おいしい紅茶をいれてみよう・初心者用

ぼくは、紅茶に関してはどちらかというと素人です。 ただ、紅茶に関するホームページが、科学的でなく紅茶の研究をしようかなあという人にとっては、 参考にするのがむずかしいように思ったのです。紅茶をいれることを理屈で考える事自体、 紅茶好きからやぼといわれそうで怖いですが、コーヒー屋のたわごととして聞き流してください。 (簡単に言えば言い訳です)

新鮮な水をやかんにいれます。

水は、必要な分だけをやかんにいれて沸かします。
ティーポットやティーカップで水を必要な量をはかってやかんにいれます。 今までの紅茶のいれかたでは、たっぷりのお湯を沸かす必要がありました。 (本当は、たくさんのお湯を沸かしたほうがいいんですけどね・・・・) 今回の説明の方法では、大量なお湯が必要なくて非常にらくちんです。

紅茶を計量します

計量スプーンで計った紅茶の葉を乾いたカップに入れます。 1杯2.5gが目安。最初紅茶をはかっておくと慌てずにすみますし 袋の中の紅茶をしけらせるようなことが起こらなくてすみます。 このときに、ティーポットにお湯をいれて温めておきます。 この場合のお湯は、どんなお湯でもかまいません。 (電気ポットに保温されているお湯で十分)

お湯を沸騰させます。

沸騰してすぐのお湯を使います。ただし、しっかり沸騰したのを 確認したぐらいで十分です。あまりあわてなくてもOKです

ポットに沸騰したお湯を入れ、そこに紅茶をいれます

  • ティーポットにはいっているお湯をすてます。
  • 新鮮な水から沸かしたお湯をティーポットに自分の飲みたいだけ正確に入れます。
  • 計った紅茶の葉を入れます。(茶葉を後からいれるのがポイント)
  • ふたをします。
  • 3分待ってできあがり

これでいれ方の説明は終わりです

もっと詳しく知りたい方は、 紅茶のいれ方・プロ用をみてください。
なぜゴールデンルールを破った方法にいきついたかが詳しくかかれています

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

おいしい紅茶をいれてみよう・プロ用

ぼくは、紅茶に関してはどちらかというと素人です。
ただ、紅茶に関するホームページが、科学的でなく紅茶の研究をしようかなあという人にとっては、 参考にするのがむずかしいように思ったのです。紅茶をいれることを理屈で考える事自体、 紅茶好きからやぼといわれそうで怖いですが、コーヒー屋のたわごととして聞き流してください。
(簡単に言えば言い訳です)

おいしい紅茶のいれかた

1. 新鮮な水をやかんにいれます
 この時水の量はおおいほうがうまくいきます。
これは、沸騰させたとき、 湯の量が多いと温度の低下が遅く、空気のぬける時間も長くかかるからです。
新鮮な水は、空気がおおく溶け込んでいて紅茶には適しています。
ここでは、手軽に紅茶をだすためにティーポット一杯分のお湯を沸かします。

2. 紅茶を計量します
紅茶を乾いたカップなどに計量スプーンで計ります。
先に、はかっておくと、ティーポットから立ち上がる湯気で計量スプーンが くもってその湿気が茶葉をしけらせるのを防ぐことが出来るのです。
それと、慌てずに済みます。

3. お湯を沸騰させます
 沸騰させている時間によって紅茶の抽出の仕方が変わってきます
沸騰し始めは、お湯の温度は低め(95度ぐらい)で、ジャンピングを起こす力 (ポットの上と下の温度差を利用した対流運動)は弱いのです。
そのため、ジャンピングによる成分の抽出は期待できません。
そのかわり、茶葉に泡が多くつき、紅茶が水面に上がってきます。
水面に紅茶があれば、しみだした紅茶の成分は、おもたいのでティーポットの下にたまっていきます。
今回はこの方法をとりますから、沸騰してすぐのお湯を使います。

