10kgの焙煎機を動かして思ったこと

代表が10kgの焙煎機を動かしたいといったもんだから大騒ぎです。
もともと忙しくて改造なんかそっちのけで何もやっていなかったもんだから慌てて10kgの焙煎機のセンサーとロガーを繋ぐように前日の夜中に突貫工事でつないで・・・
バーナーに火をつけでロガーの動きを確認して・・・

ロガーの設定を変更して何とかなって・・・・
一番のネックは煙なんです。
本来・・・排気と冷却2本の煙突を出さねばならないものを1本でごまかしているのでそれがうまくいくかが一番の心配だったのです。

冷却と排気が同時に動いたときにどのような動きをするか・・・・
やってみないとよくわからないというのが本当の所なんです。

そしてやってみてわかったこと・・・・
排気と冷却のファンが同時に動くと煙突の排気が追い付かずに排気ダンパーの方に逆流してくる
つまり・・・3kg釜のように切り替えダンパーのような使い方をしなければならないと感じました。

逆に言うとそこを気を付ければ何にも問題なく動かすことが出来ると思いました。
データー入力用のエクセルも問題なかったし、ロガーのグラフも問題なかった・・・
あとは・・・10kgの排気ダンパーに角度計を付けたり分度器を付けたりすれば大体改造が終わってくる。最後に廃熱温度計とバーナー温を測定するセンサーを取り付けれは完成するとおもう・・・

何とか使える状態になってきてよかったと思う。

10kgの焙煎機が動かないときは代表用のテーブルが排出口のはかりの所に鎮座している

排気ダンパーと火力の切り替え部分

本体・排気・フロントパネルの切り替え部分

みるっこ修理中

ミルっこの吹き出し口についている磁石がはずれまして・・・・
ミルっこが壊れるなんてめずらしい。
とりあえず接着剤で磁石を吹き出し口に取り付けよう接着剤を流し込んだら・・・・

なぜかお客さんが立て続けきちゃって・・・
接着剤が固まっちゃったらとちょっと心配になりました。

まぁ・・・何とか固まる前に無事取り付けることが出来ましたが・・・

接着剤が固まるまで固定するためにラボジャッキで押さえつけておきました


豆の保存では温度が重要です

珈琲豆を保存するときに何となく涼しい所がよさそう気がするのですが一応理屈はあるのです

アレニウスの法則・・・・化学反応速度に関する法則で、温度が10℃下がると化学反応(この場合は酸化や香りの揮発など)の速度が約半分になる

ぼくたち珈琲屋が温度が10度さがると珈琲豆の劣化のスピードは半分になる。
これが元々の理屈のよりどころです。

これに結構強引に拡大解釈をして30度から20度になって倍持って・・・・
20度から10度になって倍持って、10度から0度で倍持って・・・
0度から-10度で倍持って・・・・のようにお客さんに語ると冷凍保存ならば珈琲は劣化しないんじゃあないかと勘違いします。

実はここで問題となるのは珈琲屋の側の管理の問題です。
つまりコーヒー屋の側が焙煎した後常温でほっといたとしたら・・・・
お客さんがわざわざ冷凍したとしてもあまり意味がなくなります。

ちなみに・・・コーヒープロの場合焙煎後の珈琲はエアコンで冷やされたスペースに置かれます
このスペースは焙煎室側からもハンドピック側からも取り出せるようになっています。
焙煎した豆は選別機にかけた後ここに収納されます。
ハンドピック側では必要な豆を取り出してハンドピックしていきます。

ハンドピックした豆を入れておく場所
ここもエアコンで冷やされた状態にしてあります

カウンター下の冷蔵庫
ここの豆をお客さんに販売することになります。
基本珈琲豆の温度管理はしっかりできていると思います。

ちなみにフレーバー以外の松屋コーヒー本店、DFR環、珈琲遊戯、Coffee Pitsの珈琲に関しては完全なる冷凍保存となりきっちりと管理しています。

紅茶を小分けする

実は・・・紅茶も売っています。
ティーポットも売っています。

珈琲屋なんですが・・・結構紅茶も売れるんです。
紅茶の淹れ方なんかもレクチャーすることもあるんです。

紅茶に関しては仕入れたものを地味に小分けしているのですがこの紅茶小分けセットが手作り感満載でぼく的には結構気に入っています。

焙煎時のモニターを大幅に変更

焙煎中はデータロガーのデーターでグラフを出しているのですが今までと大幅に表示を変更しました。
通常・・・メインのモニターを2画面で使っていたのですがこれを1画面に変更しサブ画面の方にはグラフの重ね合わせの画面を常時出すようにしたのです。

今までグラフの重ね合わせは焙煎が終わってから使うようにしていたのですが・・・
今回の変更で焙煎途中にグラフの重ね合わせができるようになったわけです。
その時にカーソル情報と現在のデーターと焙煎プロファイルの3個を右端に置いておくと欲しい情報がすべて消えることなくいつでも存在していてくれて途中までのグラフの重ね合わせもスムーズにできて結構気に入っています。

