珈琲屋は珈琲を学ばなければならない

たぶん・・・コーヒー屋を仕事としてけっこう長いのですが・・・
仕事に追われで珈琲を学ぶ時間が取れなくなっているような気がします。
今の時代は、色々な珈琲屋さんが色々と動画で情報を出してくれていたり・・・
ホームページで珈琲の情報を流してくれています。

昔と比べると珈琲を勉強するにはすごく整った環境だと思うのです。
なのに日常の忙しさにかまけで勉強を怠っている自分がある・・・・

この頃の生豆の価格上昇だってもっとまじめに勉強せねばいけないと思いました。
お客さんにしっかり珈琲の現状を伝えて値上げを理解してもらう努力をせねばならないと思いました。

もう珈琲屋がノリで商売ができる時代は終わったのです。
普通に経営する時代になってきてしまったのです。

昔・・・・エクセルで生豆の価格とハンドピックのロス率と人件費を入力して細かな原価を算出して利益を計算する物を作ったことがあって珈琲を仕入れるとそこで瞬時に計算されるようになっているのですが・・・・

つくって安心しきって細かくチェックしてこなかった・・・

今回の値上げでシュミレーションしてみてびっくり・・・・・
ここまで上げないとまずいんだぁ・・・・

ノリで100円上げますでは全く追い付いていないなんて・・・・

そんな感じで結構大きな値上げになってしまいました。
そして・・・単品が細かく値段の変更となりました。

新スタンプカードについて

今までのスタンプカードと新しいスタンプカード何が違うかと言うとマス目の数が違うのです。
ハンコが25個で200gサービスすると1800円の珈琲で考えると72円のサービスとなります。
これは流石につらい・・・・
もともと珈琲豆がもっともっと安かった時代のカードなのです。
ちなみにブラジルが740円/200gの時代からのスタンプカードなのです。
その当時では・・はんこ1個で30円前後のサービスでした。

今回の新スタンプカードでは、はんこ1個で30円前後まで落とすことにしました。

その代わりに、環や帰山人さんの珈琲でもスタンプを押すようにしたり
スタンプ2倍の日を作ったりとイベント性を持たせるカードにしたいと思っています。

本日より値上げです

珈琲の生豆の価格がどんどん上がっていく中・・・・
どう考えても・・・値上げするしかないなぁという結論になっていたんですがどれだけ上げるかで結構迷っていました。

生豆の上げ幅にそのまま連動させるととんでもなく上げなきゃあならなくなってさすがにそれではお客さんだってちょっと・・・ってなる。

今回はけっこう悩んだ挙句の価格となっています。

どれぐらいまでだったら納得してもらえるか・・・・

悩み抜いた価格をチェックしに来てください。
ちなみに・・・・見本の珈琲豆を全部交換しました

40数種類の200g・・・・結構な量が使われていたんだとちょっと驚きました。
当然ながら・・・すべての豆は販売用の豆で見本用のくず豆ではありません。

抽出グラデーションの謎

だんだん研究っぽくなってきました。
フロートも浮力が強い発砲スチロール板を使用。
抽出時から氷で温度を下げることにより分離効率が向上しています。
実際に春ブレンド50gで松屋式をやった結果です


出来上がった珈琲の謎
180ccから200ccぐらいの濃厚な部分は普通に当たり前の感じがするのですが問題は380ccぐらいまでの次の濃い部分が何なのかということなのです。
どんな味がするのかを試してみたいと思っています。
もっと言うとどんな珈琲で同じような現象が起こるのかも調べてみようと思います

溶け出す成分の速さと味・・・・
けっこう興味があります。実際には今回の場合はドリップ$を使って抽出したわけですがこれをドリップポットでやった場合も同じような結果になるのかも興味あります。
もっというと300ccで切り上げていたものを380ccにしてもいいのかもと思っています。

まだまだ松屋式・・・なぞは多いです

180ccと380ccの部分に境界が出来ている

モノタロウよりクリスマスプレゼントを頂きました

ぼくの大好きなサイト・・・「モノタロウ」
そこからプレゼントを頂きました。
新品のコンプレッサーが一台届いたのです。
何といい会社なのでしょう。
5万円以上するコンプレッサーをプレゼントしてくれるなんて・・・・
感謝感激です。

