コーヒーの極意

いろいろな人にコーヒーのいれ方を教えることがあるんです。そのとき、初心者には、
リクツで説明することが多いんです。
リクツは教えやすいんですが、教えられた人は、
教えた人以上になれない欠点があります。
(なぜ、そうなったかの道筋をはしょるから)
となると、リクツを理解した後の上級者向けの説明が必要になります。
(コーヒーに関する考え方のようなもの)
上級者向けの説明はどちらかというとコーヒーの概念のようなものなので、自分なりの
概念に作りかえることができます。
そのときに、初めて教える側を追い越したことになると思います。
そこから、その人の進歩が始まると思います。

炎の不思議
カロリーと温度・・・・ ガスを燃やしたときの熱量は、どれだけのガスを燃やしたかで決まります。 (あたりまえですが・・・・・)
この熱量が、コーヒー豆の焙煎という作業の中で豆の温度を上げることに使われます。 (すんげーーー、あたりまえ)
熱風式焙煎機とは、ガスを燃やした時の熱風使って焙煎する方法です。
ガスを燃やしたときの炎の温度は1000度以上になります。
しかし、すぐに他の空気と混ざったりして高温の空気が大量にできるだけになります。
つまり、ガスをどれだけ燃やしたかによって熱量は決まりますから 炎が近くでも遠くでも熱量は変わらないことになります。 (ロスはこっちにおいといて)
となると、炎は少量で高温の熱風と考える事ができます。
直火式焙煎機で、炎とドラムを離すということは 直火式焙煎機から離れて熱風式焙煎機になるということです。
つまり、直火式焙煎機というものはガスを燃やしたときの熱量のみを 使う焙煎ではなく炎の温度をも使う焙煎法なのだということになります。 つまり、炎の不思議がつまった焙煎法なのです。
(ちょっと、直火式焙煎を誉めすぎかなぁ・・・・)

焙煎機の平衡状態
そのとき火力をあげるべきか・・・・否か コーヒーの焙煎をおこなっている人でないと全く興味のわかないことを書きます。
焙煎機は、豆の温度をはかるセンサーがついていて、豆の投入温度もこのセンサーを 使います。ただし、このセンサーは、釜全体の温度をはかっているわけではないのです。 ちょうど、熱風の通り道にこのセンサーはありますから、熱風の温度を測定しているのです。 (当然、釜に熱が奪われるわけですから、少しは釜温度も反映している)
豆を投入した釜は、当然豆のが温度が低いですから、釜から輻射熱が豆にいきます。 つまり、ガスバーナーの火のエネルギーと釜の持っているエネルギー(輻射熱)を 加えたエネルギーが豆に加わるわけです。 その後、豆の温度があがってくると釜の温度よりも高くなります。 そうすると、もう釜からエネルギーは、もらえなくなります。 (熱は、高い側から低い側へ流れる)
つまり、今までと同じだけエネルギーを豆に与えたければ、釜の温度よりも豆の温度が あがったぐらいの時期に火力をあげてやらなければならないということなんです。
当然、気温なんかによって釜の冷え具合が違いますから、投入温度を一定でやる事には 危険があります。2回目以降の焙煎であっても焙煎後何分たっている釜かによって 大きく変化してしまいます。
釜自体をはかるセンサーがあれば、釜自体の冷え具合もチェックできるし 豆と釜の熱に関する平衡状態がわかって非常に役立ちます。

コーヒーとかえる
刺激のない焙煎について・・・・ こんな話があります。水の中にかえるをいれてゆっくりと水を温めていくとかえるは ゆだって死んでしまうと・・・・・
(実際にぼくは実験してません。かわいそーーで)
かえるをほんのちょっとおどしてやればびっくりして逃げ出せるでしょう。

コーヒー豆のはぜというのは、コーヒー豆が生豆の成分から いり豆の成分に変わらなくっちゃと、 がんばっている状態だと思うんです。
ただただゆっくりとコーヒー豆の温度を上げていくと豆がはぜません。
これは、かえるがゆだって死んでしまうのと同じように 豆ががんばって変化しようとしていないような気がします。
かえると同様にコーヒー豆も少しは、びっくりさせていり豆の成分に変わるように 手助けしてあげなくっちあいけないように思います。
そうすることによって、コーヒー豆は劇的な変化をとげるような気がしてならないのです。
その劇的な変化の引き金は、ほんの少しの刺激で十分なのです。
変化する潜在能力はコーヒー豆のなかにたっぷりと含まれていてそれを引き出すためだけ なのですから・・・・・・
結局、焙煎とはコーヒーの持っている潜在能力をいかに引き出すかということになるようです。たぶん。

