焙煎について-イメージによる焙煎

* ここでかかれていることは、ぼくの焙煎に対する勝手な見解です。
他のコーヒー屋さんは、他の考え方でコーヒーを焙煎していると思います。
どちらが正しいかは、ぼくも良くわかりません。
読んだ方が勝手に判断してください。


焙煎の基本
・焙煎は熱によって起こる化学変化である。
・生豆の成分を煎り豆の成分に変化させるには、
一定のプロセスを与えるために一定の時間が必要である
・焙煎の時間を決めるのは、火力と豆の投入温度である。
・コーヒー豆は、水分が抜けなければ煎れない。
・排気を開けすぎると、成分が抜けたスカスカのコーヒーになる。
・排気を絞りすぎると、コーヒー豆が煙をかぶってしまう。
・豆のはぜに必要なのは、熱エネルギーである。
・排気を開けると、火力が相対的に落ちる。
・ドラム内の湿度が高い方が、豆に熱が伝わりやすく豆の成分が飛びにくい。
・外気温が低ければ、排気力は強くなる。
・鋳物の焙煎機は、熱しにくく冷めにくい。

上に書いたのが焙煎における基本的なルールです。
たとえば、火力が高ければ短時間でコーヒー豆を焼くことができます。しかし、コーヒー豆の成分は できません。だから、高速の焙煎機は嫌いです。(使っている焙煎屋さん。ごめんなさい)
電気の焙煎機は、熱量が足りないため排気を高くできません。(温度が下がるから)
排気でコーヒーの味を作るんだから、排気の調整か自分の思い通りにできない焙煎機もだめです。
熱風式の焙煎機は、排気が強くなってコーヒーの成分を残しにくいからちょっとだめです。
てなわけで、焙煎機は昔からあるようなガスの直火式の焙煎機が好きです。 特に、富士ローヤルの機械は大好きです。排気のファンも排気効率ではなくモーターのパワーで排気したり いろいろな部品が非常に改造に適している部分が大好きです。未完成な焙煎機を改造して完成に近づける のが結構楽しいのです。

火力がコーヒーをつくり排気が味をつくる・・・・
ここからが本題です。焙煎のプロセスのイメージです。
コーヒー豆は、排気を絞って焙煎するとドラムの中はサウナのように湿度が上がります。 そして、コーヒーは気持ちよくゆっくりと汗を流します。 一汗かいた後、窓を開けて乾燥させます。 元気よく豆がはぜ始めたら、ついでにたきつけてやります。 豆が煙でむせない程度に排気を開いてやります。

つまり、焙煎とは、コーヒー豆が嫌がらないような操作をして気持ちよく 生豆から煎り豆に脱皮させてあげるお手伝いをすることなんです。

抽出について-たっぷりの愛情をそそいでください

コーヒーを薄めるということ・・・・ 松屋式のドリップでは、人数分の半分まで抽出したら後は、お湯で薄めてしまいます。 この行為にちょっと罪悪感を感じる人は、このように思ってください。 コーヒーのエキスにたっぷりの愛情を注いで始めてコーヒーが出来上がるのです。 つまり、コーヒーを薄めるのではなくコーヒーに愛情を加えるのです。
だから、コーヒーが薄くなるのではなく愛情が濃くなるのです。
ひさしぶりにぼくらしい、いんちきくさい説明をしてしまいました。

(けっこう気に入っていたりして・・・・)

焙煎について-コーヒーとかえる

刺激のない焙煎について・・・・ こんな話があります。水の中にかえるをいれてゆっくりと水を温めていくとかえるは ゆだって死んでしまうと・・・・・
(実際にぼくは実験してません。かわいそーーで)
かえるをほんのちょっとおどしてやればびっくりして逃げ出せるでしょう。

コーヒー豆のはぜというのは、コーヒー豆が生豆の成分から いり豆の成分に変わらなくっちゃと、 がんばっている状態だと思うんです。
ただただゆっくりとコーヒー豆の温度を上げていくと豆がはぜません。
これは、かえるがゆだって死んでしまうのと同じように 豆ががんばって変化しようとしていないような気がします。
かえると同様にコーヒー豆も少しは、びっくりさせていり豆の成分に変わるように 手助けしてあげなくっちあいけないように思います。
そうすることによって、コーヒー豆は劇的な変化をとげるような気がしてならないのです。
その劇的な変化の引き金は、ほんの少しの刺激で十分なのです。
変化する潜在能力はコーヒー豆のなかにたっぷりと含まれていてそれを引き出すためだけ なのですから・・・・・・
結局、焙煎とはコーヒーの持っている潜在能力をいかに引き出すかということになるようです。たぶん。