4. ポットに沸騰したお湯を入れ、そこに紅茶をいれます
 あたために使っていたティーポットのお湯をすてて、沸騰したお湯をいれます。
この場合、勢いよくお湯をいれる必要はないので、自分の飲みたい量を正確にいれます。
そして、折り曲げた乾いたタオルの上にポットをのせます。
計っていた紅茶をティーポットにいれてふたをきせます。

沸騰の時間による紅茶の抽出の違い

A. 沸騰してすぐの場合
 泡がたくさんついて紅茶が浮きっぱなしになって成分が溶けます。
ジャンピングは、茶葉がお湯と同じぐらいの比重になったとき起こります。
茶葉についた泡の量で決まると考えても良いと思います。
沸騰してすぐのお湯では、泡が多くつきすぎて茶葉が軽くなり、ジャンピングがおこらないんです。
この方法では、お湯をいれてすぐに、ティーコージなどで保温してもよいと思います。
このいれかたで気をつけることは、沸騰は確実にさせることです。
あまり急ぐと、泡が茶葉につきすぎて10分以上たっても茶葉が沈まなくなってしまいます。

B. 3分以上沸騰させた場合(ゴールデンルール)
 湯の温度は最高まで達しています。しかし、お湯に含まれている空気の量がたりなくなってしまいます。
これでは、新鮮な水を使った意味がなくなってしまいます。
ティーポットに茶葉をいれると、最初はジャンピングをするのですが茶葉に泡が付いていない分だけ重く、 1分もしないうちに茶葉がティーポットの下に沈んでしまいます。
茶葉が沈んでしまえばそれ以上成分の抽出はできなくなってしまいます。

結 論
紅茶を実験していて、最初は茶葉をティーポットにいれてお湯を高いところから落としていました。
(こっちのほうが一般的で、ジャンピングしやすい)
実験を繰り返していくうちに、ジャンピングはしなくてもいいんじゃあないかと思うように なりました。茶葉がお湯に浮いてゆっくりと成分をだしてふやけて沈んでいく。
その方法ならば、茶葉に刺激を与えて茶葉の繊維が切れることが少なくなるんじゃあないかと 思いました。
そして、成分はお湯よりも重いので下に落ちてくれていつも、茶葉の近くには 成分を溶かす力の強いさらのお湯(なにもとけていないお湯)に囲まれていることになります。
茶葉をうかぺるためには、水の中に溶け込んでいる気体の量が問題になってきます。
沸騰を長くすると新鮮な水でたくさんの空気を含んでいたとしても とけこんでいる気体はどんどん空気中に逃げてしまいなくなってしまいます。
それを防ぐには、沸騰した直後のまだ空気が多く溶け込んでいるお湯を使うわけです。
沸騰したお湯は、空気を放出したがっています。そこに茶葉をいれると茶葉を核として 泡が出現します。(ちょうど、サイダーに粉末状のものがはいると泡がでるのと同じ)
その泡によって茶葉の重さが軽くなってお湯に浮いてくれるわけです。

ミルクティーのつくりかた
今までのいれかたは、ストレートティーのつくり方です
では・・・ミルクティーをつくる場合どうすればいいかというと、けっこう簡単なんです。
抽出が修了したときに蓋をあけてスプーンなどでひとかきまぜするだけです。
ただそれだけ。
こうするとミルクと相性のいい紅茶になります
(どんな紅茶でもOK!)

 めちゃくちゃ、横着な人が紅茶を飲む場合
・やかんにティーポット一杯分、新鮮な水をはかってお湯を沸かします。
(ティーポットがなければ、急須でもコーヒーのサーバーでも可)
・沸いたお湯をティーポットにいれて、紅茶をお湯の中にいれます。
(横着な人は、ティーポットの下にタオルをひいたりポットを暖めたりしなくてもよい)

これならば、かたひじを張らずに紅茶が楽しめると思います。

最終更新日:2016年 10月 2日 (日)

みるっこについて

みるっこというミルについて

非常に値段が高いミルです。
このミルのノーマル刃は、松屋式には最強です。

カット刃のタイプでは、刃と刃の間隙が非常によせられるので細かびきに向いています。
しかし、あらびきにするとスライスしたような状態になって厚さと幅に差が出るようになります。

