ぬるかんにチャレンジ!

ぬるかんとは・・・
お酒の飲み方としては、熱燗と冷酒の間・・・ぬるかんという状態があります。
熱くもなく、冷たすぎることもない状態です。
コーヒーという飲み物はホットとアイスしかありません。
そして、時間がたてばすべてのコーヒーは常温に近づく。
となれば・・・・そのときにおいしいコーヒーというものがあってもいいんじゃあ・・・
てなわけで・・・つくってしまいました。
名付けて「ぬるかん」・・・!

(写真・500ml のぬるかんとDM用のはがき)

ぬるかんの基本コンセプト

コーヒーというものは、基本的な特性があります。
ホット用のコーヒーみたいにちょっと浅煎りの場合、必ず冷めると酸味を感じるようになります。
これは、人間の舌の特性だから仕方ありません。
それと反対に、アイスコーヒーがあったまってしまうと苦味がきつく感じるようになります。
これも人間の舌の特性だから仕方ありません。
となると・・・ぬるかんの温度帯でおいしく感じるようにブレンドすればできるということになります。
浅煎りのコーヒーと深煎りのコーヒーを適当にまぜて常温で余り酸味を感じず苦味も感じないようにすればいいわけです。
そこで・・・・たまたまお店にあったアイスコーヒーとポットにはいっていた「モカ」を液体の状態でまぜてみました。
・・・・・・・こんでいいじゃん!
そうなんです。
このぬるかんの場合・・・味わうというよりも水分補給という感じなんです。
ですから、いいかげんにアイスコーヒーとホットコーヒーを適当に混ぜて常温で酸味も苦味もあまり気にならないようになったらそれでOKなんです。
ちょっと濃いと感じたら・・・・素直に水で薄めちゃってもいいです。

(写真・カップ-ホルダーにぴったり)

ぬるかんの楽しみ方

ぬるかんは、特にドライブに最適です。
生ぬるいので一気にごくごくとは飲まないしカフェインの効果で眠気もとれるし・・・
ちびちびとゆっくりとひとくちづつ飲むのがぬるかんコーヒー通の飲み方です。
コーヒーは利尿作用があって大量にとるとすぐにトイレに行きたくなってしまいます。
しかし、このぬるかんならば・・・・
そんなこともなくトイレ休憩も通常の1/3に・・・・
(フレーバーコーヒー調べ・・・いいかげん!)

*・・・ぬるかんコーヒーは、しゃれでつくっただけで販売はしていません。勝手につくって遊んでください

ぬるかんをまたまた研究

ホットコーヒーとアイスコーヒーを抽出したあとに混ぜて
「ぬるかん」をつくります
ホット用の珈琲豆とアイス用の珈琲豆を混ぜてコーヒーをたてます
このふたつのコーヒーの味・・・・
まったく違うのです

ブレンドというのはお互いの豆の持っている成分が干渉しあった状態での抽出なのです
だから・・・数パーセント豆が入っただけで大きく変化したりするのです
(逆にたくさんいれたわりに変化が少ないこともあったりする・・・)

ぬるかんは・・・単なるブレンドではなく飲み方なのです

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

ひいた瞬間に発生するガスの量をはかる 2

(写真・実験に使った装置)

実験方法

ガテマラ(2種類)を焙煎してすぐに50gづつに小分けして
アルミの袋に入れる
半分は、保管庫(20度)に保存してもう半分は、
冷凍庫(-20度)に保存写真の装置で30秒間豆をひいて
コーヒーからでる気体の量をはかる

ガテマラガテ深煎
冷凍庫保管庫冷凍庫保管庫
当日74cc74cc174cc174cc
1日46cc56cc152cc134cc
2日80cc50cc166cc140cc
3日54cc36cc150cc110cc
4日44cc28cc136cc120cc

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

ひいた瞬間に発生するガスの量をはかる

(写真・放出される炭酸ガスを集める装置)