刺激を変化させることができる高さ可変バーナー

焙煎について-焙煎機の平衡状態

そのとき火力をあげるべきか・・・・否か コーヒーの焙煎をおこなっている人でないと全く興味のわかないことを書きます。
焙煎機は、豆の温度をはかるセンサーがついていて、豆の投入温度もこのセンサーを 使います。ただし、このセンサーは、釜全体の温度をはかっているわけではないのです。 ちょうど、熱風の通り道にこのセンサーはありますから、熱風の温度を測定しているのです。 (当然、釜に熱が奪われるわけですから、少しは釜温度も反映している)
豆を投入した釜は、当然豆のが温度が低いですから、釜から輻射熱が豆にいきます。 つまり、ガスバーナーの火のエネルギーと釜の持っているエネルギー(輻射熱)を 加えたエネルギーが豆に加わるわけです。 その後、豆の温度があがってくると釜の温度よりも高くなります。 そうすると、もう釜からエネルギーは、もらえなくなります。 (熱は、高い側から低い側へ流れる)
つまり、今までと同じだけエネルギーを豆に与えたければ、釜の温度よりも豆の温度が あがったぐらいの時期に火力をあげてやらなければならないということなんです。
当然、気温なんかによって釜の冷え具合が違いますから、投入温度を一定でやる事には 危険があります。2回目以降の焙煎であっても焙煎後何分たっている釜かによって 大きく変化してしまいます。
釜自体をはかるセンサーがあれば、釜自体の冷え具合もチェックできるし 豆と釜の熱に関する平衡状態がわかって非常に役立ちます。

釜本体温度を測定しているセンサーと排気ダンパーに取り付けてあるルーペ

シルバースキンを取り除くコーヒーミル

このミルは、静電気除去装置付きのコーヒーミルでシルバースキンを取り除くように改造してあります。豆をひいた粉が滑り台を滑っていき掃除機が吸い上げる風で軽いシルバースキンや微粉などを分離しています。

吸い込む量は掃除機の回転数を下げることと正面の空気穴の開閉で調整しています。

豆をいれるとホッパーにあるリミットスイッチが入りスタートボタンを押すと掃除機が動き

掃除機の回転数が安定したころにコーヒーミルの電源が入って豆を挽きます。

豆がなくなってリミットスイッチが切れてから10秒後に電源が落ちるようになっています。

連続で豆を入れた場合は再度ミルが動くようになっています。

大量の豆をひいたときに刃の温度をチェックするための温度計

5キロとか10キロの豆を連続で挽いたりするとけっこう刃が熱くなります。そんな時は掃除機を使って歯の隙間に空気を流して強制的に冷却させます。この機能は大量に珈琲豆をひかねばならないときには役立ちます。

ミルのスイッチ左から自動・手動・掃除用

コーヒーミルを制御している回路

この回路でコーヒーミルと掃除機を制御しています。

掃除機が入るタイミングやミルが動くタイミンクなどなど細かな部分この回路がすべて受け持っています。

珈琲ミル・ブログ用
シルバースキンが吸われる様子
豆をひいたときに掃除機の吸引によりシルバースキンが上に吸い上げられている
ミルの掃除とミルの冷却・ブログ用
静電気で粉がパイプについていたものが掃除機の強力な吸引力で綺麗になる。
もっと長時間吸引をするとミルの刃の隙間を空気が流れて短時間でミルの刃を冷やすことが可能になる。
掃除機の中・取り除かれたシルバースキンや微粉

掃除機のすごさ

珈琲を2キロぐらいひくとけっこう静電気でミルの出口が詰まってきます。中煎りならば結構スムーズに流れる流れるんですがアイスコーヒーのように軽い豆だと詰まって大変な目にあいます。
詰まった状態で無理してひくと粉が出ないわけですからモーターに負荷がかかって止まってしまったりします。その前に基本掃除するべきなんですがどのぐらいに粉が詰まるかを写真に撮ってみました。

真ん中の金属のパイプ部分が吹き出し口
こうなるとひくスピードもやたら遅くなります。
橙色のスイッチを押すと掃除機が全開で動いてミルの中のにたまっていた微粉などをきれいに吸ってくれる。