それに対してみるっこのノーマル刃は、厚さと幅の差がなく球のような状態になるのです。
松屋式のように粉を水よりも重い状態で抽出する技法では粉と粉に隙間が出来なければ湯の通りが確保できません。
カット刃の場合は、どうしても厚さの部分で重なるようになります。
そのため隙間ができにくくお湯の通りが悪くなりやすいのです。

それと、カット刃の特長としてあらびきにすると極端に粉の粒度が不均一になる傾向があります。

シャッターの使い方について

ポッパーの部分に取り付けられているシャッターは、モーターの回転を安定させてから投入できるようについています。
ミルのスイッチをいれてからホッパーに豆を入れるんだったらいらないです。
松屋式のようにあらびきの場合は、ホッパーに豆を入れてかスイッチを入れてもあまりモーターに負荷がかかりません。
しかし、細かびきの場合はモーターに高い負荷がかかるのでモーターを回転させてから豆を挽くことがてベストです。
推奨の挽き方は、シャッターを閉じた状態で豆をホッパーに入れてスイッチを入れます。
モーターの回転数が安定したら、ポッパーをあけて豆を挽きます。
松屋式の場合は、あらくひくのであまりモーターに負荷がかからないので気にしなくても大丈夫です。

ダイヤルについて

通常のあらびきでも松屋式には細かすぎます。
そこで調整しなおすことになります。
ダイヤルの調整方法
・一番あらい10番にダイヤルを合わせます。
・ダイヤルを固定している真ん中のねじを10円玉で外します。
・ダイヤルを引き抜き8番の状態で取り付けます。
・ねじを締めます。
これで2目盛分あらく調整できます。
まだ細かい場合はもう一度同じように行います。

オートカットについて

本体の裏にある黄色いスイッチがオートカットのリセットです。
これは、受け缶がいっぱいになってモーターに高い負荷がかかったときに強制的に止める機能です。
これによりモーターを保護してくれます。
金属などの異物が入ったときにも負荷がかかって止まります。
その場合は、ダイヤルの両端にあるねじを外し刃に対する負荷の原因を取り除いて元に戻します。
そして、リセットさせて豆を入れずにスイッチを入れます。
それでモーターが回ればOKです。
回らなければ残念ながら修理となります。
(よっぽどは大丈夫です)

あらさを調整する動画

あらさの調整をする部分の動画です。
基本松屋式に関するものなので通常の挽きからあらい方へと調整しています。

ひきの基本は50gの粉を使って松屋式をやったときに300cc抽出するのに1分30秒から2分ぐらいになるように粉の粒度を調整します。

最終更新日:2016年 11月 12日 (土)

ネルドリップの研究

ネルドリップは抽出技術の頂点です
(・・ぼくはそう考えます)
そのネルのおもしろさを少しだけ書いてみたいと思います
ただし・・ぼくの知っていることがすべて正しいとは限らないので気をつけて!

水を吸い取るということ
ネルドリップは水につけて保存されています。
当然・・・抽出するときにはネルをしぼって使います。
ここで問題となるのがふきんなどを使ってネルに残っている水分を
取るかどうかかです。

絞ったあとのネルから
3杯用で約12ccの水を吸い取ることができます。

この12ccの水をどう考えるか・・・
ネルに残っている水は、抽出時に最初に押し出される水となります。

つまり・・
抽出技術の判定となるはずの最初の数滴のコーヒーが
判定に使えなくなる。

技術の上達段階であればふきんなどで吸い取るという作業はやるべきだと思います。

まるに近付くということ
ネルドリップの特徴は支えがないことです
ペーパードリップではプラスチックの支えがあります
(いわゆる・・・ドリッパーです)
ネルは何もありません
つまり・・・布の張力だけで支えています
この構造のよさは力が全体にいきわたって・・・
全体で支えるということです
(まるに近付くということ・・・)
上からお湯をさすという力が粉を動かす力に変わりにくいのです
ペーパーよりも粉が動きにくいということ
これは味を考える上でもけっこう重要になります