たっぷりの愛情をそそいでください
コーヒーを薄めるということ・・・・ 松屋式のドリップでは、人数分の半分まで抽出したら後は、お湯で薄めてしまいます。 この行為にちょっと罪悪感を感じる人は、このように思ってください。 コーヒーのエキスにたっぷりの愛情を注いで始めてコーヒーが出来上がるのです。 つまり、コーヒーを薄めるのではなくコーヒーに愛情を加えるのです。
だから、コーヒーが薄くなるのではなく愛情が濃くなるのです。
ひさしぶりにぼくらしい、いんちきくさい説明をしてしまいました。 (けっこう気に入っていたりして・・・・)

イメージによる焙煎
* ここでかかれていることは、ぼくの焙煎に対する勝手な見解です。 他のコーヒー屋さんは、他の考え方でコーヒーを焙煎していると思います。 どちらが正しいかは、ぼくも良くわかりません。読んだ方が勝手に判断してください。
焙煎の基本
・焙煎は熱によって起こる化学変化である。
・生豆の成分を煎り豆の成分に変化させるには、
一定のプロセスを与えるために一定の時間が必要である
・焙煎の時間を決めるのは、火力と豆の投入温度である。
・コーヒー豆は、水分が抜けなければ煎れない。
・排気を開けすぎると、成分が抜けたスカスカのコーヒーになる。
・排気を絞りすぎると、コーヒー豆が煙をかぶってしまう。
・豆のはぜに必要なのは、熱エネルギーである。
・排気を開けると、火力が相対的に落ちる。
・ドラム内の湿度が高い方が、豆に熱が伝わりやすく豆の成分が飛びにくい。
・外気温が低ければ、排気力は強くなる。
・鋳物の焙煎機は、熱しにくく冷めにくい。

上に書いたのが焙煎における基本的なルールです。
たとえば、火力が高ければ短時間でコーヒー豆を焼くことができます。しかし、コーヒー豆の成分は できません。だから、高速の焙煎機は嫌いです。(使っている焙煎屋さん。ごめんなさい)
電気の焙煎機は、熱量が足りないため排気を高くできません。(温度が下がるから)
排気でコーヒーの味を作るんだから、排気の調整か自分の思い通りにできない焙煎機もだめです。
熱風式の焙煎機は、排気が強くなってコーヒーの成分を残しにくいからちょっとだめです。
てなわけで、焙煎機は昔からあるようなガスの直火式の焙煎機が好きです。 特に、富士ローヤルの機械は大好きです。排気のファンも排気効率ではなくモーターのパワーで排気したり いろいろな部品が非常に改造に適している部分が大好きです。未完成な焙煎機を改造して完成に近づける のが結構楽しいのです。

火力がコーヒーをつくり排気が味をつくる・・・・
ここからが本題です。焙煎のプロセスのイメージです。
コーヒー豆は、排気を絞って焙煎するとドラムの中はサウナのように湿度が上がります。 そして、コーヒーは気持ちよくゆっくりと汗を流します。 一汗かいた後、窓を開けて乾燥させます。 元気よく豆がはぜ始めたら、ついでにたきつけてやります。 豆が煙でむせない程度に排気を開いてやります。

つまり、焙煎とは、コーヒー豆が嫌がらないような操作をして気持ちよく 生豆から煎り豆に脱皮させてあげるお手伝いをすることなんです。

挽いたときのコーヒーの香りをカップの中にいれる
香りを残す方法・・・・ これは、相当技術がいります。松屋式の抽出をひととおりマスターしていなければなりません。
ミルで挽いた瞬間の一番いい香りをコーヒーカップの中まで残す方法なのです。
普通にコーヒーを抽出するとコーヒーを挽いた瞬間の香りとコーヒーを抽出してカップに入ったコーヒーの 香りは少し違います。これは、揮発性の高い香りは抽出したコーヒーまで残らず、 抽出時に飛んでしまうのです。
そこで、この揮発性の高い一番いい香り(挽いた瞬間の香り)の残し方を教えちゃいます。 はっきりいって科学的ではありません。たぶんいつかは科学的説明がつくと思いますが、今のところ 方法だけしかわかりません。
蒸らしは、普通におこないます。
抽出は、30cm以上高い位置からお湯を非常に細く注ぎます。
そのときに、お湯とコーヒーの粉が垂直になるように注ぎます。

たったこれだけなんですが、はっきりいってむずかしいです。
ひまなときにでもチャレンジしてみてください。 そうすると、ミルで挽いたときの香りと同じ香りがコーヒーカップの中まで残すことができます。