ひいた瞬間どれだけガスがでるか

コーヒー豆は、ふかいりの豆で100gあたり500cc、あさいりで250ccの 炭酸ガスを持っています。コーヒー豆の体積が100gあたり250ccぐらいですから コーヒー豆の体積と同等の炭酸ガスを持っていることになります。 (ふかいりの場合は、それ以上)
しかし、実際にコーヒーをいれていてそこまでコーヒーの粉が盛り上がった経験はありませんでした。 (当然コーヒー屋ですからいりたてのコーヒーを抽出することもありますが・・・)
となると、コーヒー豆をひいた瞬間に大量の炭酸ガスが放出されるはずです。 そこで、実際にどれだけの炭酸ガスがひいたときにでるかを調べる装置をつくってみました。

(写真・泡を集めている最中)

装置の構造

装置の構造は、いたって簡単です。 市販のプロペラミルの気密性を高めてふたにホースをとりつけてひいたときにでてくる 炭酸ガスを集めるようにしました。
プロペラの軸部分の気密性をたかめるのは、無理でしたので本体にある隙間をすべて シリコンで埋めました。
ふた部分についているスイッチの隙間が埋められなかったので スイッチをなくしてコンセントにさしこむとモーターが回転するように改造しました。 ふたと本体の気密性をつくるためにビニルテープで目張りして使うようにしました。

(写真・アイスコーヒーをひいて試運転)

とりあえず、試運転

この装置で豆をひいて実際に使ってみました。
アイスコーヒー………50g (稼働時間30秒)
炭酸ガス発生量…190cc
実際この状態で2時間放置しておきました。しかし、残念ながらこのあとの 炭酸ガスの発生はみられませんでした。これは、コーヒー豆からガスが でていないのではなく容器の気密性が弱くガスがどこかの隙間から逃げているものと思われます。
(ひいたコーヒーを袋に詰めると必ず袋が膨らむことからガスの発生は必ずあるはずなんです)

とりあえずの実験データー

1回目62ccブラジル50g いりたて
2回目60cc マンデリン50g いりたて
3回目14cc コロンビア50g 1日たった
4回目190cc アイスコーヒー50g 1日たって
5回目0cc  ロブスタ 浅煎り 50g 古い2ヶ月以上
6回目50cc  ガテマラ 50g
7回目120ccガテマラ 深煎り50g
8回目40ccくず豆 50g

本格的な実験では、焙煎して時間とともにどれぐらいガスの量が減っていくかを 調べていこうと思っています。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

コーヒーで燻製をつくろう

コーヒーは焙煎という工程によってコーヒー独特の味や香りが 出来上がります。生豆の状態では、青臭いようなお世辞にも いい香りとはいえない代物です。それが、焙煎という工程を経て 始めてあのコーヒー独特の香りがつくられるのです。 だったら、その焙煎のときにでる煙を利用して燻製を作ったらうまいんじゃあ ないだろうかと考えて試してみました。

燻製の材料

煙突に材料を入れる

出来上がり

煙突を使った燻製

煙突掃除用のふたをはずして、煙突の中に燻製の材料を入れます。
(試したのは、チーズとソーセージ)
この状態でいつも同じように焙煎をします。 実際には、煙突内の温度は、40℃から100℃前後になり通常の燻製機と なんら変わりません。ちなみに、左の写真は10回焙煎した後の燻製です。 実際に食べてみると煙の流れがはやすぎて煙っぽさがなく燻製らしくないように感じました。 それと、水の抜けが強すぎるように感じました。ただし、まずくなかったです。

(写真・燻製機のアミの上に材料がのっている)

コーヒー燻製機を作る

焙煎した直後のコーヒーは、大量の煙を出しています。 通常の焙煎では、冷却機にいれてコーヒーを冷やして焙煎の進行をとめます。 この焙煎直後のコーヒーを缶にいれその上に燻製の材料を置いておけば 勝手に燻製が出来上がると考えました。 ついでに、排気を調整するするためのシャッタもつけておきました。

いりたてのコーヒーを缶にいれる

本体(材料がはいっている缶)をのせる

(写真・燻製もどき?)