内起毛の特徴
起毛を内にする場合・・・
ネルのろ過能力を最大限に使えます
どれだけ細かくひいてもこすことが可能なのです
かくはんを起こしても目詰まりはおきません
これはろ過をフィルター表面を使うのではなく・・・
フィルターの厚さをまんべんなく使うからです
内側に起毛がきているとどんな細かい粉も起毛の隙間でとまってしまいます
つまり・・・フィルターを三次元で使うことができるのです
だから内起毛の場合は、粉を細かく使ってかくはんを使ったような抽出に向くということです
きれいな味は外起毛こってりした味は内起毛というのが基本となる気がします

外起毛の特徴
起毛を外にする場合・・・
起毛を外にするということはフィルターとしては表面しか使えないということです
外側の起毛はフィルターとしての効果は期待できません
(表面を通過したら起毛の隙間は自由に抜けることができる)
外起毛の場合は、ネルの厚さでこすということはムリなのです
つまり・・・ペーパードリップと同じで表面しか使えないのです
この場合・・・細かい粉では目詰まりもしくは微粉が通過する可能性が高いのです
だから・・中びき程度の粉がいいと思います
そして・・・粉にあまり刺激を与えないようにしてお湯をさします
そうするとネルのオイルを通過させる特徴が最大限に発揮されるコーヒーができるのです
(内から外のほうが反発力ができにくい)
わかりやすくいうとネルで松屋式をやる場合は外起毛がいいと思います
そして・・・ペーパーの時と違ってオイルのはいったコーヒーができるのです
実は・・このコーヒーがアポロくん・ミニの味に似ているのです

ペーパーとの違いについて
ペーパーはオイルを通しにくい性質を持っています
これはペーパーが一回だけしか使わないということによる性質なのです
蒸らしのときにお湯をかけるとペーパーには水がつきます
本来オイルは液体ですから紙の隙間をとおることが可能です
(でなきゃあ・・・てんぷら油を紙でこすことはできない)
ところが・・水のついた紙というのはオイルを反発する力を持ってしまうのです
そのためペーパーフィルターではオイルが通らなくなってしまうのです
それに対してネルがオイルを通す理由・・・
これは単純にネルの油ヨゴレが原因です
つまり・・・何度も使ったネルというのは油で汚れています
この油ヨゴレのためにオイルを反発する力がなくなってオイルが通るようになるのです
これがネルの最大の特長です

オイルの通過について
ネルドリップと金属フィルターはオイルを通過させます
ただし・・・まったく意味が違います
金属フィルターは単純に穴が大きいのです
だから・・オイルも微粉もすべて通します
そして・・・カップの表面にオイルが浮きます
それに対してネルフィルターオイルでもお湯となじみのよいものだけを選択して通します
このためにカップにはオイルが浮かないのです

ネルフィルターの寿命
ネルドリップで使うネルフィルターはオイルを通すことが特長なのです
これがペーパードリップにない特長なのです
(ペーパーでもオイルを通す技術もありますが・・・)
そして、ネルドリツプのオイルというのはカップの表面に浮かないオイルなのです
(プレスのオイルと根本的な違い)
つまり・・・オイルの選択性があるところがネルドリップのすごさなのです

では・・・ネルの寿命はといいますと・・・
このオイルの選択性が崩れたときということです
カップにオイルが浮くようになったら取替え時ということです
オイルを通過させすぎる様になったらアウトというわけです

そのためか・・プレスの様にオイルがカップの表面に浮いているコーヒーを
ネルドリップの人たちは否定するのだと思います

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

葛根湯コーヒーをつくろう

薬屋さんと話していて葛根湯の苦味とコーヒーの苦味は相性がいいかという話になりました・・
たまたま薬屋さんが葛根湯エキスというものを持っていたのでコーヒーにいれて飲んでみました・・・
・・・・・飲める!・・・・・
その葛根湯エキスというのは、葛根湯を煎じたものを濃縮したものらしい・・・
ということは・・・粉末の飲みにくい葛根湯のエキスだけを溶かすことができればいいということになります
そうなりゃあ・・話は簡単です
珈琲屋というのはもともと、成分を抽出するのが専門ですから・・
・・・てなわけでできたのが・・・
「葛根湯コーヒー」・・効きますことやら・・・

