抽出について-雑味をとる方法

抽出したコーヒーの雑味をとる方法について
抽出したコーヒーがめちゃめちゃまずかった場合に味をかえる方法はいくつかあります
ただし・・・どの方法も美味しくたてたコーヒーには劣ります
つまり・・・まずいコーヒーをそこそこ美味しくすることはできますが
本当に美味しくすることはには無理があります

これは
珈琲の味=旨味+雑味-雑味というような式になるわけですが・・・
現実的に雑味だけをすべて取り除くという方法がないからです
そのため・・・抽出で旨味だけを抽出したものには絶対に劣る味になってしまうのです

・二度ごし
これは・・・雑味と旨味では雑味のほうが吸着されやすいと性質を利用します
珈琲をたてたあとのコーヒー粕にもう一度コーヒー液を通します
そうすると雑味がコーヒー粕に吸着されて飲みやすくなります
これはコーヒー粕を吸着材として使うわけですから
活性炭やゼオライトなどでも同じ効果が現れます
あと・・・竹炭などをマドラーとして使っても同様の効果が期待できます

・泡を使った方法
抽出したコーヒー液をテキトーな方法で泡立てます
(ミルクホイッパーでも泡だて器でも何でもOK!)
泡立ったコーヒーの泡をテキトーにスプーンですくってすてます
どれだけ泡を捨てるかは好みでOKです
これは、泡というのが雑味を吸着する性質を利用するものです
つまり・・泡によって旨味と雑味の分離を行うということなのです

珈琲というものは裏技がいっぱいあるんです。
多分・・・この辺は20年前のネタだと思うのですが結構簡単に追試できるので試してもらいたいと思います。大切なことは知ることではなく体験して納得することですから・・・


おうちゃくドリップで使った二度ごしという技術

焙煎について-極めるということ

言葉の極めるというのは一足飛びで中身がなくて極める感じだと思うのです。
実際の極めるというのはカメのように鈍くてちょっとづつ改良して発見して
失敗してまた発見しての繰り返しで・・・

スマートに極めるという感じではなくで本人的にはまだまだというように感じているような気がする。
そんな中でいろいろと新しい発見があったときには自分が天才かも・・・

なんて思ったりするのですがあまり、自分がわかっていないことに気づきふりだしに戻ったりしての繰り返し・・・

そんなこんなで焙煎機にはどんどん新しい装置がついてきて・・・
わかったこと・・・

焙煎を極めてはいないけれどここまでは分かったといえるようになったということ・・
新しい装置が付いた分知っていることが増えたということ・・・

焙煎を極めるというのは、本当に極めるのではなく少しでも多くを知ろうと貪欲になっている姿のことなんだと思う。



3キロ・5キロ釜の切り替えダンパーのすばらしさを知ると単独ファンの
問題点が理解できるようになるのです。

特注水出しアイス珈琲ギフト

こんばんは。。

店頭のお客様から水出し珈琲をギフトにして欲しいとのご要望がありまして・・・

御中元で1箱に出来る限り、沢山、水出し珈琲を入れて欲しいとのこと。

ということで、このようなにぎっしり詰めてみました。
計20個の水出し珈琲です。

ボリューム満点です!
包装すると、こんな感じ。。この包装紙、シックで高級感があり、気に入ってます!


ご要望は出来る限りお応え致しますので、お申し付けくださいませ。
中には、ご希望に添えない場合もあるかもしれません。その時は、ご容赦ください。

左手で写真を撮る治具

ちょっとした自慢の装置です。
珈琲をたてながら写真を撮ったり何かをつくりながら写真を撮ったりするときに左手でシャッタを押せる治具です。
別に作ったわけではなくiPhoneを左に寄せただけなんですけどね。
これがけっこう調子いいんです。昔のホームページからcoffeeproにデーターを移そうとしたときに文章は簡単に移動できるわけです。しかし、写真が昔のものでは小さすぎで使えない・・・
そこで新しく取り直すわけですが単なる説明の写真ですからそんなにかっこよくなくてもいいわけです
このカメラを使ってじゃんじゃんブログを書いていきたいと思います。

正解は「Drip$ Lの台紙を切る治具を作っていた」

こんにちは。。

Drip$ Lの販売に向けて、準備を進めているのですが・・・

その内の大事な作業の1つは、治具作りです。
Drip$ Lの台紙は、1枚1枚手作業で切っています。効率よく作るには、この治具が欠かせません。

まだ、鑢がけが甘く、手を切りそうです

後は、チラシや淹れ方等、印刷物が到着すれば、販売です。

いよいよです!

