土曜の珈琲教室「コーヒーゼリーの作り方」

前回の失敗を反省しスマホを満充電して望みました。
録画が途中で止まるようなヘマはまずいですからそれに関してはばっちりでした。
始まる前に受講者の緊張をほぐそうと珈琲ゼリーをカップから綺麗に抜く方法を見せようとしたのですがこれが結構面白かったのです。

前日に計量カップで作った珈琲ゼリーを綺麗に抜く方法を試して結構自信を持っていたのです。
ゼリー容器をお湯に浸けて容器との接触面のゼリーを溶かし容器を横にすることによりゼリーの自重で容器とゼリーの間に隙間が出来て空気が入り込んでゼリーが綺麗に抜ける・・・

・・・はずでした。
ただし今回はゼリーがグラスに入っていた。そこがぼくの誤算でした・・・
お湯に浸けて温めている時に・・・
パキッ・・・

お湯の中で底が抜けたグラスとお湯に溶けだしているゼリーがちょっと面白かったです。
これにより初めての人たちの気持ちがほぐれた感じが良かったです。

ちなみに・・・今回のゼリーの硬さはゼラチン10gで650ccを中心に試したんですが実験では750ccの硬さのゼリーまで作ったんです。(数字が大きいほど柔らかい)

750ccの一番柔らかいゼリーが残っていたのでゼリーを外す動画を撮ってみたらちょっと残念な動画になってしまいました。容器から出したら自重で崩れちゃいました・・・

ちなみに・・・珈琲教室自体は何も問題なく3時間ぐらいで無事終了しました。


コーヒーゼリー三昧

来週の「土曜の珈琲教室」は、コーヒーゼリーなのです。
そこでゼリーに関しいろいろと作りこんでいます。
ゼリーの硬さを4段階に分けて作ったり・・・

ゼリーを持ち帰れるように工夫したり・・・・
やってみるとけっこう楽しいのです。

また・・・松屋式という抽出法はやたらゼリーと相性がいいのです。
色々と実験していてそんな感じがしました。

ゼラチンを水でふやかしたものに松屋式ドリップでつくった原液を混ぜてゼラチンを溶かす・・・
この段階では濃すぎるので水で適当な硬さになるところまで薄める。

この薄め具合でゼリーの硬さは自由に調整できるところがこのゼリーの作り方の肝となる部分です。

土曜の珈琲教室「アイスコーヒー」

めちゃめちゃ暑い中・・・遠くから参加して頂いて感謝・感謝です。
せっかく遠くから来ていただいたのだからいろいろなことを教えてあげたいと知っていることをじゃんじゃん話していったらまったくもって時間がたりなくなってしまって・・・
本来ならば・・実際にドリップポットを使って抽出体験をしてもらおうという時間が足りなくなって申し訳なかったです。

そんでもって・・・撮影していたものが電池切れで止まっちゃってこれも申し訳なかったです

今回分かったこと・・・・
・あまりにもネタを詰め込み過ぎないこと(時間が足りなくなる)
・延長ありきでセミナーをやらないこと(帰る時間を確認しておかないと途中で帰らねばならなくなってしまう)

毎回いろいろな問題点が見つかり次のセミナーでそれを克服するという感じで8月のセミナーはもっともっとスマートにこなせると思います。たぶん・・・

初心者のための珈琲教室(土曜の珈琲教室)

非常に誤解がありそうなので書いておきます。
土曜の珈琲教室は初心者向けです。
普通の人が珈琲にちょっと凝りたいと思った人向けに美味しく淹れるポイントをわかりやすく教えるというものです。
ですから、参加した人は必ず美味しい珈琲がたてられるようになるというものです。

珈琲ゼリーやアイスコーヒーのいれ方の時も松屋式のドリップが中心で話が進みます。
つまり・・・どの講座も松屋式ドリップで美味しく珈琲がたてられるようになるということです。

ついでに珈琲ゼリーやアイスコーヒーのいれ方も教えちゃうというような感じなのです。

美味しい珈琲を飲みたい人はどの講座でもOKです。参加してください。
珈琲をたてることがこんなに簡単なことなんだとしることができると思います。

ちなみに・・・8/31は会長を呼んで「松屋式の世界」を語ってもらう予定です。
こちらは、特別に珈琲付のセットも用意されています。

土曜日の珈琲教室について

一回目の珈琲教室無事終わりました。
なんやかんやで一時間以上オーバーしてしまいましたが参加者全員が珈琲を上手にいれられるようになって良かったです。

ほかの人の珈琲のいれ方をみて実際にほかの人の珈琲を味わって違いに驚いたりなぜ違ったかをぼくが解説してそれに納得してその部分を修正してどんどん珈琲をたてるのがみんなうまくなっていくのが手に取るようにわかりました。