コーヒーの上に葛根湯をふりかける

葛根湯がのった状態のコーヒー

最初に蒸らす

コーヒーの抽出は、松屋式抽出法を参考にしてください

・コーヒーの量は、15グラム使ってつくります(一杯だしの場合)
・コーヒーの粉に穴を掘ってそこに葛根湯を入れます(一袋入れてください)
・あとは通常のコーヒーと同じように抽出します(3分の蒸らしはおこなってください)

葛根湯コーヒー抽出中

出来上がり

抽出は、粉がひたひたな状態を維持するようにお湯をさしてください
そして、100ccまで抽出したらそこでやめて140ccまでお湯で薄めてください
そのときに出来上がったコーヒー液をしっかりとかき混ぜてください
(しっかりかき混ぜないと水っぽくなってしまう)

飲んだ感想
もともとこの葛根湯にはいろいろな成分が含まれていました
その中でぼくかコーヒーと相性がいいと感じたのは、「ケイヒ」がはいっていたのです
これはわかりやすくいえば「シナモン」なんです
つまり、味的にはシナモンコーヒーのような感じになるだろうと考えました。
(シナモンが漢方薬の一種だとは知りませんでしたが・・・・・)
砂糖はお好みで入れてもかまいませんが、ミルクは相性が最悪です
できればブラック飲んだほうがいいと思います
実際に飲んでみると・・・体かポカポカするような気がしました
もしかして・・・風邪が治るかも・・・そんな気にもなりました・・

しかし・・・本当に治るもんかは勝手に試してください
とりあえず・・・この実験をやって体を壊したということはありませんでした
しかし・・・ぼくはもともと丈夫だからなぁ・・・
10年間も医者にかかってないし・・・・

そんなことより・・・風邪をひいたら気合と根性とあとは寝ることが一番だと思います

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

顕微鏡の世界

たまたま・・・コロンビアという豆がくもる現象が起こりました・・・
最初は焙煎の失敗かと思いました・・・
しかし・・・その袋の豆は同じように豆がくもったのです
どうしようと思いました・・・
当然、返品というのも考えました・・・
ただ・・・うちの店にこんな豆がきたのは何かの縁です。
だから・・・なぜくもるかを研究してみました・・・
ちなみに・・・この研究のために顕微鏡やCCDカメラ(顕微鏡に取り付けるやつ)を買っちゃいました・・・

くもるコーヒーの生豆・表面(90倍)

くもるコーヒーの生豆・表面(180倍)

くもるコーヒーの煎り豆・表面(90倍)

くもるコーヒーの煎り豆・表面(180倍)

くもる豆の特長について・・・

これは・・すべてのくもる豆に通用するわけではないと思います。
ただ・・・ぼくが焙煎していて気がついた部分をあげてみたいと思います。
・チャフの量が非常に少ない・・・・・
これは・・蒸らしが終わったころ(約10分後)に豆から外れているチャフの量が少ないと思いました。
それと、その時のチャフが細かいことが特長だと思いました。
・ハンドピックをすると手が非常に汚れる
・豆の煎り止めの時には、コーヒーはくもっていずに冷却で一気にくもる。

普通の生豆・表面 (90倍)

普通の生豆・表面 (180倍)

普通の煎り豆・表面 (90倍)

普通の煎り豆・表面 (180倍)