豆の種類とたて方(ふかいりのコーヒー)
ふかいりのコーヒーをたてる・・・・ コーヒーとしてはアイスコーヒーやカフェオレなどに使うコーヒーをイメージしてください。 このコーヒーの特長は、成分が溶けやすいこととコーヒー豆が持っている炭酸ガスの量が 通常の2倍あるということです。
(通常のコーヒーが200gあたり500ccの炭酸ガスを持っているのに 対してふかいりのコーヒーは、200gあたり1000cc持っている)
つまり、蒸らしの時間を長く取らないと完全にガスが抜けきれないのです。
(通常3分の蒸らしのところを5分ぐらいすると良い)
ふかいりのコーヒーのもっているうまみと甘味を引き出すには、低温で抽出します。 これは、うまみ、甘味は低温でも溶けるのに対してふかいりの豆に一番多い苦味は 高温で溶ける傾向があるからです。つまり、高温で抽出すると苦味が強くでて うまみと甘味が判りにくくなってしまうのです。
そこで、うまみや甘味を強調するのに 苦味がたくさん溶けないように低温で抽出するわけです。

豆の種類とたて方(苦味系のコーヒー)
苦味系のコーヒーをたてる・・・・ コーヒーとしては、マンデリンをイメージするとわかりやすいと思います。 苦味の強いコーヒーは、酸味系のコーヒーよりも渋みがでにくい傾向にあります。 そして、少しぐらい渋みがはいっても苦味が味として強いのであまり、気になりません。 その少しの渋みとミルクが混ざるとコーヒーのコクが増します。
つまり、抽出のときに普段よりも長めに抽出してもいいのです。 そうしたほうが、苦味系のコーヒーが、そのコーヒーらしくなるような気がします。
(この苦味系のコーヒーは、豆が持っている苦味のことでふかいりの苦味ではありません。)

豆の種類とたて方(酸味系のコーヒー)
酸味系のコーヒーをたてる・・・・ キリマンジャロのような酸味系の豆をイメージしていただくとわかりやすいと思います。 酸味の強いコーヒーは、渋みを必ずといっていいほど持っています。 となると、この渋みをださないように抽出すればいいわけです。
つまり、酸味系のコーヒーは、普通のコーヒーよりも渋みを多く持っていて、 普通のコーヒーを抽出するときよりも早めに渋み、いやみがでてくるというわけです。
そのぶん、普通のコーヒーよりも早めに抽出をきりあげてお湯で薄めればいいわけです。

豆の種類とたて方(モカ)
モカをたてる・・・・ モカの特長といえば、あの独特の強い香りとコーヒーの甘さだと思います。 (ふかいりのコーヒーの甘さではなくコーヒー豆が持っている甘さ)
欠点は、死豆が混入していたり、発酵豆が混ざっていたりしたときかびくささでしょう。 (焙煎でモカの持っているかび臭さをある程度消すことができますが・・・・)
いれ方のポイントとしては、蒸らしをしたあと、抽出の時できるだけ早くひたひたの 状態にします。お湯の太さを太くするのではなく細く少しスピーディーに円を描くのです。
そして、ひたひたになったらその状態を維持するようにお湯をさします。もし、お湯が よく通るように感じたら、ほんの少しだけコーヒーを細かくひきます。 こうすると、非常に高い濃度のコーヒー液ができることになりかび臭さが溶けにくくなります。 そして、普通より少し早めにきりあげます。(人数分より手前)

ドリップの心得 2
心でたてる・・・・ これは、信じる人だけ信じてください。はっきりいっていんちきくさいです。 ただし、ぼくはこれが極意だと思っています。
コーヒーを抽出するとき、半眼でコーヒーをいとおしむような感じでコーヒーを抽出します。 そして、好きな人を思い描いて、その人の喜ぶ姿を心に描いてください。 抽出技術が同じならば、心で思い描ける人の方がコーヒーはおいしくなります。
コーヒーの抽出は、9割は技術力で1割は精神力だと思います。 あとの+αは、人柄だと思います。 いんちきくさくて、すいません。

