自家焙煎店の裏側

フレーバーコーヒーのホームページのデーターを移動させようと考えています。
もう何年もほったらかしだったものを移動させていこうと思います

昔のデーターを張り付けた後にこのごろの考えを書いてみようと思います。

自家焙煎の大変さちょっとは知ってね (2000年のころの珈琲屋です)

生豆のほこりを落して電子選別機で腐って黒変している 豆を取り除きます。

コーヒー豆は、外国で収穫される農産物です。 コーヒー屋は、自分たちでコーヒーを育てない以上仕入れたコーヒー豆の悪い豆を取り除く作業によって のみ品質の向上ができるのです。 一番手間のかかる選別をいかに、システム化していくかがコーヒー屋にとって大切になると思います。 今までは、焙煎機があれば、自家焙煎としてやってこれましたが、 今からは消費者もそれだけではだまされなくなってきました。 消費者が賢くなってくるとどのように焙煎しているかからどのようにコーヒーを選別しているかまで 興味を持つようになります。その時、コーヒー屋もコーヒーに対する取り組みが問われると思います。 うちの店ではコストを下げるために選別機を活用しています。 ちなみに、電子選別機というのは豆1つぶづつに光りをあてて反射の弱い豆(黒に近い豆) を取り除きます。 しかし、1回通すだけではきれいに取り除けないので生豆を循環させる装置を開発して使ってます。 なんで、改良しなければまともに動かない機械が堂々と売られているのかちょっと疑問です。

左側
良い豆。ちなみにこの豆はガテマラ。カケ豆、貝殻豆は選別機では良品と判断されてしまいます。 選別機にとって一番得意なのは色の違いがおおきいことです。 ですから、黒変した発酵豆はうまく取り除けます。
右側
取り除かれた悪い豆。腐ったり、カビたりして黒変しています。 残念ながら、ちょっと腐っていたりちょっとかびていたりというものまでは取り除くことができません。 当然この段階では、未成熟な豆など色の薄い豆はとれていません。

徹底的に改造を加えた焙煎機

焙煎は職人芸のように思えますが、ある程度までは自動化が可能です。 そのある程度のためにコンピュータを使ってデータを蓄積しています。 コーヒーは、ただ単に豆を焼いているのではありません。 豆に熱を加えて化学変化をさせているのです。 いかに、コーヒーの香りがでるようにコーヒーを焙煎するか、 それは、コーヒー豆に一定のプロセスを与えてやれば良いのです。 そのためにも、科学的なデーターが必要になるのです。 しかし、こういう焙煎の仕方をしたらどうなるだろうという、アイデアは絶対に必要になります。 これが、コーヒー屋の焙煎技術の向上につながります。
ちなみに、焙煎の良し悪しを見分けるコツは買ってすぐにたてたコーヒーと三日ぐらい たったあとたてたコーヒーが同じ味ならば、良い豆です。 下手な焙煎は、かならず劣化のスピードがはやいのです。 コーヒーというのは、簡単に味が落ちるものではないのです。 (新しいに越したことはありませんが)
コンピューターを使っているくせに、豆を出すタイミングは人間の目に頼っているのが現状です。

いり豆を電子選別機にかけて死豆などを取り除きます

死豆はどれだけ焙煎しても色が濃くなりません。 ですから良品と比べると明らかに色の差が出ます。 今度は光りを当てて反射の強い豆だけを取り除きます。特にモカには効果があります。 このいり豆を選別機にかけることによってハンドピックを出来るだけ楽にすることが出来ます。 コーヒー豆の値段が高くなる最大の原因がハンドピックにかかる人件費です。 これをいかに減らし、なおかつ品質を上げるかそれを考えると選別機の性能アップが必要不可欠に なると思います。それと、消費者が品質の良いものと悪いものを見分ける眼を持つことが必要になります。 そうすれば、コーヒー屋の質も向上し選別機の需要も出来もっと、高性能の選別機ができて くるように思います。ちなみに、この段階で2割近くもすてられることがあります

左側、良品。
焙煎されてコーヒーらしい色の仕上がりになってます。 選別機はけっこうばかなところがあります。 それは、光の反射の強弱を利用して選別しているためきれいに表面がのびたつやのある良い豆を 悪い豆として判断することがあるのです。 これは、つやのある豆が光を多く反射して色が薄いと判断されるためです。 このため、この段階では、ゆるめに選別させます。
右側、死豆。
成熟していない豆は焙煎しても色がついてきません。 (良品よりも色が薄い)死豆は、必ず排除しなければいけません。 死豆だけをミルでひいてみるとよくわかりますが、コーヒーの香りではなく落花生のような香りがします。 ちなみに、飲んでみると嫌味が口の中いっぱいに広がります。 たまに、それ以下の喫茶店があったりしますが・・・・

