抽出について-特性を知る

Drip$を舐めてはいけない
その器具の特性を知るためにはいろいろと試す必要がある。
たぶんこうであろうなどと勝手に思ってはいけない。
勝手に思った瞬間から考えなくなるからである。
遊びのつもりでいろいろやってあれって思って考えて・・・
そこから初めてその全容がはっきりしてくるのである。
その装置を一番知っているのは装置を作った人ではなく使っている人なのである。
Drip$は、今までの経験を一回取っ払って 初心に帰って試す必要がある。
今までの経験を信じると大きく間違える。
知識や経験がある人は、とにかく素人になることから始めねば 進歩はない。

すごく同意です。こんなことをホームページで書いていたのかと驚きました。
お湯のコントロールが確実だといろいろと検証できます。
お湯のコントロールが確実だと抽出精度が上がります
お湯のコントロールが確実だと珈琲の味がわかりやすくなります。
Drip$を使えば確実に珈琲のレベルが上がります。

抽出について-珈琲と小鳥

松屋式コーヒーの抽出法・・・・松屋式ドリップはあさいりのコーヒーでもけっこううまくいきます。 卵もふんも持っている小鳥の卵だけをとりたかったら、小鳥をお風呂にいれるように そっと刺激を与えないようにお湯をさすんです。 そうすると、小鳥は気持ち良くなって卵を落としてしまうのです。 しかし、ゆったりと気持ちよくなっただけなんでふんは落とさずに済んでしまうのです。 ふかいりのコーヒーの場合は最初からふんを持っていない小鳥のわけですから 簡単にうまくいってしまうのです。

カリタ式コーヒーの抽出法・・・・ふかいりのコーヒーは、ふんをだした後の小鳥のようなものなんです。 小鳥は、卵をかかえてじっとしているんです。そこに、勢いよく小鳥たちを脅すようにお湯を注ぐと 驚いた小鳥はびっくりして卵を落としてしまうんです。その、小鳥の卵がコーヒーのおいしい成分なんです。 ところが、この抽出の欠点は、ふんをだす前の小鳥では、びっくりすると卵も落とすけれどふんも同時に 落としてしまうのです。ふんを落とさせずに卵だけを落とさせるのが非常に難しいのです。 ちなみに、ふんも卵も持っている小鳥があさいりのコーヒーなのです。ですから、コーヒーの抽出は あさいりのほうが難しいのです。

この辺の考え方は、30年以上前の考え方で今ではちょっと無理があるかなぁと思っています。
特に雑味をふんにたとえる部分にはちょっと無理があるように感じます。
焙煎で雑味の成分を完全に消し去ることができればこれもいいんですが、この解釈では浅いりは雑味が多いと勘違いが起きてしまいます。浅いりでも芯や水を残さずに焙煎することができればいいわけですから・・

焙煎で水抜きを効果的に行うには湿度が必要です。その湿度を補充する装置です。過熱水蒸気発生装置

Drip$で5杯だし・これであなたも抽出の達人です

Drip$ Lが販売される予定です。これにより、Drip$での5杯だしがプロのレベルに到達することが可能になります。なぜそれが可能になるかというと、Drip$ Lでは、5杯の抽出の湯量に合わせてでるように改良が加えられたからです。今までのDrip$では、蒸らしに合わせた湯量だったので5杯の抽出には湯量不足が生じていたのです。それをDrip$ Lを使うことによって解消することができるようになったのです

用意するもの 5杯金枠・5杯ふた・5杯ペーパー・1000cc計量カップ・Drip$・Drip$ L

金枠にペーパーをセットします。

このときにミシン部分を折り曲げます
そして、珈琲の粉をいれます(50g・あらびき)

5杯のコーヒーをセットして穴を掘ります

一度コーヒーをを平らにならしてから穴を掘ります。
真ん中にスプーン深く差し込んで背の部分を使ってペーパーに擦り付けるようにして穴を掘ってください

蒸らしはDrip$を使います

蒸らしは細いお湯を使うのでいままでのDrip$を使います。

真ん中にお湯をさして落ち始めたら濡れてるところと乾いているところの境界部分にお湯をさします。

コツとしては、ゆったりとお湯が下までしみ込んでから移動していくイメージでさしてください。

全体にお湯をさし終わったらふたをして3分間待ちます。

この3分間の蒸らしによって粉の内部の炭酸ガスが水蒸気に入れ替わりお湯が入りやすくなるわけです。

(ガスが抜けた粉は、お湯をさしても泡がでなくなります)