ドリップの心得
大草原でコーヒーをたてる・・・・ コーヒーの抽出を練習しているとだんだん細かいことにこだわるようになっちゃうんです。 つまり、お湯を細く注ごうとかお湯できれいに円を描こうだとか思っちゃうんです。 すべて大切な技術なんですが、最終的にはコーヒーがうまければいいんです。 ある程度技術ができてきた人には、大草原でコーヒーをたててるようにイメージしてもらいます。 そうすることで細かいことにこだわらずにコーヒーをたてることができます。 それと、必ず左手を腰に手をあてて胸をはってもらいます。 これは、腰に手をあてることにより重心が安定するし、 胸をはることによりコーヒーと目の距離が遠くなります。 コーヒーは全体を見ながら抽出するものなのです。 一点を見ながら抽出するとコーヒー豆の状態がわからなくなってしまうのです。 ちなみに、人間の目は真剣にじっと見るときは望遠レンズのように視野が狭くなり、ほげーっと しているときは、広角レンズのように視野が広くなります。コーヒーは、ほげーっとした状態での抽出が ベストです。
ほげーっとした状態・・・・なーんも考えていない無心の状態

松屋式 vs カリタ式
同じペーパードリップでもスタートが違います・・・・ 松屋式ドリップは、喫茶店など業務用の技術から発生しています。 業務用のコーヒーの場合、どうしても古かったりくず豆が入っていたりと コーヒー豆のレベルとしては高いとは言えません。
そのコーヒーで業務用の場合は、大量だしや長時間味が変わらないコーヒー そして、なによりもおいしいコーヒーを作らなければならないのです。 その難しい命題を克服しょうというところから松屋式ドリップは発達してきました。

それに対して、カリタ式ドリップは家庭用コーヒーと共に発達してきました。 自家焙煎の挽き売り店と共に発達したともいえます。
(ほとんどの自家焙煎のコーヒー屋さんが指導している抽出法)
自家焙煎のコーヒー屋さんの豆はいりたてで新鮮なうえハンドピックも行われています。 つまり、コーヒーのレベルとしては高いと思います。
(すべての店がレベル高いとは限りませんが・・・・)
カリタ式のドリップは、コーヒーの持っている味に依存するいれ方なのです。
だから、レベルの高いコーヒーならばカリタ式でもそれなりにおいしくなるんです。
家庭用では、コーヒー液を半日もたせたり大量のコーヒーを作ったりすることは普通ありませんから。 では、自家焙煎の挽き売り店のコーヒー豆で松屋式ドリップをしたらどうなるでしょう。
・・・・・・・うまいに決まっているでしょうが。当然

自分がコーヒーだったら
コーヒーの立場になって考える・・・・ 焙煎も抽出もすべて人間の側にたって行っています。焙煎ではガス圧だとか排気温だとか 数字に置き換えます。抽出でも湯の温度が何度だとか蒸らしが何分だとかやっています。 これは、すべて人間の立場であってコーヒーの立場ではありません。コーヒーの内部で 起こっていることは、コーヒーの立場になってみなければわかりません。 コーヒーの立場にたって耳をすませれば、どうすればいいかわかってくるような気がします。 そのあと、人間の立場で翻訳をすればいいのです。
うーーーん、哲学だなぁ。(とりあえず、ちゃかしてみる)

おいしいコーヒーは・・・
おいしいコーヒーは飲み物のひとつに過ぎない・・・・ コーヒー屋をやっているとまずいコーヒーなんかコーヒーでないと思ってしまいます。 インスタントコーヒーや缶コーヒーなんかはコーヒーでないと思ってしまいます。 だけど、コーヒーメーカーのコーヒーがおいしいという人がいたり インスタントや缶コーヒーが好きという人も確実にいます。 相手の好みに対して文句をいうことよりも相手の好みをみとめてから、 自分らしいコーヒーをたててあげましょう。 長い時間かけておいしいと思ってしまった記憶を慌てて変えさせるる必要はありません。 おいしいと思ってくれるまでのんびりといきましょう。 おいしいコーヒーも飲み物のひとつに過ぎないのですから。

悪い生徒も使いよう
渋み、いやみについて・・・・ 集団行動が苦手だったりする生徒は、逆にいえば、独立心が旺盛だったりします。 ほんの一面をみてすべてをみたつもりになってはいけないんです。 つまり悪い生徒もいい面があったりするんです。 コーヒーの後半ででてくる渋みは単体では悪い生徒なんです。 しかし、うまみのだけのコーヒーにすこし渋みがはいるとミルクが入ったときに こくがうまれるんです。いやみがまったくないコーヒーもブラックで飲むにはいいですが、 渋みを少しいれたコーヒーにミルクをいれて飲むのもけっこうオツなものなのです。

良い生徒と悪い生徒
松屋式の抽出について・・・・ 学校では良い生徒もいれば悪い生徒もいます。いろいろいてはじめて学校です。 コーヒーの抽出とは、良い生徒だけを集める作業なのです。 学校で避難訓練をすれば、良い生徒はすばやく校舎から避難するでしょう。 しかし、悪い生徒は、かったるいなぁといいながらだらだらと避難するんです。 だから、良い生徒が避難したらすぐにドアを閉めちゃえば良い生徒だけを 集めることができるわけです。これが、コーヒーの抽出です。 コーヒーを蒸らして抽出にはいったらうまみが早くとけてきますので うまみがとけたらすぐにやめてしまえば、うまみだけのコーヒーができるわけです。