ハンドピックをして仕上げます

一粒づつ悪い豆を取り除いて仕上げます。当然、選別機ではとれない悪い豆もたくさん残っています。 虫食い豆や貝殻豆、生豆段階でとれなかったかびた豆や腐った豆などは いり豆を選別機にとおした場合は、フリーパスです。 つまり、腐った豆は、色が濃いので良品と機械が判断してしまうのです。 そこで、最後の仕上げは手作業となるわけです。 コーヒー屋の1日の大半は、このハンドピックに費やすことになります。 ですから、ハンドピックがやりやすいように焙煎室は広くとらなければなりません。 特に作業しやすいようにテーブルは大きめのほうがいいようです。 だいたい、作業スペースは10畳から20畳ぐらいあるといいと思います。 ハンドピックは、狭いとめちゃくちゃ辛いです。 つらいと、選別せずに売っちゃおうかなぁと考えてしまいます。 そういう、気持ちにならないためにも焙煎室は広くつくりましょう

左側、 良品。
選別機、ハンドピックをへて、良品のみを商品として使います。 この手間がコーヒーの味を大きく左右します。
右側、 不良品。
選別機で取りきれなかった腐った豆やかびた豆などを中心に取り除きます。 人間の目にまさるセンサーはありません。

できあがり

コーヒー豆は、光、温度、湿度、酸素を嫌います。 ですから密封ビンにつめて光が当たらない低温の保管庫に豆を保存します。 密封ビンの良さは、気密性が高いことと在庫の量が判りやすいことです。 それと、店先の棚にも並べやすい事も良いことだと思います。 保管庫とは、一種の冷蔵庫のようなもので光を遮断して低温でコーヒー豆を保存しておくところです。 コーヒー豆に光をあてたり温度変化にさらしたりすれば、販売前にコーヒー豆が劣化することになります。 ですから、コーヒー屋にとって保管庫は、必需品です。 コーヒーは生鮮食料品といわれます。だったらコーヒー豆は、販売前はそれなりの所に保存される べきだと思います。わざわざ、劣化の進む常温にさらすこともないでしょう。

ブレンドして棚に並べられます

店先に並べるのは各ビン一本程度とします。 本来なら光があたる店先にコーヒーを並べるのはコーヒー豆にとっては悪いのですが、 店先にコーヒーが並ばないとお店らしくないので、仕方なく並べています。 当然コーヒー屋ですからコーヒーを店先に並べなければいけません。 そして、効率よく販売しなければいけません。 つまり、いかにして、売れない豆をなくすかこれが重要です。 そうしなけれは、古い豆を販売することになってしまうからです。 どんなに、保管庫を使って保存性をたかめても、新鮮な豆にはかないません。 そこで考えたのが、ブレンドで使う豆しか、単品の豆はおかないという方法です。 これならば、ブレンドが売れるとおのずと単品も使われることになります。 だからうちの店では、ブルーマウンテンなどブレンドに使わない豆は、単品でもおいていません、 あしからず。

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coffee proの現在
30年ぐらい前は、生豆を電子選別機にかけていました。
豆を循環させるシステムを使って腐った豆などを取り除いていました。
現在は残念ながやっていません。
焙煎量が増えてくるととてもそこまでできなくなったというのが現実です。
生豆のハンドビックと煎り豆のハンドピックをやっているバッハグループは本当に偉大だと思います。

現在の焙煎室と選別室の間の煎り豆一時保管室

エアコンで冷やされたところに焙煎後の未選別の豆がおかれます。
選別室の側にて取り出してハンドピックすることが出来ます。

煎り豆保管庫
こちらもエアコンのはいった部屋になっておりハンドピック後の煎り豆が保管されています

ついてに言うとこちらが生豆保管庫
ほこり飛ばし後の生豆が3.8kgづつで保管されています。
ここもエアコンで冷やされています。

最後に販売用の豆は冷蔵庫に入っています

最終更新日:2016年9月28日

ウォーターサイクロン・・再び

ウォーターサイクロンの改造なんてもう必要ないと思ていました。
ところが・・・使っているとアイデアって出てくるもんなんですねぇ・・・

たぶん・・・ウォータートラップを改造すると思います。
チャフを落とす効率を上げるためには今のトラップを新たにつくりなおすと思います。
下に受ける網もうまい具合に改造できそうです。

チャフを取り除くだけでなくきっちりチャフを目視する・・・

焙煎中のチャフがどんな状態なのかが焙煎中に見えることがウォーターサイクロンの長所なのです。

どのタイミングでチャフが外れているかがわかる・・・
3キロ釜についていた監視窓よりもトータルで分かるところがウォーターサイクロンの方がいい感じです

新しいドーム型ウォータートラップ

テイクアウトにはノウハウが詰まっている

テイクアウトに燃えております。
誰がつくっても確実につくれること
誰がつくっても短時間で作れておいしいこと・・・
ミスしにくいこと・・・・
そのためには誰がやっても確実に失敗しないようにいろいろと道具に工夫が必要となります。
そんな道具をいろいろと・・・