くもる豆と普通の豆を顕微鏡でみてみると・・・・

実際にくもる豆と普通の豆の表面を顕微鏡でみてみました。
そうすると・・・ひとつの特長がみられました。
くもる豆の生豆表面は、泡のようにみえる内部の細胞がむきだしに近いと思いました。
普通の生豆は、ちょうどゼリーのようなものの中に泡が浮かんでいるような感じにみえるのに くもる豆の方は、ゼリーのような感じがないのです。
泡のような細胞が表面まで達していて壊れているような感じさえみえます。
そして、焙煎した豆の表面をみるともっと顕著になります。
くもる豆の方は、表面がざらついた感じになっていて泡のような細胞がほとんど壊れたようにみえます。
それに対して、普通の豆の方は泡のような細胞がしっかりと確認できます。
このゼリーのような感じがないと表面がけばだって壊れてくもるのだと思います。

くもる豆・断面 (180倍)

普通の生豆・断面 (180倍)

くもる豆と普通の豆の断面を調べる・・・・

普通の生豆とくもる生豆をスライスして断面を調べてみました。
普通の豆の表面部分は薄く白いような膜状の部分が見えます。
しかし、くもる豆の方はその部分が見当たりません。
どうも、くもるかくもらないかは、この薄い膜状の部分がコーヒー豆を保護しているかどうかで決まるような気がしました。
この白い部分がロウ質といわれるワックス部分なのかどうかは、さすかに結論づけるのはちょっと無理があるのでやめました。

とりあえず・・・
わかったのは、くもるという現象は、豆の表面のけばだちでありそのけばだちは焙煎した時よりも冷却で豆のサイズか小さくなったときに 豆表面にできるということまではわかりました。(豆の長径で0.02mmほど小さくなる)
次にくもる豆を焙煎する機会ができたらもう少し詳しく実験できると思います。
なんせ・・・・顕微鏡やCCDカメラが届いたのがその手の豆がなくなってからでしたから・・・・

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

ぬるかんにチャレンジ!

ぬるかんとは・・・
お酒の飲み方としては、熱燗と冷酒の間・・・ぬるかんという状態があります。
熱くもなく、冷たすぎることもない状態です。
コーヒーという飲み物はホットとアイスしかありません。
そして、時間がたてばすべてのコーヒーは常温に近づく。
となれば・・・・そのときにおいしいコーヒーというものがあってもいいんじゃあ・・・
てなわけで・・・つくってしまいました。
名付けて「ぬるかん」・・・!

(写真・500ml のぬるかんとDM用のはがき)

ぬるかんの基本コンセプト

コーヒーというものは、基本的な特性があります。
ホット用のコーヒーみたいにちょっと浅煎りの場合、必ず冷めると酸味を感じるようになります。
これは、人間の舌の特性だから仕方ありません。
それと反対に、アイスコーヒーがあったまってしまうと苦味がきつく感じるようになります。
これも人間の舌の特性だから仕方ありません。
となると・・・ぬるかんの温度帯でおいしく感じるようにブレンドすればできるということになります。
浅煎りのコーヒーと深煎りのコーヒーを適当にまぜて常温で余り酸味を感じず苦味も感じないようにすればいいわけです。
そこで・・・・たまたまお店にあったアイスコーヒーとポットにはいっていた「モカ」を液体の状態でまぜてみました。
・・・・・・・こんでいいじゃん!
そうなんです。
このぬるかんの場合・・・味わうというよりも水分補給という感じなんです。
ですから、いいかげんにアイスコーヒーとホットコーヒーを適当に混ぜて常温で酸味も苦味もあまり気にならないようになったらそれでOKなんです。
ちょっと濃いと感じたら・・・・素直に水で薄めちゃってもいいです。

(写真・カップ-ホルダーにぴったり)

ぬるかんの楽しみ方

ぬるかんは、特にドライブに最適です。
生ぬるいので一気にごくごくとは飲まないしカフェインの効果で眠気もとれるし・・・
ちびちびとゆっくりとひとくちづつ飲むのがぬるかんコーヒー通の飲み方です。
コーヒーは利尿作用があって大量にとるとすぐにトイレに行きたくなってしまいます。
しかし、このぬるかんならば・・・・
そんなこともなくトイレ休憩も通常の1/3に・・・・
(フレーバーコーヒー調べ・・・いいかげん!)