実際には・・使っていたコンプレッサーが保証期間内に見事に壊れてくれて新品になっただけなんですけどね
それでもなんか得した気持ちなりました。

とりあえず・・・今回来たコンプレッサーは出来るだけ長く持ってほしいです。

コンプレッサーのアルミダイキャストの部分が見事に割れてしまったのです。
多分・・・巣が入っていたんだと思います。

プレゼントが届くまでコンプレッサーを何とか動かさなければならなかったので針金で縛って動かしていました。これで振動だけは止めることが出来ました。
ただし・・・残念ながら針金で縛っても圧は作れず単気筒でのコンプレッサーとなっていつもの倍以上の時間がかかってタンクがいっぱいになっていました。
それでも・・・選別機のエアーとしては何とか使えました。

抽出のグラデーションをつくる

松屋式ドリップの特長は前半に濃厚な成分を抽出して後半ではお湯で薄める方法をとります。
実際に抽出しているときにどれぐらい濃さが変化しているのかを調べてみたいと思いました。
ほかの抽出法とどれぐらい違うかをみてみたいと思ったのです。

ということで実験装置を作ってみました。
実験装置としては実に簡単なもので液面にフロートした島のようなものを浮かべておくだけなのです。
抽出液はその液面に浮いている島に当たって下に対する力を失い液面にそっとのせるような感じでたまってきます。当然後半の抽出液の方が軽いので混ざることなくグラデーションのようになるわけです。

30gの珈琲を使って試してみました。150ccぐらいまでが極端に濃厚に抽出されているのがわかります。

メスシリンダーを使ってやってみる
通常のビーカーの類ではどうしても高さがないのでもっとわかりやすくするためにメスシリンダーを使ってやってみました。

この場合は高さがあるのでコーヒー液がたたきつけられる力が強いので浮島も少し浮力の強いものにしなければちょっと負けてしまうようです

深煎りの珈琲50g使って試してみました。思ったよりも色が濃く出たため後ろから光を当てないと分かりにくい感じでした。浅煎りの珈琲で試した方がわかりやすそうでした。

150ccぐらいまでが極端に濃く出ている感じてこの部分に旨味が集まっている感じがしました。

ほかの抽出法との差も色々と試していきたいと思いました。

ちなみに下の写真は中煎りのブラジルブレンド・ホットな小休止を使ったものです。
中煎りのほうが薄くなってきたときに色の差が分かり易いので使うのならば中煎りの豆を使った方が良さそうな感じがしました。

極端に濃厚な部分が100ccほどありその後は300ccぐらいまである程度の濃さがありそれ以降は順次薄くなっていく感じです。

もう一つの実験

色が薄くなったとを確認した後、新しい珈琲を抽出したらどんな状態になるかを試してみました。
可能性としては3つが考えられます。
・濃厚な抽出液だから下に沈む
・抽出液の温度が高いので濃厚な液体だが上に浮く
・極端な比重差がないために混ざってしまう

この実験のために濃厚な液体が薄い珈琲の上に乗ることが出来るように抽出液を最初からしっかり冷やした状態で実験しました。最初の抽出から氷の中で抽出して混ざりにくい環境を作ってみたのです。

これならば後半の薄い珈琲も氷で冷やされて重たくなって熱くて濃い珈琲よりも比重が重くなる可能性があると考えたわけです。

氷で冷やした状態

結論
動画をみる感じでは濃い珈琲液は緩やかに薄い珈琲液の層を通過していき下の濃い珈琲液まで到達して混ざっていく感じで一回目の抽出のグラデーションが完全に壊された。珈琲液を冷やした程度では残念なが薄い珈琲液にのせることは無理だと思いました。薄い珈琲液の層に濃い珈琲液が通過する程度でも簡単に混ざってしまう感じがしました。最終的にグラデーションの実験をする場合はメスシリンダーを氷で冷やした状態でやるときれいに分かれると感じました。