抽出はDrip$ Lを使います

抽出では蒸らしの時よりも多めの湯量が必要となります。

特に5杯のコーヒーを抽出する時、ひたひたをつくりだす湯量は、このDrip$ Lでなければ難しいのです。

抽出で一番問題となる最初注湯の水位を上げる段階ですが、このDrip$ Lでは、粉層を壊すだけの強い力がないので最初から渦巻の繰り返しのお湯の差し方をしても問題ありません。

本来ならば。水位を上げる段階では真ん中と端の真ん中部分お湯をさして水位を上げることが基本なのですがDrip$ Lではそれをしなくても粉層は崩れずにうまくいきます。

300ccまで抽出できたらそこで終了です

Drip$・Drip$ Lに残っているお湯を使って600ccまで薄めます

そして、竹べらやスプーンなどでよくかき混ぜます。

かき混ぜが弱いと水っぽい感じに珈琲がなってしまうのでここは大切です。

しっかりかき混ぜたら完成です

ドリップの難しさはいくつかありますが、一番味に影響のあるのが湯量のコントロールです。
湯量大きくなれば粉が動いたり水位が上がり過ぎで流れが速くなったりと問題が起きます。
湯量が少なすぎれは、ヒタヒタ状態をつくることができなくなり雑味が出やすくなります。
次に問題となるのがお湯のコントロールです。通常のドリップポットでは、落とす位置のコントロールと湯量のコントロールがセットになるわけですがDrip$ではこのふたつが誰がやっても失敗しないのです。湯量は決まった量でしか出ないし、お湯の落ち方も垂直落ちるので自分の思い通りの場所にかけることができるのです。蒸らしの時の最適湯量と抽出の時の最適湯量をDrip$とDrip$ Lがしっかりと決めてくれているのです。5杯だしで最高のコーヒーを抽出することができる最強のアイテムだと思います。

抽出について-スタートライン

3分間の蒸らしについて・・・・ 徒競争でスタートラインにつく前に緊張します。
そのときに心の準備がすばやくできる人もいれば、 緊張がとけるのに時間がかかる人もいます。
同じタイムの人ばかりで走ってもすごく差がついてしまいます。
そこで全員、心の準備ができるまでまってあげる必要があるわけです。
これが、コーヒーの蒸らしです。
全員の心の準備ができて心がひとつになったときにスタートラインにたって”いっせのせ”走り出せば、 ほとんど同時にゴールにはいることができるのです。
ですから、蒸らしのお湯はコーヒーを脅かさないようにそっとさします。
そしてどのコーヒーの粉も 緊張からとけるまで(3分間)ゆっくりまってあげる必要があるわけです。 そうすると、どの粉も落ち着いた状態でスタートラインにたつことができるのです。
その状態でドリップすればどの粉もベストタイムでほとんど同時ゴールにはいることができるのです。

じつは・・・3分待つことによってスタートライン立たせることができるわけですが電子レンジを使うと蒸らし時間が短縮できることを代表が発見したのです。

そこで開発したのがプラ金枠・・・

現在・・環の珈琲を3000円お買い上げの方にはプラ金枠をプレゼントします。

ちなみに・・・この治具がプラ金枠をつくるときに使うものです。1ミリ圧のPP板に穴をあけるときにPP板をがドリルに引っ張られないようにするものです

抽出について-よい生徒と悪い生徒

松屋式の抽出について・・・・ 学校では良い生徒もいれば悪い生徒もいます。いろいろいてはじめて学校です。 コーヒーの抽出とは、良い生徒だけを集める作業なのです。 学校で避難訓練をすれば、良い生徒はすばやく校舎から避難するでしょう。 しかし、悪い生徒は、かったるいなぁといいながらだらだらと避難するんです。 だから、良い生徒が避難したらすぐにドアを閉めちゃえば良い生徒だけを 集めることができるわけです。これが、コーヒーの抽出です。 コーヒーを蒸らして抽出にはいったらうまみが早くとけてきますので うまみがとけたらすぐにやめてしまえば、うまみだけのコーヒーができるわけです。