橙色のスイッチの価値

橙色のスイッチはきれいに微粉などを取り除くのには非常に価値があります。
それよりも大量に豆をひいたため歯が熱を持った時にこの強い吸引力で歯の部分風を送ってやり、すぐに冷やすことができます。

焙煎について-炎の不思議

カロリーと温度・・・・ ガスを燃やしたときの熱量は、どれだけのガスを燃やしたかで決まります。 (あたりまえですが・・・・・)
この熱量が、コーヒー豆の焙煎という作業の中で豆の温度を上げることに使われます。 (すんげーーー、あたりまえ)
熱風式焙煎機とは、ガスを燃やした時の熱風使って焙煎する方法です。
ガスを燃やしたときの炎の温度は1000度以上になります。
しかし、すぐに他の空気と混ざったりして高温の空気が大量にできるだけになります。
つまり、ガスをどれだけ燃やしたかによって熱量は決まりますから 炎が近くでも遠くでも熱量は変わらないことになります。 (ロスはこっちにおいといて)
となると、炎は少量で高温の熱風と考える事ができます。
直火式焙煎機で、炎とドラムを離すということは 直火式焙煎機から離れて熱風式焙煎機になるということです。
つまり、直火式焙煎機というものはガスを燃やしたときの熱量のみを 使う焙煎ではなく炎の温度をも使う焙煎法なのだということになります。 つまり、炎の不思議がつまった焙煎法なのです。
(ちょっと、直火式焙煎を誉めすぎかなぁ・・・・)

夏空の誘惑、試飲のテイクアウト開始!!

フレーバーコーヒー店頭では、ご希望のお客様にテイクアウト用の試飲珈琲をお渡ししています。

夏になると、ホットとアイスの両方をご用意しています。

アイス用の珈琲は、「ゆかた美人」のみだったのですが、本日より新発売の「夏空の誘惑」も試飲でご用意しています。

一度、テイクアウトでお試しください。甘くて美味しいですよ~!

ゆかた美人とは違う甘さ。この違いが分かる貴方は、もう「珈琲通」

松屋式ドリップを極める

このページは、動画を多用しています・・・・・
コーヒーの抽出をできるだけ判りやすくするためには・・・・
動画を使って説明するのが一番だと考えました。

ただ・・・
おいしいコーヒーを飲みたい人には参考になると思います
まぁ・・・だまされたと思ってみてみてください・・・けっこう自信作!

入れ方でこんなに違います
コーヒーは、いれたてでなければと思っていませんか
コーヒーは抽出の技術で劣化のスピードはまったく違うのです

写真解説
A… 三日前に抽出。松屋式の入れたもの
B… 三日前に抽出。コーヒーメーカーで入れたもの
C… 二時間前に抽出。松屋式の入れたもの
D… 二時間前に抽出。コーヒーメーカーで入れたもの
備考:コーヒー豆はキリマンジャロを使用

上からの蛍光灯の光が乱反射してBとDのコップは白っぽくひかっています。
これが、コーヒーのにごりです

コーヒーのにごりを実験してみました。

松屋式コーヒーのいれ方教えます

松屋式ペーパードリップでいれたコーヒーは
いつまでも透き通っている
時間がたっても味が変わりにくい
時間がたっても濁りにくい
そんな、プロのコーヒーのいれかた教えます

松屋式5杯用セット
松屋・ペーパーの折り方・2010/10/08

ペーパーをミシンのところで折り曲げ、
ドリッパー(金ワク)にセットします

ミシンの部分で折り曲げたら、ペーパーを軽く広げます。
そして、今折り曲げたミシンの部分と反対側の折り目がついている部分を合わせます。
あわせたら、まったく折り目がついていなかった部分に先端から半分まで折り目をいれます。
ここで折り目を半分でなく完全に折り曲げるとペーパーはまるく開かずに四角い感じで開くことになります。
(先端から見ると折り目が十字になる)
この作業をしておくとペーパーが開いてくれますから金枠におさまりがよくなります。
もっと詳しく知りたい場合は、 松屋のペーパーの折り方 を参考にしてください。

ちなみに、コーヒーに使う水は、浄水器を通した水かミネラルウォーターを使ってください。
水道水を使った場合には、カルキがコーヒーの味を悪くします
詳しいことは、松屋式ドリップの弱点をみてください