燻製機で燻製をつくってみる

1回目は、豆を2はぜまで焙煎して排気を全閉でやってみました。
これは、めちゃくちゃ苦くなってしまって食べれる代物ではなかった。
2回目は、1はぜまで焙煎して排気を全開にしてみました。
このときは、思ったよりも材料に煙の匂いがつかずに燻製らしさが でませんでした。

燻製機の問題点としては、
・煙の絶対量が少なすぎる。(加熱がないため煙の供給不足)
・燻製機内の湿度か高すぎる(コーヒー豆の持っている水分だと思う)

てなわけで、コーヒー豆のはいる缶の底に穴を多数あけて、下からヒーターで 熱を加えるように改造することにしました。

燻製機・改(ヒーター付)

くず豆をいれて下から加熱

燻製機・改で燻製に再度チャレンジする

前回の燻製の失敗は、コーヒーを煎ったときの煙を利用して燻製をつくったんです。 煙をこもらせると、苦くなってとても食べられたものではなかったんです。 逆に排気を全開にしておくと燻製らしくならないんです。 そこで、煙を連続的に供給するように下からヒーターで加熱するようにしたのです。 ところが、燻製機内の湿度が高くなりすぎて思うように燻製にならないのです。
煙には、液体の煙と固体の煙があります(液体の煙とは、雲のように細かい液体の粒のことです。 そして、固体の煙とは煙の粒子です) つまり、ひかりを反射するためにはこのどちらかでなければならないはずです。 燻製で使う煙は固体の煙ではないかということです。 つまり、サクラなどのチップを燃やした煙は、固体の煙ではないかと 思いました。結局、煙の粒子(固体)がチーズなどの表面に吸着して燻製が出来るのです。 ところが、コーヒーを燃やそうとすると液体の煙が大半をしめているため 思うように固体の煙がチーズの表面に吸着されないのです。 このコーヒーを燃やしたときの液体の煙が、コーヒーの燻製を失敗させる原因ではないかと 思いました。(今回の説はひじょーーーーに自信がない。ただ、まずい燻製をもう食べたくないので ちょっと強引に結論を導いてしまいました。)

コーヒーで燻製はやめましょう !!

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

フレーバー年末特別企画「御年賀Classic」、ネット先行販売開始!

こんばんは。。

フレーバーコーヒーの年末特別企画「御年賀Classic」をネットで先行販売開始致しました!

明日12/17(水)焙煎し、12/18(木)から出荷予定です。
店頭は、12/18(木)より販売開始致します。

600g(各200g×3個)のセットが、ちょっとお得です!どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

なお、各珈琲の単品販売はございません。予め、ご了承くださいませ。

【予告】フレーバーコーヒー年末特別企画「御年賀Classic」、発売決定!

パーコレーターのすごさを知る

コーヒーはうまいだけがすべててじゃないんです・・・

パーコレーター嫌いのぼくが
アウトドアショップ FUTO さんで聞いて感動した
パーコレーターの話をします。
(今ではパーコレーターも好きです)

水筒、カレーヌードル、携帯ガスコンロ、パーコレーター

パーコレーターからバスケットを出して荒びきの粉を入れます。

(写真はカップラーメンの蓋をあけてパーコレーター本体でお湯を沸かしている図)

ラーメンに
お湯を入れている図

(キャンプにはやっぱカレーヌードルです)

分間まっている間にパーコレーターに水をいれ、バスケットをセットしコンロに火をつけます。

(カレーヌードルができあがって食べている最中にコーヒーの香りが漂ってきます。 ちょうど食べ終わった頃にコーヒーができあがります)

食後のコーヒータイム

この間に次のコーヒーをセットします。

釣りの計画やなんかかんかを話している間にコーヒーができあがります。

できたコーヒーを水筒に入れます。 ドリップで作ったコーヒーだと冷めてしまいますが、 パーコレーターのコーヒーは沸騰していますから、水筒を温める様な面倒は必要ありません。