左端が良い子・右端が悪い子・真ん中が普通の子

抽出について-悪い生徒も使いよう

渋み、いやみについて・・・・ 集団行動が苦手だったりする生徒は、逆にいえば、独立心が旺盛だったりします。 ほんの一面をみてすべてをみたつもりになってはいけないんです。 つまり悪い生徒もいい面があったりするんです。 コーヒーの後半ででてくる渋みは単体では悪い生徒なんです。 しかし、うまみのだけのコーヒーにすこし渋みがはいるとミルクが入ったときに こくがうまれるんです。いやみがまったくないコーヒーもブラックで飲むにはいいですが、 渋みを少しいれたコーヒーにミルクをいれて飲むのもけっこうオツなものなのです。

抽出について-おいしい珈琲は、飲み物のひとつに過ぎない

コーヒー屋をやっているとまずいコーヒーなんかコーヒーでないと思ってしまいます。 インスタントコーヒーや缶コーヒーなんかはコーヒーでないと思ってしまいます。 だけど、コーヒーメーカーのコーヒーがおいしいという人がいたり インスタントや缶コーヒーが好きという人も確実にいます。 相手の好みに対して文句をいうことよりも相手の好みをみとめてから、 自分らしいコーヒーをたててあげましょう。 長い時間かけておいしいと思ってしまった記憶を慌てて変えさせるる必要はありません。 おいしいと思ってくれるまでのんびりといきましょう。 おいしいコーヒーも飲み物のひとつに過ぎないのですから。

ブログを書いているパソコンは焙煎をやっているのと同じものです

焙煎について-珈琲の立場に立って考える

 焙煎も抽出もすべて人間の側にたって行っています。焙煎ではガス圧だとか排気温だとか 数字に置き換えます。抽出でも湯の温度が何度だとか蒸らしが何分だとかやっています。 これは、すべて人間の立場であってコーヒーの立場ではありません。コーヒーの内部で 起こっていることは、コーヒーの立場になってみなければわかりません。 コーヒーの立場にたって耳をすませれば、どうすればいいかわかってくるような気がします。 そのあと、人間の立場で翻訳をすればいいのです。
うーーーん、哲学だなぁ。(とりあえず、ちゃかしてみる)

排気ダンパーについているルーペ・1度の差に意味があるのです

抽出について-松屋式vsカリタ式

同じペーパードリップでもスタートが違います・・・・ 松屋式ドリップは、喫茶店など業務用の技術から発生しています。 業務用のコーヒーの場合、どうしても古かったりくず豆が入っていたりと コーヒー豆のレベルとしては高いとは言えません。
そのコーヒーで業務用の場合は、大量だしや長時間味が変わらないコーヒー そして、なによりもおいしいコーヒーを作らなければならないのです。 その難しい命題を克服しょうというところから松屋式ドリップは発達してきました。

それに対して、カリタ式ドリップは家庭用コーヒーと共に発達してきました。 自家焙煎の挽き売り店と共に発達したともいえます。
(ほとんどの自家焙煎のコーヒー屋さんが指導している抽出法)
自家焙煎のコーヒー屋さんの豆はいりたてで新鮮なうえハンドピックも行われています。 つまり、コーヒーのレベルとしては高いと思います。
(すべての店がレベル高いとは限りませんが・・・・)
カリタ式のドリップは、コーヒーの持っている味に依存するいれ方なのです。
だから、レベルの高いコーヒーならばカリタ式でもそれなりにおいしくなるんです。
家庭用では、コーヒー液を半日もたせたり大量のコーヒーを作ったりすることは普通ありませんから。 では、自家焙煎の挽き売り店のコーヒー豆で松屋式ドリップをしたらどうなるでしょう。
・・・・・・・うまいに決まっているでしょうが。当然

ぼくが推奨する松屋式

抽出について-ドリップの心得2

心でたてる・・・・ これは、信じる人だけ信じてください。はっきりいっていんちきくさいです。 ただし、ぼくはこれが極意だと思っています。
コーヒーを抽出するとき、半眼でコーヒーをいとおしむような感じでコーヒーを抽出します。 そして、好きな人を思い描いて、その人の喜ぶ姿を心に描いてください。 抽出技術が同じならば、心で思い描ける人の方がコーヒーはおいしくなります。
コーヒーの抽出は、9割は技術力で1割は精神力だと思います。 あとの+αは、人柄だと思います。 いんちきくさくて、すいません