抽出について-相手の目線に立つ

初めての人に抽出を教えるときに大切なことは
相手の目線に立つことだとおもう。

自分が出来ることは相手もできると勘違いするのではなく
相手にあったやり方にアレンジせねばならない。
そして、だんだん自分と同じことが出来るようにするのが近道になる。

ぼくは、ドリップポットでお湯を細く何分差していてもそんなに苦痛にはならない。
慣れだと思う。
慣れるまでは女の人にはドリップポットは重いのである。
だったら、水の量を減らすか途中で休憩させるかせねばならない。

つまり、自分の感じる重さと相手の感じる重さは全く違うという事をまず理解しておかねばならないという事である。
そうしないと相手に無理させてしまって一番大切な部分を教えるのに時間がかかってしまうことになる。

一番に教えねばならないこと・・・
本人がいれる珈琲が一回ごとにおいしくなっていくことを体験させることがまず大切である。
いれ方で味が変わることを知ることが一番大切なのである。
技術は練習で何とかなっていく。

自分でもできると感じさせることは、初めての人に絶対に体験させておかねばならないことなのである。
これを体験させれば確実に自信になっていくのである。

プロを作るというのは自信を体験させるという事に尽きるような気がする。

お湯を垂直に落とす練習・松屋式の基本はお湯のコントロールである

超お気楽抽出法


この抽出法は、蒸らしなしで抽出するどんな素人でも確実にできる抽出法です。
お湯のさしかたもへったくれもなくテキトーにお湯をさして落ち切ったコーヒー液を何度か珈琲の粉の中を通すというだけのいれ方です。(ベースとなっている技術は、二度ごしという技術です)

一度目の注湯・太めのお湯でどば―――っと注ぐ
粉が浮いた状態で水位が下がった時の特徴である蟻地獄が出来上がる
珈琲の成分は完全に溶けてはいない

お湯を”どばーーーっ”と注ぐ
コーヒーは、こまかく挽いてドリッパーにいれます。
粉は、平らにしても穴をほってもなんでもOKです。
人数分のお湯を沸かしたら、なーーーも考えずに”どばーーーっ”と 注ぎます。
(めちゃめちゃ大胆に、そしていいかげんに・・・)
お湯を細くだとかそんなこと考えずに、”どばーーーっと”がポイント!
ちなみに、一度目の注湯あとは、あり地獄のようにコーヒーの粉がすり鉢状に かべにくっついた状態になっています。
これは、コーヒーの粉がお湯に浮いた状態であった証拠です。
本来のドリップならば完全にダメなんですが、この抽出法ではたいした問題ではありません。

一回落とした抽出液をもう一度コーヒーに通す

壁に付いた珈琲の粉が少なくなっている。

ドリップしたコーヒーをもう一度ドリップする
一度目と同じようにコーヒーの抽出液を”どばーーーっと”ドリップします。
簡単にいえば、コーヒーかすの中を2-3度抽出液を通すだけなんです。
そうすると、コーヒーの持っている嫌味などが最初にでてきても、 2-3度目にコーヒーかすの中を通したときにコーヒーのカスに嫌味なんかが 吸着されちゃってひじょーーーに飲みやすく”マイルド”になります。
ちなみに、ていねいにいれたコーヒーよりは、味がやっぱり落ちますけどね
(あたりまえかぁ・・・・・)

基本この超お気楽抽出法は、二度ごしの原理を使っています。
本来の2度ごしは、蒸らしも普通にやるのですがこの淹れ方では蒸らしをしない代わりに何度か珈琲の粉の中をくぐらせる方法をとっているわけです。