コーヒーと小鳥(2)
松屋式コーヒーの抽出法・・・・松屋式ドリップはあさいりのコーヒーでもけっこううまくいきます。 卵もふんも持っている小鳥の卵だけをとりたかったら、小鳥をお風呂にいれるように そっと刺激を与えないようにお湯をさすんです。 そうすると、小鳥は気持ち良くなって卵を落としてしまうのです。 しかし、ゆったりと気持ちよくなっただけなんでふんは落とさずに済んでしまうのです。 ふかいりのコーヒーの場合は最初からふんを持っていない小鳥のわけですから 簡単にうまくいってしまうのです。

コーヒーと小鳥(1)
カリタ式コーヒーの抽出法・・・・ふかいりのコーヒーは、ふんをだした後の小鳥のようなものなんです。 小鳥は、卵をかかえてじっとしているんです。そこに、勢いよく小鳥たちを脅すようにお湯を注ぐと 驚いた小鳥はびっくりして卵を落としてしまうんです。その、小鳥の卵がコーヒーのおいしい成分なんです。 ところが、この抽出の欠点は、ふんをだす前の小鳥では、びっくりすると卵も落とすけれどふんも同時に 落としてしまうのです。ふんを落とさせずに卵だけを落とさせるのが非常に難しいのです。 ちなみに、ふんも卵も持っている小鳥があさいりのコーヒーなのです。ですから、コーヒーの抽出は あさいりのほうが難しいのです。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

松屋コーヒー本店「EI09-5 エルインヘルト レッドパカマラ Washed」、販売開始!

こんにちは。。

松屋コーヒー本店より「エル・インヘルト・オークションロット」が登場です!

今年のオークションロットは、「レッドパカマラのWashed(水洗式精製)」の中深煎りです。

是非、今年のオークションロットを、一度、お楽しみくださいませ。

新年の珈琲として、そして、ハレの日の珈琲として、ワンランク上の贈り物として、お薦めです!


アポロ研究ノート

アポロという装置はまたまだわからないことだらけです
とにかくいろいろと疑問点やわかっていることを書き込んでいきたいと思っています
そのうち解明できるかも知れないし・・・
まぁ・・・ネタ帳みたいなもんです

サーバー内の圧力
アポロのポンプは一定の圧力で安定して止まります
だからといって・・抽出時には一定の圧力でとまっているわけではないのです
それはなぜか・・・
ドリップしてサーバーに熱い珈琲が落ちるとサーバー内の空気が膨張します
その膨張によって急激にバキュームの能力が落ちます
そのあとに圧力が安定してきます
実は・・この安定したあとの圧力が一番重要で
ポンプの持っているバキューム力とはちょっと違うのです
(50mmaqほど落ちる)
このときの
一番うまくいく圧力をみつけること・・・
これがアポロの完成を意味するのだと思います

自重と減圧
アポロの基本原理をみつけたのはアイスコーヒーをたてていたときでした
松屋式で5杯程度をドリップした場合は・・・
抽出液の表面に油が浮くことはありませんでした

ところが・・・
40杯だしのアイスコーヒーではたまに油が浮くことがあったのです
(単に失敗したという認識しかありませんでした)

そんな中・・・
ある一定量のコーヒーの粉を使った場合にはオイルが浮くことに気づいたのです
つまり・・・
お湯の自重で圧力が作られペーパーの隙間を
オイルが通過できるようになったということです
もともとアポロで使っている-200mmaqという吸引力は
このときのドリッパーの液面までの高さから割り出したものなんです
ただし・・・
自重でオイルを通すというのは液面からドリッパーの一番下を基準にしますが
途中の部分では圧力が一番下ほど高くありません

ということは・・
オイルを通過させる力ができないということです
その状態でオイルを実感させるにはある程度高さが必要だということです
(ペーパーの途中部分からもオイルを通過させるため)