特に寒い冬の釣りなど体を暖める時にポットからのあったかいコーヒーは最高のごちそうとなります。

コーヒーは味がすべてじゃあないんです。

コーヒーを研究してみますと、パーコレーターの欠点がいっぱい見えてきます。 たとえばコーヒーを沸騰させ、その力を利用してコーヒーの粉の中を通したり、 抽出されたコーヒー液をまたコーヒーの粉にかけるという事をするんです。 ドリップコーヒーが一番と思っているぼくにはとても納得できません。

実際に飲んでみるとひどい味です。 入れてすぐでもコーヒーはにごっているし味もひどい。 薄くしなければとても飲めたしろものではないのです。

そんなわけで「パーコレーターのコーヒーはコーヒーにあらず」などと思っていたのです。

ところがある日、FUTOのオーナーの斎藤太さんとコーヒーの話になったんです。

その中で、コーヒーはペーパーフィルターが一番いい事やサイフォン、 パーコレーターがなぜいけないかなどを自慢気に説明しました。 アウトドアの雑誌などにたき火で焙煎しているシーンがでていても、 ネルやペーパーフィルターでコーヒーをいれています。 どう考えてもアウトドアでもパーコレーターの出るまくはないとまで言っていました。

その時、斎藤さんが教えてくれたのが、パーコレーターのよさです。

斎藤
「寒い日に、渓流釣りにいくでしょ。 釣りにきたんだから、めしは簡単にすませたいんですよ。 そんな時、重宝するのがカップラーメンなんですね。

5人用パーコレーターって大きいサイズのカップラーメン2ヶ分の お湯が沸かせるんですよ。 それを食べている間にコーヒーを作るわけです。 そうすると食べている途中でコーヒーのいい香りがしてくるんですよ。 カップラーメンだけだとさみしい食事もコーヒーがあるだけでなんだかリッチな感じになるんです。 それにパーコレーターは熱いコーヒーが飲めて、体があったまっていいんです。

それとパーコレーターでいれたコーヒーを小さなポットに入れて釣りにいくでしょ。 寒くなったらポケットからポットを出してこれを飲むんです。 これが結構うまいんです」

どんなにコーヒーを研究してもやっぱアウトドアでコーヒーを飲み続けている人 にはかなわないなあと思いました。
それ以来、キャンプに行く人には「パーコレーターはキャンプでないと楽しめないんだから パーコレーターを使いなよ」とすすめています。

ちなみに、カレーヌードルになっている理由は、カレーヌードルを食った後は コーヒーの味なんかちったあまずくても関係ないからです。(^o^)

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

【予告】フレーバーコーヒー年末特別企画「御年賀Classic」、発売決定!

フレーバーコーヒーの年末特別企画として、「御年賀Classic」を以下の予定で発売することとなりました。

[ネット通販]12/17(水)から先行発売(12/19(木)以降、出荷予定)
[店頭]12/18(木)から発売

どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

【予告】フレーバーコーヒー年末特別企画「御年賀Classic」、発売決定!

フレーバーコーヒーをつくろう

(写真・道具一式)

フレーバーコーヒーをつくろう

フレーバーコーヒーという飲み物があります。(うちの店の屋号と同じですが、全然関係ありません)
これの作り方としては、焙煎した直後の熱いコーヒーに香りのオイルを吹き付けてコーヒー豆に 香りを吸着させたり、豆を販売するときに香りのパウダーなどを振りかけてミキシングしたりの 方法をとります。
この場合コーヒーの香りが強いと邪魔になるので香りの弱いコーヒーを使います。 ちなみに、ここでのフレーバーコーヒーは、もっといいかげんです。

(写真・カップを入れて真空にしている)

フレーバー流フレーバーコーヒーの作り方・その1

はっきりいってめちゃくちゃいいかげんなフレーバーコーヒーのいれ方です。 たぶん、まじめにフレーバーコーヒーを愛する人からクレームがきそうないれ方なんです。 (コーヒー好きからすれば、フレーバーコーヒー自体にクレームがつきそうなものなんでどっちもどっち のような気がしますが・・・・・)
香りのオイルを真空器の中に入れ陶器のカップをいれて真空にします。 そうすると、カップの底の部分は上薬が塗られていないため、陶器の内部の空気がでてきます。 (香りのオイルが、下にあるので泡として空気がでてきます。)
今度は、大気圧に戻すとそのとき、香りのオイルがコーヒーカップの底から内部に染み込んでいきます。