二度ごしの原理

この原理を説明しますと、一度目の抽出の場合、高温のお湯でドリップしてますから、 ものを溶かす力が強くうま味もしぶ味もとけます。
ところが、二度目の抽出の場合は低温で高い濃度のコーヒー水溶液で抽出することになります。 この場合、コーヒーの粉に残っている不純物はとけにくい成分のため、 高い濃度で低い温度の水溶液にはとける事ができないのです。 そのかわりに、コーヒーの粉の別の性質がでてしまうのです。 それは活性炭と同じ吸着作用を持っているということです。
不純物は吸着されやすいため、二度目の抽出の時、 不純物がコーヒーの粉に吸着されて飲みやすくなります。 ネルドリッパーの場合、コーヒーの粉が細かいので吸着作用が効果的に起こります。 (つまり、こまかくひくとコーヒーの表面積が大きくなって吸着作用がおおきくなる)
ちなみにこの吸着がおこるためには低温(60度以下)でなければなりません。 (活性炭の浄水器にお湯を通さないように注意書きがあるのは吸着作用は、低い温度でなければ 効果が弱く、逆に高温のお湯を通すと今まで吸着した物質がはずれて溶けだしてきてしまうからです。)
よって、二度目の抽出の際、コーヒーを暖めてから抽出するとおいしくなりません。
下の二つの器具も二度ごしと同じ効果があります。

誤解のないようにしてほしいのですが、おいしくはいったコーヒーを二度ごしすると 味は確実に落ちます。まずいコーヒーをうまくすることはできますが、うまいコーヒーを もっとうまくすることはできません。

超お気楽抽出法はこんなときに利用してください
この方法の1番オススメは、アウトドアです。
別に、サーバーが二つ必要なわけでなく、なべでも何でもいいんです。
2つのいれ物があればOKなんです。
それと、パーコレーターやなんかを持っていかずにすみますから 荷物が少なくてらくちんです。

この方法では、お湯が沸かせればあとは何もむずかしい操作がいらないので はじめての人でもコーヒーをたてたことのない人でも大丈夫です。
喫茶店ぐらいのコーヒーならばバッチリできます。
(ても・・・・できれば、真面目にコーヒーをいれてほしいなぁ・・・・)

焙煎について-蒸らしという言葉の謎

昔から使われている言葉ですが、ちょっと・・・
ぼくたちコーヒー屋が、焙煎で使うことばで「蒸らし」という言葉があります。
これは、焙煎機の排気を絞って釜の中を「蒸し焼き」状態にすることをいいます。
ぼくも、この言葉になにも違和感もなく使っていました。
当然蒸し焼き状態ですから、空気の流れはめちゃめちゃ遅いもんだと思っていました。
(たぶん、他のコーヒー屋さんも同じだと思う)
昔、自分の焙煎機に排気監視窓というものをつけたときに 排気を絞っているのにチャフ(豆表面の薄皮)が勢いよくとんでいるのにびっくりしたことがあります。
実際に風速計で測定した時にびっくりしました。
一番排気を絞った状態で一秒間に14リットルの空気が流れているのです。
(ちなみに、ぼくの焙煎機のドラムの体積は16リットル)
これだけ空気が流れているのに「蒸らし」ということばはちょっとおかしいんじゃあないでしょうか。
ただ、しっくりとくる言葉をぼくも思いつきません・・・・

20年ぐらい前は蒸らしを空気の流れでとらえていた感じでした。
つまり、蒸らしは空気の流れが遅い状態でそれによって湿度が上がるというような感じにとらえていました。これは自然排気の概念からくる流れなんです。
これを業務用に当てはめるのはちょっと無理があるのです。
強制ファンのパワーでは自然排気のようなゆるさはやっぱり無理なのです。
大量の豆を自然排気で煙を抜くというのは無理がある。
だから強制排気なんですが実は強制排気は弱い排気が苦手なんです。
排気を絞ると隙間は小さくなるけど圧力差は大きくなってしまって思ったほど下がらないのです。
フジローヤルの3キロと5キロの場合は、切り替えダンパーの隙間があって圧力差を弱めてくれるという効果があるのです。単独ファンのタイプはそれがないので弱い排気がめちゃめちゃ苦手なのです。

・・・とりあえず湿度を上げる方法を書こうと思ったけど長くなりそうなので解説はまた別の機会にします。

排気の流れを見るための窓と・差圧を測っているチューブ

フレーバー店頭に瓶詰コーヒーの瓶が登場!

こんにちは。。フレーバー店頭に瓶詰コーヒーの瓶を並べました。

そのために、テーブルを掃除するのに40分以上もかかるのは如何なものかと思うのですが・・・

瓶詰、店頭でもお買い求め頂けます。

瓶の後ろにはKANAWAKU CHAN TOWERが鎮座してますので、ご覧になっていってください。

どちらかと言うと、後ろのKANAWAKU CHAN TOWERを写したかったりして・・