抽出グラデーションの謎

だんだん研究っぽくなってきました。
フロートも浮力が強い発砲スチロール板を使用。
抽出時から氷で温度を下げることにより分離効率が向上しています。
実際に春ブレンド50gで松屋式をやった結果です


出来上がった珈琲の謎
180ccから200ccぐらいの濃厚な部分は普通に当たり前の感じがするのですが問題は380ccぐらいまでの次の濃い部分が何なのかということなのです。
どんな味がするのかを試してみたいと思っています。
もっと言うとどんな珈琲で同じような現象が起こるのかも調べてみようと思います

溶け出す成分の速さと味・・・・
けっこう興味があります。実際には今回の場合はドリップ$を使って抽出したわけですがこれをドリップポットでやった場合も同じような結果になるのかも興味あります。
もっというと300ccで切り上げていたものを380ccにしてもいいのかもと思っています。

まだまだ松屋式・・・なぞは多いです

180ccと380ccの部分に境界が出来ている

抽出のグラデーションをつくる

松屋式ドリップの特長は前半に濃厚な成分を抽出して後半ではお湯で薄める方法をとります。
実際に抽出しているときにどれぐらい濃さが変化しているのかを調べてみたいと思いました。
ほかの抽出法とどれぐらい違うかをみてみたいと思ったのです。

ということで実験装置を作ってみました。
実験装置としては実に簡単なもので液面にフロートした島のようなものを浮かべておくだけなのです。
抽出液はその液面に浮いている島に当たって下に対する力を失い液面にそっとのせるような感じでたまってきます。当然後半の抽出液の方が軽いので混ざることなくグラデーションのようになるわけです。

30gの珈琲を使って試してみました。150ccぐらいまでが極端に濃厚に抽出されているのがわかります。

メスシリンダーを使ってやってみる
通常のビーカーの類ではどうしても高さがないのでもっとわかりやすくするためにメスシリンダーを使ってやってみました。

この場合は高さがあるのでコーヒー液がたたきつけられる力が強いので浮島も少し浮力の強いものにしなければちょっと負けてしまうようです

深煎りの珈琲50g使って試してみました。思ったよりも色が濃く出たため後ろから光を当てないと分かりにくい感じでした。浅煎りの珈琲で試した方がわかりやすそうでした。

150ccぐらいまでが極端に濃く出ている感じてこの部分に旨味が集まっている感じがしました。

ほかの抽出法との差も色々と試していきたいと思いました。

ちなみに下の写真は中煎りのブラジルブレンド・ホットな小休止を使ったものです。
中煎りのほうが薄くなってきたときに色の差が分かり易いので使うのならば中煎りの豆を使った方が良さそうな感じがしました。

極端に濃厚な部分が100ccほどありその後は300ccぐらいまである程度の濃さがありそれ以降は順次薄くなっていく感じです。

もう一つの実験

色が薄くなったとを確認した後、新しい珈琲を抽出したらどんな状態になるかを試してみました。
可能性としては3つが考えられます。
・濃厚な抽出液だから下に沈む
・抽出液の温度が高いので濃厚な液体だが上に浮く
・極端な比重差がないために混ざってしまう

この実験のために濃厚な液体が薄い珈琲の上に乗ることが出来るように抽出液を最初からしっかり冷やした状態で実験しました。最初の抽出から氷の中で抽出して混ざりにくい環境を作ってみたのです。

これならば後半の薄い珈琲も氷で冷やされて重たくなって熱くて濃い珈琲よりも比重が重くなる可能性があると考えたわけです。

氷で冷やした状態

結論
動画をみる感じでは濃い珈琲液は緩やかに薄い珈琲液の層を通過していき下の濃い珈琲液まで到達して混ざっていく感じで一回目の抽出のグラデーションが完全に壊された。珈琲液を冷やした程度では残念なが薄い珈琲液にのせることは無理だと思いました。薄い珈琲液の層に濃い珈琲液が通過する程度でも簡単に混ざってしまう感じがしました。最終的にグラデーションの実験をする場合はメスシリンダーを氷で冷やした状態でやるときれいに分かれると感じました。

あとはどの抽出法だと濃い部分と薄い部分の比率がどう変化するかを調べていきたいと思います。

土曜の珈琲教室・・・3時間で終わらせるのがプロである

9日は土曜の珈琲教室の日でした。
以前は2時間の講座だったんですが2時間で終わらず・・・
現在は3時間の講座になったのです。
・・・・ところが、9日の講座は3時間で終わらずに結局3時間30分・・・・
一応・・・
大きな時計がみえるところにあるのですが質問がでたりするとどんどん伸びてしまう・・

結局・・・時間通りに終わらせることが出来ない所がダメな所なんだとちょっと反省

ちなみに・・・下の写真の時計がぼくの所から見えるところに鎮座している。


あと・・・反省点としては深煎りの入ったブレンドで講義をやったのですが穴あけ君の効果を強調する場合は中煎りのミルクに負けやすい珈琲を使った方が分かりやすかったなぁと思いました。
次回はそんなところを改善してやろうと思います。

インスタントコーヒーの前実験

せっかく作るんだったら美味しいインスタントコーヒーをつくりたいわけです。
そこで、最低限美味しいインスタントコーヒーができる可能性があるかを実験してみました。
松屋式にて濃厚な珈琲を液をつくりそれを凍らせた氷を単純に水で倍に薄めて元の珈琲になるかを試してみました。非常に当たり前の実験でこのコーヒーが美味しくなければインスタントコーヒーをつくっても意味がありません。とにかくおいしいインスタントコーヒーを作る以上元の珈琲液が美味しいことが絶対条件ですから・・・・