代表のいう0.5度の壁だとか焙煎中に調べられるのは凄く役立つ感じです。
排気ダンパーの1度の差とか中点の0.5度の差の意味がちょっと理解できた気がします。

折角開発したグラフの重ね合わせのシステム・・・
もっともっと活用していきたいと思います。

ハッピーマザーズセットはなぜ安いのか

現在ネットと店頭で販売されているハッピーマザーズセットという商品があるのですが・・・
なぜか・・・安いのです。
環と珈琲遊戯の豆がはいっているセットなのに安いのです。

当然・・・ここには訳があるのです。

安いには安いなりの訳があるのです。
コーヒープロではこのようなセットを作って安く出すのですが・・・
実は・・・単純にオトクなのです。

環や珈琲遊戯のようないい豆は生豆が高いので安く出すことが出来ません。
しかし・・いい豆の良さは体験しないと分かってもらえません。

そこでフレーバーの豆とセットにすることによってぎりぎりまで安く出すのです。
いい豆を体験してもらう機会を作るのです。

それによって誕生日や結婚記念日などハレの日に折角だからといい豆を思い出してもらうように仕組んでいるのです。

つまり・・・・セットを購入するのが一番賢い買い方なのです。

まぁ・・・こっちとしてはハレの日には思い出していい豆を買ってもらいたいと思っていますが・・・

データーが吹っ飛んだ

環の焙煎をやってまして・・・
焙煎が終わったらデータロガーが出してきたグラフに色々と書き込んでグラフを印刷する
まぁ一連の流れなんですが・・・・
日常というのは落とし穴があるもんです。
豆が冷えたら袋詰めしておもむろにグラフの方に取り掛かろうとした瞬間・・・
パソコンのモニター2個が一瞬で消えた・・・

自動バックアップかなぁと思ったのだが・・・帰ってこない

仕方ないのでパソコンの電源を入れなおそうとして動かない・・・

・・・・となると原因はコンセント・・・・

掃除機やらなんやらでちょっとひっかけたりしてほとんど抜けた状態で頑張っていたのだが力尽きて止まってしまったらしい・・・

データーが吹っ飛んだのは残念だが本来は焙煎が終了したらすぐにデーターをsaveするのを習慣づけていたはず・・・・

たまたまそれを忘れただけ・・・・

データーロガーの自動バックアップならばのこっているかも・・・・
クラウドのデーターをチェックしたら前回膨大なデーターがたまっていてそれをゴミ箱に入れた時に自動バックアップが外れていたらしく・・・

結局完全にアウトでした。

無駄な抵抗もいらない清々しいまでのアウトでした。

エスプレッソ・寸切りの勘所

寸切りのタイミングを調べる一番いい方法は、ロングブラックを使うのがいいと思います。エスプレッソ単体では濃すぎて判定が難しいのに対してロングブラックならばカップにお湯を100cc入れておいてはかりを使って何グラムのエスプレッソを入れた時が一番おいしいか試していけばいいのです。何グラムで雑味が出るかがロングブラックではわかりやすいのでオススメです。

ちなみにぼく的には100g のお湯に対して30~35gのエスプレッソが雑味を感じなくでいいと思いました。ここに関しては人それぞれの好みと豆の違いはあると思いますが‥‥

10kg釜の現在・ウォーターサイクロン

生豆のほこり飛ばしは完全に10kg釜を使ってやっています。
ウォーターサイクロン結構気に入っています。
本来はステンレスのかごを使うのですがぼくは排水口ののネットを使っています。
これならばある程度の細かいチャフなども止めることが出来ますから・・・

ウォーターサイクロンに入る部分に水量計が付いていたのですが、水量を最大にしたら水漏れを起こし始めたので諦めて直結にしました。

ほこり飛ばしでも結構ゴミがたまって面白かったです

エスプレッソの寸切りという技術

エスプレッソのげっぷがあまり知名度がなかったことと言葉のイメージが微妙であったので他の言葉探していました。そして考えた名前が・・・寸切り

エスプレッソの抽出が終了の手前でポンプの圧力が抜けたタイミングでカップをはずす・・・
それを今まではげっぷを入れないという表現をしてきたわけですがこれでは結構ネガティブな感じになってしまうのでちょっとポジティブな感じにするためにギリギリ雑味の成分が入りそうなタイミングになったら切ってしまう・・・
カップを外して切ってしまう・・・なんかちょっとポジティブでかっこいいかなぁと自画自賛

これからはポンプが止まって圧が下がった状態の雑味の成分をカットすることをエスプレッソの寸切りということにします。

とりあえずエスプレッソが薄くなってきたときに取り外すものも寸切りでいきます。
美味しいエスプレッソをつくるために旨味が溶けた時点でカップを外す・・・

これがエスプレッソの寸切りという技術です

カップの取っ手が手前にセットしてあることがポイント・・単に外しやすいだけ