基本的には、松屋式では、ペーパーをぬらしません。
しかし、もし紙くささがどーーーしても気になるようでしたら別にぬらしてもかまいません。
その辺が詳しく知りたいときは コーヒーをいれるときペーパーをぬらすべきか、否か? を参考にしてください。

松屋・穴のほりかた・2010/10/08

あらめにひいたコーヒーの粉を、
ドリッパーにいれます

1人分約10g ひき方はあらめの方が良い
1人から3人分ぐらいまでは、1杯あたり15gのコーヒーを使います
それ以上の杯数の場合は、1杯あたり10gにします
(結局、好みもありますけどね)
なぜ、1杯のときと5杯以上のときでコーヒーの量を変えるかは、 一杯だしの極意を参考にして下さい
コーヒーの粉の荒さはむらしの時間に関係します。 たとえば、30秒のむらしをおこなうと、30%の粉が水に沈み70%の粉が水に浮きます
細かい粉を使うメリタ式のようにむらした後、一気にお湯をそそぐ場合、 粉がすべて沈んでいたら湯がとおらなくなってしまいます。
半分以上の粉が水より軽いからメリタ式はこまかい粉がろ過できるのです
(つまり、どちらのひきかたがいいというわけではなくいれ方に適したひきかたにするということ)
松屋式はすべての粉を水より重くしてから抽出する方法をとりますから、 こまかすぎるとお湯がとおらなくなってしまいます
ですから松屋式はあらめの粉を使います

スプーンなどでまんなかにくぼみをつけます

スプーンの背を使って穴を掘ります。スプーンの背を使うと粉が崩れにくくなります。
新鮮なコーヒーの場合は深めに、古いコーヒーならば浅めに掘ります。
これはお湯をさした時の粉の膨らみ具合で深さを決めます
(ちなみに新鮮なコーヒーは50gの粉から100cc~200ccの炭酸ガスが出ます)

松屋・蒸らしのお湯のさしかた・2010/10/08

沸騰した湯を真中にできるだけゆっくりかけ、サーバーにコーヒーがおちはじめたら、 円をかくようにしてまわりの粉にも湯をかけます。湯が粉全体に行きわたったらやめます

  1. できるだけ真ん中に細くお湯をさします。 コーヒーが下からしみ出すまではまん中にお湯をさし続けます
  2. 下からコーヒーがしみだしたらコーヒーの粉の乾いている部分とぬれてる部分の境界に お湯をさしてだんだんと大きな円を描くようにします。この時、ペーパーは下から順番にぬれてくるのが ベストです。
  3. お湯をさし終わったあともコーヒーが膨らむのが理想です。 最初元気よく膨らんで途中で膨らまなくなる時は焙煎の不備で火が豆のしんまで通っていない時に おこります。むらしというのは、いかに少ないお湯でコーヒーの粉の内部および、 粉の隙間のガスをいかにスムーズにぬくかが重要なのですペーパーがぬれるとガスが通れなくなりますし、粉がぬれるとガスは泡になります。 一番スムーズにガスを抜く方法はお湯を下から順番にぬらしていくことですが、 お湯は上からしかさせないので、とりあえず真ん中の粉をぬらして、 その後はガスを外へ外へと押し出すようにお湯をさします

そのまま3~5分むらしておきます。
ふたがあればベストです
この長いむらしがおいしさのひみつです

むらしというのはコーヒーにお湯をさすことによりコーヒー内部のガスを蒸気でおいだし 抽出時にお湯が粉の内部までスムーズにはいり込める様にする作業です。 粉の内部にあるガスをぬくのには、まわりの湿度が高ければ高いほど有利なので、 蓋などをかぶせるとよいでしょう。

いりたてのコーヒーであっても3~5分むらすと粉内部のガスはぬけきってしまい、 次にお湯をさすと泡がでなくなります。 完全にむれたコーヒーは水より重いので、この粉を水の中に入れるとすべて沈みます

ちなみに、コーヒーの乾いた粉を水に浮かべて3分たっても沈みません。 これはコーヒーの粉の中のガスが水を押しのけてでてくるには力がいるのに対して、 蒸気が粉の内部に入りガスといれかわるのは力がいらないからです

蒸らしの部分は、抽出しているわけではなくコーヒーの表面を洗ってきているだけなので、 最初のコーヒーをすてた方がいいのではないかと考える方は、 蒸らしの時に出たコーヒーをいれるべきか、否か。 を参考にしてください。