*・・・ぬるかんコーヒーは、しゃれでつくっただけで販売はしていません。勝手につくって遊んでください

ぬるかんをまたまた研究

ホットコーヒーとアイスコーヒーを抽出したあとに混ぜて
「ぬるかん」をつくります
ホット用の珈琲豆とアイス用の珈琲豆を混ぜてコーヒーをたてます
このふたつのコーヒーの味・・・・
まったく違うのです

ブレンドというのはお互いの豆の持っている成分が干渉しあった状態での抽出なのです
だから・・・数パーセント豆が入っただけで大きく変化したりするのです
(逆にたくさんいれたわりに変化が少ないこともあったりする・・・)

ぬるかんは・・・単なるブレンドではなく飲み方なのです

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

ひいた瞬間に発生するガスの量をはかる 2

(写真・実験に使った装置)

実験方法

ガテマラ(2種類)を焙煎してすぐに50gづつに小分けして
アルミの袋に入れる
半分は、保管庫(20度)に保存してもう半分は、
冷凍庫(-20度)に保存写真の装置で30秒間豆をひいて
コーヒーからでる気体の量をはかる

ガテマラガテ深煎
冷凍庫保管庫冷凍庫保管庫
当日74cc74cc174cc174cc
1日46cc56cc152cc134cc
2日80cc50cc166cc140cc
3日54cc36cc150cc110cc
4日44cc28cc136cc120cc

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

ひいた瞬間に発生するガスの量をはかる

(写真・放出される炭酸ガスを集める装置)

ひいた瞬間どれだけガスがでるか

コーヒー豆は、ふかいりの豆で100gあたり500cc、あさいりで250ccの 炭酸ガスを持っています。コーヒー豆の体積が100gあたり250ccぐらいですから コーヒー豆の体積と同等の炭酸ガスを持っていることになります。 (ふかいりの場合は、それ以上)
しかし、実際にコーヒーをいれていてそこまでコーヒーの粉が盛り上がった経験はありませんでした。 (当然コーヒー屋ですからいりたてのコーヒーを抽出することもありますが・・・)
となると、コーヒー豆をひいた瞬間に大量の炭酸ガスが放出されるはずです。 そこで、実際にどれだけの炭酸ガスがひいたときにでるかを調べる装置をつくってみました。

(写真・泡を集めている最中)

装置の構造

装置の構造は、いたって簡単です。 市販のプロペラミルの気密性を高めてふたにホースをとりつけてひいたときにでてくる 炭酸ガスを集めるようにしました。
プロペラの軸部分の気密性をたかめるのは、無理でしたので本体にある隙間をすべて シリコンで埋めました。
ふた部分についているスイッチの隙間が埋められなかったので スイッチをなくしてコンセントにさしこむとモーターが回転するように改造しました。 ふたと本体の気密性をつくるためにビニルテープで目張りして使うようにしました。

(写真・アイスコーヒーをひいて試運転)

とりあえず、試運転

この装置で豆をひいて実際に使ってみました。
アイスコーヒー………50g (稼働時間30秒)
炭酸ガス発生量…190cc
実際この状態で2時間放置しておきました。しかし、残念ながらこのあとの 炭酸ガスの発生はみられませんでした。これは、コーヒー豆からガスが でていないのではなく容器の気密性が弱くガスがどこかの隙間から逃げているものと思われます。
(ひいたコーヒーを袋に詰めると必ず袋が膨らむことからガスの発生は必ずあるはずなんです)

とりあえずの実験データー

1回目62ccブラジル50g いりたて
2回目60cc マンデリン50g いりたて
3回目14cc コロンビア50g 1日たった
4回目190cc アイスコーヒー50g 1日たって
5回目0cc  ロブスタ 浅煎り 50g 古い2ヶ月以上
6回目50cc  ガテマラ 50g
7回目120ccガテマラ 深煎り50g
8回目40ccくず豆 50g

本格的な実験では、焙煎して時間とともにどれぐらいガスの量が減っていくかを 調べていこうと思っています。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)