結果・・・・これなら実験を続ける価値があると思いました。

薄めると・・・うまい珈琲になります。

氷を薄めるインスタントコーヒーでもいいかもとちょっと思っちゃいました・・・・

土曜の珈琲教室・・・

9月の第2・第3の土曜日に珈琲教室を開きました。
どちらもけっこう楽しい3時間でしたが反省する部分はいっぱいありました。
まず・・・必要なものを準備するのに時間がかかりすぎな感じでした。
日常業務をやりながら準備なんでどうしてもミスってしまう・・・
しっかりと必要なものをチェックリストにして忘れ物の内容にしなければいかんと思いました。
(二階のキッチンスタジオにはできる限り道具を置いておいた方がいい気がしました)
せいぜい持っていくのは珈琲ぐらいにしたいと思いました。

講義の方ですが・・実演を中心に行くのか講義を中心に行くのかをはっきりさせておかねばいかんと思いました。1対1で教える場合は細かい部分までじっくり見ることが出来ますが何人かがいっぺんに抽出をやる場合にはチェックが散漫になってしまうのです。
プロ以上の珈琲をたてることが出来るようになるセミナーだったら細かいところまで見てあげるようにせねば意味がありません。珈琲をたてる回数が問題ではなく細かい部分問題点を見つけて指摘してあげることが大切になると思うのです。

珈琲をたてている本人の気づかない問題点を指摘してあげて珈琲を確実に美味しくしてあげる・・・
とにかく受講してくれた人には、美味しい珈琲を確実にたてたんだという自信だけはつけて帰ってもらいたいのです。

プロ以上の珈琲の抽出を体験したい人は土曜の珈琲教室参加を待っています。
詳しくは・・・ホームページをチェックしてください

土曜の珈琲教室「コーヒーゼリー」

完全に珈琲ゼリーは得意となってしまいました。
松屋式と珈琲ゼリーは相性が良く変化もさせやすいことがめちゃめちゃ良く分かりました。
ゼラチン+珈琲の原液に最後に水を入れて一定量にするというシンプルなゼリーの作り方・・・・
これは応用がめちゃめちゃできる感じがしました。
講義の中で珈琲ゼリー原液にガムシロを入れたものに水を加えて適量にしました。これが結構うまくいったのです。このやり方を応用して原液を二つに分けて一つはブラックもう一つはミルク入りにして二層のゼリーにしても良かったかなぁと思いました。

もうちょっと発展させたゼリーの作り方をやってみたいと思いました。

ちなみに・・・ゼラチン10gで550ccのゼリーは容器から外してもうまく形が残りました。

ゼラチン10gで750ccだとこんな感じになります

土曜の珈琲教室「アイス珈琲のいれ方」

アイスコーヒーの回には魔物がいるかもしれません・・・
前回のアイスコーヒーではアイフォンが電池切れで録画が途中で止まり・・・・
今回は充電もしっかりして・・・準備万端だったはず・・・
なのに・・・7分しか録画が残っていなかった。

今回は前回の反省を込め抽出をしっかりやってアイスコーヒーを教えたのに・・・
録画が残っていない・・

今回の生徒さんたちはすべて優秀だったのでわざわざ録画を見返さなくても大丈夫とアイフォンが気を使ったのか・・・・

録画はともかくすべての生徒さんが優秀で抽出が見事でした。
特に説明に対しての理解度が抜群で驚きました。


ちなみに下の写真はドリップポットにて細くお湯を差す説明をしているところ

土曜の珈琲教室「ドリップポットで松屋式」

今回の珈琲教室は、松屋式の基本中の基本を教える回でした。
だだし・・一人を除いてほとんど松屋式を熟知している人が参加者でした。

当然ですが、初めての方なんかには戸惑った思います。
ぼくとしても初めての方にこそ松屋式ドリップを知ってもらおうとその人中心に話を進めていきました。そのせいか丁寧な珈琲のいれ方講座になった気がします。
それに関しては非常に良かったと思います。

まぁ・・丁寧ってことは時間がめちゃめちゃ伸びることを意味しているということなんですけどね。
丁寧に人に教えることによっていろいろとぼく的には松屋式を再発見できてよかったと思います。

本当に楽しいセミナーとなりました。

ちゃっかりドリップポットも販売しておりました。



土曜の珈琲教室「コーヒーゼリーの作り方」

前回の失敗を反省しスマホを満充電して望みました。
録画が途中で止まるようなヘマはまずいですからそれに関してはばっちりでした。
始まる前に受講者の緊張をほぐそうと珈琲ゼリーをカップから綺麗に抜く方法を見せようとしたのですがこれが結構面白かったのです。

前日に計量カップで作った珈琲ゼリーを綺麗に抜く方法を試して結構自信を持っていたのです。
ゼリー容器をお湯に浸けて容器との接触面のゼリーを溶かし容器を横にすることによりゼリーの自重で容器とゼリーの間に隙間が出来て空気が入り込んでゼリーが綺麗に抜ける・・・

・・・はずでした。
ただし今回はゼリーがグラスに入っていた。そこがぼくの誤算でした・・・
お湯に浸けて温めている時に・・・
パキッ・・・

お湯の中で底が抜けたグラスとお湯に溶けだしているゼリーがちょっと面白かったです。
これにより初めての人たちの気持ちがほぐれた感じが良かったです。

ちなみに・・・今回のゼリーの硬さはゼラチン10gで650ccを中心に試したんですが実験では750ccの硬さのゼリーまで作ったんです。(数字が大きいほど柔らかい)

750ccの一番柔らかいゼリーが残っていたのでゼリーを外す動画を撮ってみたらちょっと残念な動画になってしまいました。容器から出したら自重で崩れちゃいました・・・

ちなみに・・・珈琲教室自体は何も問題なく3時間ぐらいで無事終了しました。