一人だけで練習するとこれが本当に正しいかがわからなくなります。
何人かで集まって練習すると正しいことと正しくないことが共有出来て自信につながります。
他人が珈琲を飲んでおいしいと言ってくれた経験・・・

これは何よりも自信につながります。

そんなことを今回の珈琲教室では生徒さんから教えられた気がします。

次回の珈琲教室でも珈琲の知識だけではなく珈琲の面白さなどを教えられたらと思います。

そして、珈琲なんてちょろいもんだと全員に自信をつけて帰ってもらいたいと思います。

ちなみにこの時計は今回の珈琲教室であまりにも時間オーバーになったので代表が時計を用意してくれたものです。

面白がることが大切です

COFFEE PRO TVにて帰山人さんが如水舎さんの珈琲とのセット商品の紹介がてらネルドリップを使って珈琲をたててくれました。人のいれてくれた珈琲というものは素直に発見があるものです。ネルドリップの贅沢抽出で深煎りの如水舎さんの珈琲をたてると濃厚な甘味がストレートに感じられる珈琲なんです。ネルドリップの持っているねっとりしたオイル感と低温抽出による苦味を抑えた感じが濃いのに飲める感じだったのです。

次の日にわざわざ松屋式を使って如水舎さんの珈琲をもう一度飲んでみました。
当然・・・ネルドリップと比べるとドロドロ感はなく綺麗な苦味の珈琲なんですが口に残る苦味が長いのです。オイルによるベールがあるかないかでこんなにも印象が違うのかとけっこうおもしろかったです。

珈琲の抽出だけでこれだけの味幅をつくることができることを再発見することができた感じがします。

今回のセット商品の良さは最初から試すのにちょうどよいことです。
如水舎さんの珈琲と帰山人の珈琲は同じ1本焼きで釜が直火式と半熱風の焙煎機の違いが
みえてきたり淹れ方をちょっと工夫することにより新しい味を体験できたりが自由に楽しめると思います。特に深煎りの珈琲は湯温を変化させることによって珈琲の印象を劇的に変化させることができるので楽しいと思います。

この辺は浅煎りや中煎りよりも楽しめる部分だと思います。
抽出にはまったならば深煎りのレンジの広さを体験することはすごくいいことだと思います

Deepドリッパーを考える

週刊フレーバーでフラワードリッパーのディープドリッパーを実験したんですが・・・
思ったよりもいい感じで ・・・ちょっと驚きました。

松屋の金枠で同じことをやった時には薄くなったのであまりいい結果にはならないだろうと思っていたのですが実際にやってみると美味しくはいるのです。
このディープ27で松屋式をやっても美味しくはいるのです。
ただし、ヒタヒタの水位にするために粉のひき方を細かめにしないと雑味が出るところまでわかってきました。
圧力は高さに依存するので粉の厚さがあるとお湯の通りがよくなるのです。
松屋式のように水位をヒタヒタまでに持ってくる抽出方法の場合あまりにも抜けがいいとけっこう困るのです。そこで粉の粒度で調整するかお湯をさすスピードで調整するかになるのです。
週刊フレーバーでは、ドリップ$を使ってしまったため、お湯をさすスピードが変えられずに通常の松屋式のひき方でやった時にはうまくいかなかったんだと思います。

こうなると次の実験は抽出時のドリッパーの重さを測定して水の抜けやすさを測定することとなります。

てなわけで忙しい仕事の合間15分で作ったそれ用のスタンドです。

このスタンドでサーバーを浮かせた状態をつくれば抽出時のドリッパーの重さが測定できることとなるわけです。

ちなみに・・・・たらちねドリッパーも購入して実験しようと思います

松屋式抽出の内部の動画

前の店で松屋式の内部の様子を撮影した動画がほったらかしになっていたので解説がてらアップしてみました。それにしても撮影にけっこう時間も機材も使っていたもんだと感心しました。