松屋・抽出時のお湯のさしかた・2010/10/08

むらし終わったら、湯をまんべんなく常にゆっくりとかけるようにします。
この時泡を出さないことと、粉がペーパーの中で、できるだけ動かないように気をつけます

むらし終わったら、粉の中心より少し外側の部分に円を描きながら少し多めにお湯をさします。 粉がひたひたになるまでは少し多めにお湯をさして、 ひたひたになったらはじめて細くゆっくりとまんべんなく円を描くようにお湯をさします

最初に中心にお湯をささないのは、お湯で粉がひたひたになる前はコーヒーの層が崩れやすいからです。 (中心はコーヒーの層があついので崩れやすくなっています)

中心からだんだん大きな円を描いていき、端までいったら小さな円を描いてもどる。 その繰り返しをします。この時、粉がひたひたな状態を維持するのが大事です

粉が動かないように気をつけます
(粉は水より重くなっているので簡単には動きません)

お湯を注ぐのは粉のふくらんだ線までです。
ひたひたな状態を維持するようにお湯は、細くさし続けます。
もしも、粉がひたったら湯をそそぐのをやめ、お湯がドリッパーにたまり過ぎないように気をつけます。

ポイントはひたひたにすることです。 しっかり蒸らしたコーヒーの粉はどの粉も一気に成分がとける状態になっています。 ひたひた状態を維持するとまずうまみが一気にとけだします。 粉が動いていないのでどの粉も同じ条件で成分をとかすことになります。 うまみがとけている間は水溶液(コーヒー液)の濃度が濃くなっています

うまみのようにとけやすい部分は濃い水溶液中にもとけますが、 渋味や嫌な苦みなどはとけにくい成分のため薄い水溶液(ものをとかす力が強い) になってはじめてとけます。ですから、コーヒーが薄くなってきたらドリッパーをはずしてしまえば うまみだけのコーヒーがとれるわけです。つまり、前半でうまみが後半で渋味がとける事になるわけです

うまみ

  • 高い濃度の水溶液(ものをとかす力がよわい)にもとける。
  • 全体としてとけやすい。
  • 低温でもとける。
  • 吸着されにくい。(二度ごしを試そうの所を参照)

しぶみ

  • 低い濃度の水溶液(ものをとかす力がつよい)にしかとけない
  • 全体としてとけにくい
  • 低温でとけにくい
  • 吸着されやすい

このうまみと渋味の性質の違いを利用してコーヒーをだすわけです

松屋・お湯で薄める・2010/10/08

コーヒーがサーバーに人数分の約半分まで出たらストップです。
この位でコーヒーのおいしい成分が出つくします。
あとに出てくるのは、渋みや、いやな苦味などです。

サーバーに人数分の約半分の量まででたらドリッパーをはずします。 これ以降、ドリッパーからおちてくるコーヒーが薄くなってきます。 半分くらいのところにきたらスプーンなどでドリッパーからおちてくるコーヒーをすくって 飲んでみてください。だんだん渋くなってくるのが判ります

ここで問題となるのはどこでドリッパーをはずすかということです。 渋味がではじめて、すぐにはずすとブラックで飲むにはさっぱりしていいのですが ミルクを入れるとミルクに負けてしまいます。 少し渋味が入るとミルクを入れたときにコクがでてうまいものです。 渋味をいれすぎれば単にまずいコーヒーになってしまいます

結局、どこではずすかは個人の好みが強くなります。 人数分の半分を目安にして後はテキトーに決めて下さい。

ちなみに、豆によって渋みのでかたに傾向ががあります
”モカ”・”マンデリン”など種類別のいれ方は、 ”コーヒーの極意”を 参考にして下さいやかんの湯を沸騰させ、その湯でコーヒーを人数の量にします。 この時点で好みの濃さにします

やかんのお湯を沸騰させてサーバーに好みの濃さまで薄めます。 コーヒーの抽出自体の温度は85度前後でおこなっていますからサーバーにできた原液は 60度~65度ぐらいです。(5人分の時)

これに沸騰したお湯で人数分に薄めると80度前後になります。 このぐらいの温度ならばちょうど飲み頃となります。ちなみにアイスコーヒーの場合は、 抽出された原液をお湯で薄めずに氷や水で薄めます。 ただし、コーヒー豆はアイスコーヒー用を使ってください