(写真・フレーバーつきカップにコーヒーを注ぐ)

できあがり

カップを適当に洗っておきます。 暖かいコーヒーをそのカップに注ぐと熱で香りのオイルが底の方から蒸発 してきます。コーヒーカップを口に近づけたときにほのかに香りがただよって けっこうおもしろいフレーバーコーヒーとなります。 (味は、全く普通のコーヒーです。あたりまえですけど・・・)

(写真・フェルトをカップの底にはる)

フレーバー流フレーバーコーヒーの作り方・その2

普通の家庭で真空器なんかはないと思います。(あったら、けっこうすごい)
そこで真空器がない方のための方法を紹介します。(はっきりいって、ばかはがしい方法です) カップの底にフェルトをはってそのフェルトに香りのオイルをしみこませます。 そうすると、カップに注いだコーヒーの熱で香りがほのかにでてくれます。
この方法の良いところは、コーヒーカップをソーサーにセットしてお客さんのところに持っていき お客さんの目の前でコーヒーを注いであげるんです。 そうすると、お客さんは、コーヒーカップを持つまではコーヒーの香りしかしなくてコーヒーを 口に運んだとき他の香りがしてびっくりするといういたずらが簡単にできることです。
このふたつの方法は、通常のフレーバーコーヒーのようにコーヒーにオイルを吸着させたりして 香りをつけるよりもコーヒーの味を損なわずにつくれて いいような気がします。

...

(写真・湯のみに香りをつけてみた)

日本茶でやってみる

コーヒーでうまくいくわけですから、日本茶のでもできるわけです。 そこで、日本茶でもやってみました。香りに関しては、コーヒーと同様に うまく香ります。しかし、はっきりいって日本茶にバニラの香りは似合いませんでした。 たぶん、他の日本茶にあう香りならば使えると思いました

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

コーヒー酒をつくろう

普通コーヒー酒をつくる場合、お酒にコーヒー豆をつけてつくります。 (たぶんこれが一般的) だけど、普通にコーヒーをつくるときこの方法をとる人は、 ほとんどいないはずです。やっぱり、おいしいコーヒーを飲みたければ ドリップ式を選ぶはずです。ドリップ式の方がコーヒーのうまみだけを 溶かし込むことができてやっぱりコーヒーがうまいのです。 となれば、コーヒー酒をつくる場合でもドリップ式を採用すれば もっとおいしいコーヒー酒ができるんじゃあないかと考えました。

(写真・コーヒー酒メーカー)

用意するもの

・お酒(今回は、焼酎 720ml)
・今回特別につくった水出しコーヒーの器具
・コーヒー(小さな初恋 50g こまかびき )

(写真・コーヒー酒メーカーに酒ビンをのせる)

コーヒー酒メーカー基本構造

はっきり言って単なる水出しコーヒーの器具と何ら変わりません。
ひとつ工夫したところは、水と違ってお酒はアルコールが蒸発しては 元も子もなくなってしまうのでドリップする部分も抽出する部分も そして、サーバー部分もできるかぎりアルコールが蒸発しないように すべて囲った状態で抽出されるようになっています。

(写真・コーヒーと酒をなじませる)

コーヒーと酒をなじませる

水だしコーヒーのつくり方と同じようにコーヒーの粉とお酒を混ぜて コーヒーのガスをできるだけ抜くようにこねます。 水だしコーヒーと同様に、コーヒーのガスが残っていると 泡がコーヒーの抽出を邪魔してしまうのです。 つまり、泡がなくなればコーヒーは非常にスムーズ抽出されるわけです。 (通常のドリップの場合は蒸らしという作業をしてガスを完全に 抜いてしまって抽出がスムーズになるようにしているのです。)

ネルフィルターにいれる

セット完了

(写真左・抽出直後)

(写真右・抽出終了)