粉の内部をチェックする。

30秒蒸らし
蒸らしで最初にお湯を細くかけた時に珈琲の粉の隙間をお湯が流れていきます。
まだその段階では粉からの泡が本格的にでで来ないので均等に濡れた状態なっています。
蒸らし時間によってガスの量が変化して珈琲の粉が浮かびやすくなります。

特に短い蒸らしの場合ガスが抜けていず粉が不安定な状態でお湯をささねばならず非常に注ぎにくい状態となっています。そして、お湯が抜けにくい分粉がお湯に浮いた状態になります。(下の濃い茶色の部分)終了後にお湯が抜けると同時に粉全体が沈む状態になります。

30秒蒸らしの松屋式

1分蒸らし
粉にお湯をかけた後全体に泡が発生して白く輝いた感じになっています。
その後1分の蒸らしの時間で泡が落ち着いて少しづつ隙間ができ始めます。
抽出に関してはその隙間をお湯が埋める状態になり終了時に粉全体が下がる感じはありませんでした。

1分蒸らしの松屋式

2分蒸らし
お湯がいきわたった後泡が全体に広がった状態になりました。
その後2分の蒸らしによって粉と粉の隙間がつくられていきます。
抽出時にはその隙間を利用してお湯がスムーズにしみこみ抽出時に粉が動くことなく抽出されていきます

2分蒸らしの松屋式

3分蒸らし
お湯がいきわたった時に細かい泡が発生します。その細かい泡が、蒸らし時間の間にくっついて大きく成長していきます。それにより、粉と粉の隙間がしっかり形成し珈琲の層が崩れにくくなっていきます。

3分蒸らしで松屋式

結論
松屋式で蒸らし時間の重要性は、最初にお湯をさした後の細かい泡が時間と共に結合して大きく成長し珈琲の粉と粉の隙間を作り上げていく作業にあると考えます。ここがきっちりと出来上がっていると粉は動きにくく珈琲の層としては強固で安定した状態をつくることが可能となるわけです。

関係ないですが、どの抽出でコーヒーの層全体がある程度浮いた状態ができていたのはお湯がたまり過ぎたためだと思われます。(器具の抽出速度の問題と思われる)

抽出温度を測るということ

珈琲の抽出でポットのお湯の温度を測るというのはよくあります。
まぁ・・・これが一番簡単なのです。
ドリップポットに温度計を差し込んで温度を測る非常に安直で確実な感じて結構気に入ってます。
30年ぐらい前にこのポットをつくった時にはほかにはこんな感じのポットがなかったのでけっこう売れました。

現在は安い価格で温度計付きのドリップポットが出回ってそんなに売れなくなりましたが・・・
(現在は販売中止です)

実際に測るべきは湯温ではなく粉の内部の温度なのでこれでは正しくありません。
湯温と粉の温度差を理解しているかどうかは抽出おいてはすごく大切なものなのです。

そう考えると粉の温度をダイレクトに測る温度計付き一杯用金枠は結構勉強になると思います

ポイントとなるのは先端についているツマミでこれによって温度計とのバランスをとっています
ドリップ$のような細く注すことのできる器具では粉の温度は70度前後までしか上がりません。
一杯だしでここまで細く出すことのできるのはdrip$しかないように感じます。

1杯用温度計付き金枠での蒸らしまで

抽出の時もdrip$で70度ぐらいで抽出が可能となります。お湯が太い場合は粉の温度が上がってその分溶かす力が強くなります。どの温度帯をつかい珈琲を抽出するかが技術的には大切になってきます。

1杯用温度計付き金枠の抽出

綺麗な水の流れをつくる

ドリップ$で流量を正確に合わせるための装置をつくりました。
まだ柱と球の違いを色々と考えているのです。
とにかく誰が見てもこれならば間違いないという正確な湯量をだすドリップ$で綺麗なお湯の柱をつくらねば納得してくれません。

そこで今回は水量調整を行ったドリップ$をつくってみました。
ポイントはシリコンチューブに4mm用ワッシャーを何枚かはめて水量を調整するという方法です。
このやり方ならば水の流れに乱れがなく綺麗な水の柱が確実に出来上がるのです。
(水量の微調整はシリコンチューブを少しだけ切って調整する)

パルスと水の柱の水量が同じに調整できたら、あとは点滴と水柱の差を正確に実験することができるようになります。

今度こそなんか結果を出したいと思います。

新しい綺麗な水柱をつくる専用のドリップ$

きれいな水柱と点滴のドリップ$・・・水量をだいたいあわせてあります