これから考えると-200mmaqよりも相当低い吸引力で
オイルが通過する可能性があるということです

そして・・
減圧はペーパー表面全体にかかっています
ということは・・・自重でオイルを通過させるよりも
効率よく通過させることができるということです

アポロがオイルに強い理由はここにあります

抽出は連続している
アポロのポンプの圧力を測定すると抽出に関係なく安定しています
ところがアポロのサーバー部分で測定するとふらつくのです
サーバーの中の空気は蒸気に置き換えられたり温度が上がったり
といろいろと考えることができます
しかし、引っ張る力と考えれば単純に安定しているべきです
一杯だしのアポロでは70mmaq圧力が戻ってしまう
これも、ポンプのリリーフ弁の性能によっては大きく変化します
どこまで安定した圧力を持たせるか・・・
これがアポロの性能になってくると思います
安定した圧力を持たせる工夫・・・
まだまだ研究の余地がありそうです

アポロでまだ判っていないこと
松屋の先代が開発したアポロ・・・・
コーヒーのオイルがしっかりと溶け込んでいるのが特長です
0.8気圧まで下げるとなぜオイルが溶け込むか・・・
これがわからない・・・
アポロくん・ミニのようにサーバーの方から引っ張るならば判りやすい・・・
誰にでも説明しやすい
先代のつくったアポロって・・・
結局・・・まだ謎なのです
ただ・・・結果がそうなるということしかわかっていないのです
オイルにミルクに負けないコーヒーができる
実のところ先代のアポロってここしかわかっていないのです

どれだけ減圧するのが正しいか・・・
アポロくん・ミニではペーパーフィルターをオイルが 通過する程度に引っ張るようにしています
一応設定では-200mmaq程度にしています
しかし、実際にはどの程度までの減圧するのが正しいかわかっていないのが現状です
減圧し過ぎれば雑味が流れだすことでしょう
このさじ加減もみつける必要がありそうです

ペーパーによって違いがでるか
アポロは基本的にペーパードリップです
ペーパードリップは、ネルドリップよりもオイルが通りにくいのです
これはペーパーフィルターに水が最初にしみこんでしまって・・・
オイルをフィルターがはじくようになってしまうからです
それに対してネルドリップは何度も使うことによって
コーヒーのオイルでネル自体が汚れてきます
そのオイルのヨゴレによってオイルをはじく性質が弱くなってしまうのです
(ネルドリップがまろやかといわれる所以です)

問題は、ペーパーフィルターにもみさらしやコットンリンター配合とかバガス濾紙など
イロイロとでています
この素材によって油の反発力が違う可能性があると思うのです
もし反発力がちがえば本当にネルドリップに似たペーパーフィルターを
つくることができるということなんです
実際に実験してみなければと思っています

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

取扱説明書(アポロくん・ミニ用)

アポロくん・ミニとは・・・-200mmaqという低い真空を使って抽出する装置です
この微真空はコーヒーのオイルがペーパーを通過できるギリギリの圧力なのです
つまり強い真空を使えばコーヒーのオイルも通るが雑味も強くとおります
そのオイルの通るギリギリの圧力で引っ張ってやりながらドリップする装置です
この器具で松屋式ドリップを行うと・・・
ブラックで飲みやすいきれいな味でありながら・・・
ミルクに負けない強さもあわせもった味となります

アポロくん・ミニの装置

減圧装置(写真左)
簡単にいうと真空ポンプのようなものです
ポンプ性能 ・1600cc/分(弱いパワーがポイントです)
リリーフ弁 ・-200mmaq(めちゃめちゃ弱いです)
強すぎると雑味もひっぱってしまう

減圧ドリッパー(写真中)
河野の名門というドリッパーを改造しました
基本的には松屋式ドリップで抽出します

カリタの800ccサーバー(写真右)
このサーバーにセットして動かします
これは5杯用のセットです

(写真・ドリッパーをサーバーにのせた状態)

(写真・上から押さえた状態・パッキンが密着している)

アポロくん・ミニの使い方
サーバーにドリッパをのせて上から押さえます
これによりサーバーのふちとパッキンが密着して隙間がなくなります
(2杯・5杯・10杯すべて考え方は同じです)

(写真・粉をセットして穴をほった状態)

(写真・真ん中にお湯をさしている状態)

(写真・全体にお湯をさし蒸らしている状態)

通常の松屋式のようなあらびきの粉を使わずに細かびきの粉を使います
これは微真空で引っ張っるとあらびきでは落ちるスピードが速くなりすぎるからです
つまり・・ポンプを動かしたときに松屋式とまったく同じスピード落ちるのがベスト
・ペーパーをセットして粉を入れる
・穴をほる
・真ん中にゆっくりお湯をさし
落ち始めたら濡れているところと乾いているところの境界部分にお湯をさす

・全体にいきわたったら3分間蒸らす
このときに2杯用はふたをする
あれば5杯・10杯でもふたをする
*・・・この段階はポンプと接続しません

蒸らし中(2杯用)