あとはどの抽出法だと濃い部分と薄い部分の比率がどう変化するかを調べていきたいと思います。

ドリップバックも極めれば深くなる

じゃんけんドリップバッグをやるようになってドリップバックをバカにしなくなりました。
ドリップバックも普通に珈琲なのです。
いれ方を研究するに値する珈琲なのです

お客さんと話していて・・・ドリップバック一つでどれだけの珈琲が取れるかという話になりました。
自分の中では120ccと勝手に思っていたのでちょっと反省です。
実際に試してその結果で語らなければ単なる机上の空論なのです。

てなわけでそのお客さんと実験したのはドリップバック1個で500ccは可能かというものでした。
当然・・・コーヒー的には薄いわけですがいゃな味がなくてお茶感覚で飲めるのでこれもありだし思いました。(水筒に入れて飲むためのものらしい・・・)

お客さんが帰った後・・・・実験してみました。
50ccづつ抽出して移動するパターン・・・・
(紙コップは底が抜いてありホルダーとして使用しています)

実験した結果
通常の松屋式と同じように濃さによる分離は可能だと思いました。
後半で出てくるはずの雑味に関しては分かりづらく長めに抽出して多めに薄めることが可能な気がしました。なぜ雑味がみえにくいかはいろいろと検証せねばわかりませんが・・・
なんかテーマが見つかってけっこうラッキーでした。

ドリップバックはなぜ雑味との分離がわかりにくいのか・・・
この辺の実験は水曜日を使っていろいろと試してみようと思いました。
まぁ・・・どこに発見がころがっているかわかりませんから・・・・

煙突工事が延期になって・・・

実は10キロの焙煎機の煙突を上げる予定だったのですが延期になりました。
煙突が立ち上がるところに換気扇のダクトがちょうどぶつかる感じなのです。
こうなると代表がもともとやりたがっていた煙突の配置にすることに決定したのです。
今立ち上がっている3キロ用の煙突の所に10キロ用の煙突が来てその横90センチの所に新たに3キロ用の煙突をたてる計画になりました。

前回と違って壁の構造もわかっているし柱の位置もしっかり把握しているので今回の方が作業はしやすいと思います。それと・・壁に穴をあけて準備をしておいてから煙突を移動させる感じなのできっちりとコーキングなどの作業にも時間が取れそうなのでちょっと楽そうです。

とはいうものの2本の煙突を新たにたてるわけですからそれはそれでちょっと大変ではあるのですが代表の理想の形になるわけでその意味ですごく価値があると思います。

現在の3キロの煙突のエルボーを反対側に向けて右に90センチずらして穴をあける。
10キロ用の穴は現在3キロの穴が開いている部分にメガネ石を固定して煙突を出す予定

早いもので・・・一周年です

いゃあ・・・1周年です。
最初は何もやらない予定でしたが代表がいろいろと企画を出して結構すごいことになっています。
中深煎りのセットを作ったり一周年記念のブレンドを作ったりと結構大変です。

ただし・・・今回は自動計量器が大活躍してくれて思ったよりもらくちんでした。

今回大活躍の自動計量器
通常はドリップバックや水出しアイスコーヒーのパック作るのに活躍しています
今回は豆の状態の計量なので掃除があまり必要なく別の豆の計量も簡単に出来て良かったです。
同じ豆を大量に出す時には結構使えるという事が実証された気がします。

100gの計量がベストです。
100gの計量では全くロスなく機械を動かすことが出来ると感じました。
つまり、人が袋を用意す時間と機械が珈琲を計量する時間がちょうど同じぐらいで
待ち時間がないので動いている割に疲れない感じがします。

200gの計量では、わざと急がないのがポイントとなります。
100gを2回はかるので1回目と2回目で間が開いてしまうのです。
それを気にしなくするにはのんびりとやる感じにすることが大切になります。
それでも人間が計量するよりはよっぽど早いですから・・・・

あとはコンテナに入っている珈琲豆に鮮度保持剤を入れてチャックを閉じてシール機をかければ出来上がりとなります。

大量生産は・・・結構楽しい。