抽出

ビンをひっくり返してセットします。 そうすると水だしコーヒーと同じように一滴づつお酒が コーヒーに落ちるようになります。 (全体に落ちるようには工夫してあります) 実際にアルコールで抽出する場合は、水よりも抽出速度がはやく 嫌味が溶けやすいのです。だから、抽出をはやめに切り上げた方が すっきりとしたコーヒー酒ができます。 だいたい2時間ぐらいあれば簡単にできます。

(写真・抽出直後・左はお酒)

(写真右・抽出60分・右は水)

お酒と水の比較

アルコールは水よりもあきらかにコーヒーをよく溶かすのがわかります。 ですから、水だしコーヒーなんかよりも短時間でコーヒー酒が出来上がるわけです。
だいたい1/3ほどの量を抽出したらそこでやめます。 (それ以上抽出するとコーヒーの嫌味なんかがでてきます)
これで、高い濃度でクリアーなコーヒーリキュールのできあがりです。 これを水割りにしたりお湯わりにしたりアイスクリームにかけたりして 楽しんでください。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

オイルローストコーヒーをつくろう

(写真・オイル ローストマシン)

てんぷら油でコーヒーを煎ってみる

焙煎とは、コーヒー豆に熱を加えてコーヒー豆の成分を化学変化させる作業です。 ということは、焙煎機で焙煎しなくても油で揚げてもコーヒー豆は焙煎できるんじゃあ ないかと思ったんです。 (しゃれのつもりで考えていたら、特許の公開公報にでているらしい・・・人間考えることは同じみたい)
ちなみに、“コーヒー焙煎の化学と技術”という本の128P、 ”その他の焙煎方法”の項目に載っていました。
その本によると、”コーヒー豆を180-260度に加熱した植物油脂に定時間接触させることによって焙煎し 冷却後油分を遠心分離機にて除去する技術”と書いてありました。 コーヒーを油で揚げるのが自分が最初ではない事がわかりちょっと残念。

(写真・油の中入れてすぐのコーヒー豆)

とりあえず揚げてみる

1回目は油の温度180度でコーヒー豆をいれてみました。 ひくい温度でいれるとどうもコーヒーが、カラッと揚がらないばかりか豆のはぜが 弱いようです。それと、非常に油がまわった感じてきれいに出来ませんでした。 いわゆるべたべたした感じ。 (実際、油で揚げてもコーヒー豆ははぜがおこるのには驚きました)

(写真・きれいに油で焙煎されている)

二度目のチャレンジ

二度目は、油の温度225度にしてみました。これは、はっきりいってこわいです。 油から煙が出始めて火が入りそうなぐらいの温度にしてからコーヒー豆を 投入しました。この温度で、コーヒーをいれると水分が勢いよく蒸発していき きれいにコーヒー色になってきます。そして、豆が勢いよくはぜて静かになって 泡が少なくなってきたら油からとりだしてペーパーフィルターでこして 油をとります。乾いたペーパーで出来る限り油を吸わせます。

(写真・生豆とオイルローストしたコーヒー)

できあがり

実際にコーヒーをいれてみました。 ひいて香りを調べると普通に焙煎したものと比べると香りが弱いように思います。 そして、ちょっと油の香りが残っていました。 松屋式ドリップでいれたのですが、最初の蒸らしの段階のふくらみは、 少ししかありませんでした。 ただし、コーヒー液のほうに油が浮くことはありませんでした。 これは、コーヒー豆が油を吸着していて流れ出すのを防いでいるからだと思います。

味について
コーヒーの味ですが、油の味はほとんど感じませんでした。(残念ながら、全くではない) コーヒーも、けっこう飲めました。しかし、普通の焙煎機で焙煎したものと比べると 明らかに味と香りが弱く感じました。
油で焙煎する場合高温の油で焙煎しなければならず、短時間で焙煎が終了してしまって コーヒーの成分が完全に変化していないように思いました。 しかし、実際飲めるコーヒーになってちょっと驚きました。注・・・・よい子はまねをしないでください。 はっきりいってめちゃくちゃこわいです。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

オイルローストコーヒーを試す・週刊フレーバー
オイルローストコーヒーを極める・週刊フレーバー