砂糖・ミルクをたっぷりいれたコーヒーが好みの場合・・・・ 松竹コンボドリップという方法もあります。
これは、お湯で薄めるかわりに後半でかくはんを利用して微粒子をコーヒーの中にいれてミルクとの相性をよくする技法です。
ちなみに、金枠を使わなくてもカリタのドリッパーや河野のドリッパーでも 代用はできます
(使いやすさは、やっぱ松屋の金枠には劣りますが・・・・)

松屋式番外編(ネルドリップの松屋式)
松屋式は粉を動かさないで抽出することに特長があります
この方法の欠点は、オイルがとけこみにくいことにあります
ただし・・20杯以上を抽出する場合はオイルがとけこみます
これはペーパーが水に濡れるとオイルをはじく性質があり そのためにある一定圧力以下ではオイルがペーパーを通れないのです
つまり・・少量の抽出ではオイルがとおりにくいということになります
ただし・・・
ある条件で抽出するとオイルがペーパーを通過することがわかってきました
コーヒーの粉をひたひた状態にして
高さ20センチのところからお湯を落とすようにすると
オイルが通過します
松屋式でオイルを通す方法 参照

それ以外でオイルを通す方法は4つです
1.大量抽出によって高い圧力をペーパーにかけてオイルをとおす
2.アポロくん・ミニを使って減圧でオイルを通す
3.あなあけくんを使う
4.ネルドリップを使う

松屋式ネルセット

ネルドリップを使った松屋式ではなぜオイルがとおるか
ネルフィルターは使い込んでくるとオイルが付着します
そのためフィルター自体がオイルをはじく性質がどんどん弱くなるのです
(オイルとなじんでくる)
つまり・・・少量の抽出でもオイルが通るようになるということです

オイルの通ったコーヒーの特長は
・まろやかなこと(ブラックでもクリーミーに感じる)
・ミルクに負けない(ミルクもオイルだから相性がいい)
・余韻が長い(上あご全体にまとわりつくような感じ)

この場合・・・ネルは外起毛にします
これは、松屋式のように粉を動かさない方法ではろ過能力はあまり必要なくオイルのとおりやすさのほうが重要だからです
ひきかたは通常の松屋式よりも細かくひきます
これは、ペーパーよりもネルのほうがろ過する力が大きいためです
あとは通常の松屋式と同じで大丈夫です

このオイルの通過を考えたときにネルドリップの奥深さを感じます

初心に帰る

実はYouTubeの動画を調べていまして・・・

簡単に言うとなんかネタになりそうなものを物色していたのです。

ブログに動画をいれるのは容量がかかるので代表に怒られるのですが

YouTubeの動画ならば単なるリンクなのでサーバーに負担がかからずに

OKなのです。

そして・・今回引っ張り出した動画はオーブントースターで焙煎した動画です。

それに関して少し解説をしたいと思います。

一粒焙煎・タイマー付き
この時代の画像は、結構画像自体が甘いなぁと実感

オーブントースターで一粒を焙煎するんですがとにかく光をしっかり当てなければきれいに映ってくれないのです。それと、ヒーターがONになると赤いライトが点灯したようなもんなので珈琲豆の色が狂うのです。だからとにかく強い光を当てておかなければならないのです。あと・・・困ったのはオーブントースターのサーモスタットです。あのサーモスタットが働くとはぜるためのパワーが起きてくれないのです。オーブントースターを壊してもいいのならばサーモをつぶしてやればもっとうまくいったと思います。まぁ・・・今のアイフォンならばもっときれいな動画が取れると思うのでまた挑戦したいと思いました。ついでに、

胚芽の焙煎の動画も貼り付けておきます。

ポットのお湯を出す装置

装置というほどのものではないのですがけっこう役に立っている道具です。

ポットの注湯のボタンの外側に座金をくっつけておいて磁石でボタンを押しっぱなしにするだけの道具です。

ハッキリ言って誰でも作れるような道具ですがこれが結構役立つのです

特にアイスコーヒーなんかをたてようとすると3リットルのやかんをお湯で満たさねばならないのです

そんな時にずっと指で注湯のボタンを押しているのは大変です。

お湯を出しっぱなし忘れた時はどうなるか・・・

ポットのお湯は5リットルなんで3リットルのポットでは受けることができないわけです。

やかんの注ぎ口からあふれたお湯が流しの方に流れるようにもなっているので安心です。

ポットのお湯を出す・ブログ用

お湯がこぼれるとこうなります。

ポットのお湯を出す2・ブログ用