蒸らし蓋について
アポロくん・ミニのふたは蒸らしに使われるだけでなく
もうひとつの効果があります
ペーパーを密着させるための押さえになります
つまり、蒸らしが終わったあとにポンプを動かして
ふたをしっかり押さえるとペーパーがドリッパーに密着してくれます
(ペーパーのすきまを押さえてくれるため・・・)
これによりよりスムーズにドリッパーとペーパーを密着させます
*・・ふたは2杯用のアポロしか用意されていません

(写真・蒸らし終了)

(写真・ポンプと接続)

(写真・ドリップ開始)

3分たって蒸らしが終了したらポンプと接続します
そして、ポンプのスイッチを入れます
このときにドリッパーをサーバーに押し付けてパッキンの隙間がないことを確認します
2杯用はポンプを動かしたときにふたを押さえると紙がドリッパーに密着してくれます
・湯をまんべんなく細くゆっくりとかけます
・粉を動かさないように注意してください
*・・・湯をさすポイントは粉がひたひたな状態を維持させること

(写真・抽出終了)

(写真・ドリッパーをはずす)

(写真・お湯で薄める)

人数分の半分まで抽出したら終了です
ポンプを切ってドリッパーをはずします
この状態でコーヒーのうまみもコーヒーのオイルも全部溶けています
あとは人数分に薄めて出来上がりとなります
*・・・薄めたあとは必ずしっかりと混ぜてください
(混ざりが悪いと水っぽくなる)

アポロくん・ミニの基本原理
通常の松屋式ドリップではコーヒーの持っているオイルは溶かすことができません
水で濡れたペーパーは油をはじく性質があって
オイルがペーパーフィルターを通過できないのです
もし、ペーパーフィルターでオイルを通過させたかったら
コーヒーの粉を勢いよくかくはんさせることによってオイルを通過させるしかありません
(松竹コンボドリップ法参照)
ただし、この場合は松屋式のようなクリアできれいな味は不可能となります
粉を動かさない状態でオイルを通過させるためにポンプで減圧して吸引力をつくり
その吸引力によってオイルがペーパーフィルターの隙間を通過することができるわけです
松屋式のクリアさとアポロのミルクに負けない強さを兼ね備えたコーヒーを
簡単につくることが可能になりました

ちなみに・・・ネルドリップはコーヒーのオイルヨゴレによりオイルを反発する力が
ペーパーフィルターよりもずっと弱いのです
そのため、オイルをネルがブロックせずにサーバーにおとしてしまう・・・
それによって、ネルドリップではオイルが溶け込みまろやかなコーヒーが勝手にできてしまうのです
(ネルドリップの最大の特長)
ただし・・ネルのオイルヨゴレは管理を間違えると酸化や腐敗の原因となります
ネルドリップの管理が難しいといわれるのはそのためです
(ネルは油ヨゴレが絶対に必要・・ただし酸化させたらそこでダメ)

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

珈琲遊戯「午午」、最後の1個!

こんばんは。。

お陰様で、珈琲遊戯「午午」が、早くもラスト1個となりました!

そして、アルスヴィズとアールバクも最後の1個です!!

毎年恒例の干支に因んだ新春を祝う珈琲も大変、ご好評頂いております。

気になる方は、ご注文はお早めに!


珈琲遊戯「スノーハレーション」、最後の1個!

こんばんは。。

お陰様で、珈琲遊戯「スノーハレーション」が、ラスト1個となりました。誠にありがとうございます!

珈琲遊戯の着香珈琲は大変、ご好評を頂いておりまして、スノーハレーションもラムの香が楽しめます。


「アポロくん・ミニ」

アポロくん・ミニの特長

松屋の先代が開発した「アポロ」は、コーヒーのオイルも溶かすことができ
独特の味わいをつくりだしていました
そのため、ブラックでも美味しく砂糖・ミルクにも負けないコーヒーを
つくることができたのです
ただし、ハンドとリップほどお湯を自由にコントロールできない欠点も
あわせもっていました
このアポロくん・ミニは普通の松屋式では溶かせなかったオイルを
溶かすことができるようにしました
そして、松屋式の特長であるきれいな味も作り出すことができるようになりました
ちなみに・・この装置は、アイスコーヒーを40杯だしでつくったときに
コーヒー液面に油が浮いていたのをみてこの装置を考えました

アポロくん・ミニの装置

減圧装置(写真左)
簡単にいうと真空ポンプのようなものです
ポンプ性能 ・1600cc/分(弱いパワーがポイントです)
リリーフ弁 ・-200mmaq(めちゃめちゃ弱いです)
強すぎると雑味もひっぱってしまう