スチームで牛乳を泡立てたり紅茶をはかったりと活躍するのがガラスのピッチャーです。
はかりを使って重さでやっていたものを容量に変えると一気に作業性が上がります

紅茶を温めるときに使うピッチャーはガラスでは効率が悪いのでステンレスを使うのですがとにかく温度が重要になるので温度計を取り付けておきました。これによりほかの作業をしながらでも温めることが出来るようになりました。

シロップ類をまとめるためのターンテーブル・・・
冷蔵庫の中で素早くシロップや紅茶を取り出すために活躍しているターンテーブルです
これにより探す手間が大幅に減りました

これ以外でもいろいろと工夫をして素早くテイクアウトができるように頑張っています。

ぜひとも・・・・飲みに来てください。

蒸らしの温度を測定するふた

代表に頼まれまして・・・
コーヒーの蒸らし中にどのぐらい温度が下がるか・・・
それを計るだけのふたです

めちゃめちゃピンポイントの部分にしか役だたないもんですがこんな感じのもんが結構好きなんです。
抽出中の粉の温度を計る実験なんかもやっていたんですがずーーーーっと必要なわけではないのです。
実際には自分でこんな感じなんだと思ったらそれ以上はそれを使う必要はないのです。

抽出ではこんな感じという感覚が大切なんです。

松屋式の抽出ではポットのお湯の温度-10度が粉の温度になるということがなんとなく理解できていればそれでOKなのです

抽出は細かい数字を試した後にそれを捨てると幅ができるものなのです。
珈琲の抽出って最後はシンプルな理屈に収まっていくものなんです

11月・12月「土曜の珈琲教室」、申込開始!

おはようございます。

少々、遅くなりましたが、11月、12月「土曜の珈琲教室」の申込を開始致しました。

6月以降、松屋式を使った応用的な珈琲教室を行ってきました。

今年の締めくくりとして、11月、12月は基本の松屋式講座を丁寧に教える珈琲教室に致しました。

松屋式にご興味のある方、珈琲初心者の方、是非、ご参加くださいませ。


10月じゃんけんドリップバッグ

こんばんは。。

10月のじゃんけんドリップバッグは

グー:優しいピエロ、チョキ:小さな深煎り、パー:モカ深煎り

です。

どうぞ、お試しくださいませ。

10月じゃんけんドリップバッグ

冬もボトル飲み!

こんにちは。。

少し秋の気配を感じて、「ボトルは、いつまで?」と聞かれることが多くなりました。

アイス珈琲ボトルは、「通年販売」することとなりました。

実は、アイス珈琲に使われている珈琲は、喫茶店でホット珈琲として使われていることも多いブレンドです。

ホットで飲む場合は、ホットミルクを作る要領でカップに冷蔵庫保存しているアイス珈琲を杯数分、
入れて、レンジの「牛乳温め機能」を使って、温めてください。

「淹れるのは面倒くさいけど、美味しい珈琲が飲みたい」という方にピッタリです。

プロが淹れる珈琲を簡単・お値打ちにご利用くださいませ。

9月のじゃんけんドリップバッグ

こんにちは。。

明日9/1(月)より、9月のじゃんけんドリップバッグに変わります。

グー:ときの魔法使い、チョキ:楽しい時間、パー:ガテマラ深煎り です。

お試しくださいませ。

じゃんけんドリップバッグも1年が経ちました。

9月のじゃんけんドリップバッグ

コンプレッサーのドレン

めちゃめちゃ簡単なアイデアですが結構効果があって好きです。
コンプレッサーのドレンを開けるとけっこう水滴が飛び散るのです。
それを何とかしたいと思っていたのですがあまりいいアイデアがでなくて
周りにドレンが飛び散るのを見て見ぬふりをしていたのです。

なんとなく使い古しの袋を上から垂らしてドレンを袋にぶつけるようにしたのです。
こうすることで水が飛び散らなくでバットに素直に収まってくれるようになりました。

アイスコーヒーの冷やし方 2

通常一回に作るアイスコーヒーは、3400ccなんです。
1400ccの珈琲を抽出して2000ccの水で薄める感じなんです。
実際に日常で作る場合にかき氷で冷やすなんてどれだけ頑張ってもいゃになっちゃいます。
そうなると冷却効率が良くて手間がかからない冷却法が必要となるわけです。
実際に家庭でも出来て簡単にやれる冷却法・・・・

1500ccの浄水器の水に製氷機の氷をぶち込んで2000ccの氷水を作っておきます。
次に珈琲を抽出します。だいだい抽出が終わるころには5度ぐらいまで水の温度が下がっています。

抽出した熱い珈琲を作った冷水に入れてかき混ぜます。
これで一気に30度以下に下がります。
後はボトルに詰めてできあがりとなります

この冷却のポイントは液体同士を混ぜる場合は一瞬で混ざって温度を一気に冷やすことが出来るのです。冷却スピードだけならば冷たい水で薄めて冷やすのは最強なのです。

融解熱のようなインパクトはないのですが確実で簡単なところがいいところです。