減圧ドリッパー(写真中)
河野の名門というドリッパーを改造しました
基本的には松屋式ドリップで抽出します

カリタの800ccサーバー(写真右)
このサーバーにセットして動かします

アポロくん・ミニの使い方
基本的に松屋式に準じた抽出法です
(松屋式ドリップを極める参照)
大きな違いは、粉のひき方が松屋式よりも細かいものを使います
これは減圧した状態でもお湯が緩やかに流れるための抵抗にするためです
(粉にお湯がある程度滞在しないと成分は溶けない)
蒸らしに関してはポンプとドリッパーのホースを接続しません
そして、蒸らしで3分間待つのも松屋式と同じです
(写真・お湯をさして蒸らしている状態)

抽出
ポンプとドリッパーのホースを接続します
そして、ポンプのスイッチを入れます
あとは通常の松屋式ドリップとまったく同じです
つまり、ひたひたの状態で人数分の半分まで抽出したらそれで終わりです
好みの濃さに薄めたらそれでOKです
(写真・抽出中)

抽出後のドリッパー部分

...

出来上がったコーヒー

アポロくん・ミニの基本原理
通常の松屋式ドリップではコーヒーの持っているオイルは溶かすことができません
水で濡れたペーパーは油をはじく性質があって
オイルがペーパーフィルターを通過できないのです
もし、ペーパーフィルターでオイルを通過させたかったら
コーヒーの粉を勢いよくかくはんさせることによってオイルを通過させるしかありません
(松竹コンボドリップ法参照)
ただし、この場合は松屋式のようなクリアできれいな味は不可能となります
粉を動かさない状態でオイルを通過させるためにポンプで減圧して力をつくり
その力によってオイルがペーパーフィルターを通過することができるわけです
松屋式のクリアさとアポロのミルクに負けない強さを兼ね備えたコーヒーを
簡単につくることが可能になりました

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

「アポロくん」の改造

基本設計は同じでも・・・・

減圧抽出法という基本設計は同じです
しかし・・こまごまとした部分の改造を施せばもっと使いやすく
もっとレベルの高いコーヒーがつくられると思います
そこで、改造部分だけのページをつくってみました

(写真・水を流すためのロート)

(写真・ロートに水を送るパイプ)

薄める実験装置
松屋式などではうまみが抽出されたあと薄めるという方法をとることがあります
そこでこのアポロくんでもその方法が有効かどうかを実験してみました
構造としては簡単でお湯の出口に一本外側に流れるパイプを用意します
そしてそのパイプを通った水はコーヒーの粉を通らずにサーバーのほうに流れる構造になっています
装置としては結構おもしろいのですが・・・・
実験してみると単に水っぽくなってしまってボツとなりました

(写真・回路全景)

(写真・圧力弁付近)

アポロくん制御回路
使い勝手を良くするために制御回路を新しくつくりました
工夫した点は、スタートボタンを押すと真空ポンプが動き減圧されたときに初めて
コーヒーメーカーが動くようになっています
そして・・終了ボタンを押さなくても勝手にタイマーで終了させるようになっています
ついでに・・・終了と同時にアポロくん本体に空気を送り込む電磁弁まで取り付けました
あたらしく精度の高い圧力弁を採用しています

(写真・ターンテーブルの内部)

原点復帰するターンテーブル

これはターンテーブルが決まった位置でとまるようにつくったものです
構造はいたって単純で100Vが流れるとターンテーブルは100Vで動きます
そして・・・100Vがとまると電池に切り替わってリミットスイッチをたたくまで動きます
つまり・・ターンテーブルが止まっているところは 必ずリミットスイッチがたたかれた場所となるわけです
この装置の利点は、サーバーの取っ手がどこで止まっても必ず元の位置に帰ってきてくれることです
それと・・もともと800gまでしか載せられないターンテーブルに
ベアリングをいれて重いものを載せても大丈夫なように改造しました

(写真・制御盤正面)

(写真・制御盤横)

(写真・制御盤後ろ)

プログラムリレー・ZENを使った回路
プログラムリレー・ZENは、使い勝手のいい回路を内部に組むことができます
その分複雑な作業をさせることが可能となります
コーヒーメーカーの場合ヒーターがあったまっているときとそうでないときでは 湯のでるタイミングが大きく違います
そこで実際に測定してヒーターが冷えているときとあったまっているときでは 蒸らしに使う時間を変えています
ついでにアイスコーヒー用の設定も組み込んであります
コーヒーができたときにブサーで知らせる機能や アポロくん内部を1気圧に戻す機能もつけました

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)