謎の焙煎機の改造

横浜でコーヒー屋をやっている「U」さんが持っている焙煎機です。
一応・・・3台の焙煎機がいっしょになっているような構造で1台で400gぐらいは焙煎できるようです。
ちょうど・・珈琲工房「H」でみさせていただいたサンプルロースターと構造としては同じようなものです。
ただ、珈琲工房「H」は、熱風式の構造でしたが、この焙煎機は直火式でした。
排気も一応調節できるようになっています。

今回のいきさつ
年末のめちゃめちゃ忙しいときに「U」さんからメールがきました。
焙煎機を改造して欲しいと・・・・
電話でどうしたいのか聞くと・・・
いまから行きますだって・・・
てなわけで、夜中の9時に「U」さんは、焙煎機と共に店にきました。
最初は、みるだけのつもりでした・・・
しかし、次の日には営業するらしい・・・
てなわけで・・・できるところまで改造してあげることにしました。
(ちなみに・・・明け方3時30分までかかりました)
「U」さんは、そのあと横浜まで帰っていきました。

今回の改造について

今回は、3台の焙煎機がつながったような構造になっています。
とても、すべての焙煎機を改造するわけにいきません。
(急な話で材料もなかったし・・・・)
そこで、1台だけを改造することにしました。
今回の問題は、いつものような温度計兼スプーンを取付けると豆を取り出すときの邪魔になってしまうということです。
そこで考えたのは、ドラムを傾けたときに取付け台が跳ね上がる構造です。
こうすれば、豆を取り出すときには邪魔にならないし普通に温度計は差し込んだままにすることができます。
実際にすべてを改造するかどうか聞いたら・・・
この焙煎機にはあまりお金をかけずにお金がたまったらもう少し大きい焙煎機を買おうと考えているようです。
まぁ・・・少量づつ焙煎できておもしろい機械ですけどね

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

カリビアンロースターの改造・その2

またまたカリビアンロースターの改造を頼まれちゃいました。
今回の依頼者は浜松の「M」さんで「樹の香」さんの焙煎機の設置のときに お手伝いしてもらった人です。
(ちなみに、そのときはご夫婦できてて夜中までつきあわせてしまった・・・)
今回どんな感じにつくるかを打ち合わせたときにでた意見がチャフの処理なんです。
てなわけで今回の焙煎機のテーマは台所が汚れない焙煎機です。

今回の改造で苦労した部分
一番に苦労した点は、どうやったら煙突からでるチャフをとめることができるかでした。
後の部分はカバーをしっかりとつくればチャフは外へ出ないでしょうから・・・
煙突というのは釜の煙を外にだす大事な部分です。
普通に考えれば煙突でおきた上昇気流に乗ってチャフも飛んでしまいます。
そこでぼくが考えたのが煙突を直角に一回曲げてその水平な部分に上下に数箇所のはねをつけて 空気の流れを乱れさせてチャフを落とそうというアイデアでした。
最初はそのはねを4枚つけたんですが、つけすぎると排気の効率がめちゃめちゃ落ちちゃって 結局は、2枚のはねだけになっちゃいました。
それでも、排気を全開にしても煙突からチャフが飛ぶのを防ぐことができました。

カリビアンロースターとフィスコの焙煎機の大きな違い

カリビアンロースターと以前改造したフィスコの焙煎機の大きな違いは ドラムの回転数です。
カリビアンロースターのほうが回転数がはやく豆はよく混ざります。
(煎りむらが少ない)
しかし、その分豆がドラムの口部分から飛び出しやすいという欠点を持っています。
そこで今回も豆飛び出し防止板を取り付けました。
どうも、カリビアンロースターの改造にはこの豆飛び出し防止板が絶対に必要となるようです。
(写真・カバーを取った状態)

微圧計とバーナーについて
この焙煎機のベースとなったのがたこ焼き用のコンロでした。
それも、めちゃめちゃ安物だったためにベースとしての強度がそのままでは取れませんでした。
そのため、裏側に補強をいれたりけっこう苦労しました。
(ベースがしっかりしていると非常にやりやすいとしみじみ思いました)
バーナー部分はたこ焼き用でいいんですがドラムの長さよりもちょっと長かったんです。
そこで、バーナーの穴を10個ほど埋めちゃいました。
方法は、タップでバーナーの穴にねじを切っちゃってステンレスのねじを締めるときに マフラー用の耐熱パテをつけてOKでした。
(少しぐらいガスがもれったって大丈夫ですから・・・たぶん)
あと、バーナー部分が簡単に取り外せるようにして掃除をしやすくしました。

豆飛び出し防止板について
豆飛び出し防止板は、簡単に開閉できるようにしました。
決まった温度まで釜があったまったら専用のじょうごで豆をドラムの中に入れます。
そのときにはこの豆飛び出し防止板はあけた状態にしておかねばならないのです。
それと、以前作ったときはこの豆飛び出し防止板は着脱式になっていて ちょっとスマートじゃあなかったんです。
だから、今度はちょっとスマートにつくってみました。
(それほどスマートともいえなかったりして・・・・)

ダンパー部分について
今回のダンパーは今までのものと比べると効率が悪くなります。
なぜかというと、煙道を直角に折り曲げて、どうしても抵抗ができてしまうのです。
そこで、いつもよりも大きめの開閉部分にしました。
ちなみに、ここで使ったダンパー確認窓は富士ローヤルの焙煎機の窓なんです。
なんか、めちゃめちゃ高くついてしまった・・・・

軸受けについて
特に後部軸受けにはこだわりました。
ギヤーというのは、適正なかさなりにしなければなりません。
そこでどうしてもしっかりした受け部分が必要となります。
今回は、寸切りのボルトに3mmのねじを切ってそのねじ部分で軸を受けるようにしました。
ちなみにもう片方のボルトはバカ穴になっています。
前面の軸受けは初めてベアリングを使いました。
一度試しに使ってみたかったんです。
使ってみると細工が楽だし非常に気に入りました。
たぶん、今度からはこの方法になるだろうなぁ・・・・

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

カリビアンロースターを改造しよう

カリビアンロースター

東京の「U」さんからメールがきました。
煎っ太郎をつくってほしい・・・と
ぼくとしては、普通の人が使うにはでかいし、煙もすごいし・・・ てなわけで、ていちょうにおことわりしました。
(実は、ステンレスが多くて改造がしにくかったんで・・・)
メールのやり取りの中で「U」さんは、小型の焙煎機は持っているといっていたので、 それならばその小型の焙煎機ならば改造してあげましょうということになりました。
たかが、焙煎機であまりお金をかけるのはねぇ・・・・
とりあえず、うちの店に送ってくださいと「U」さんにメールを送りました。
当然、すぐに焙煎機が送られてくると思ったのですが・・・・来ません。 3日ほどたってやっと来ました。
焙煎機が・・・・
そして、ついでに「U」さん本人が・・・・
そうなんです、わざわざ焙煎機を背中にしょって現れたのです。
(宅急便なら、1000円ぐらいで済むのに、新幹線で持ってくると往復で2万円はかかるだろうに・・・やれやれ)

(写真・改造前の焙煎機)

改造のポイント

今回やってみたかった改造がありました。
それは、イワタニのカセットコンロ「ジュニア」というコンロに取り付けたかったのです。
はっきりいって、めちゃめちゃコンパクトな焙煎機ができるような気がしたのです。
それと、ダンパーを今までよく使っていたスライドダンパーのかわりに回転式ダンパーをつけてみたかったのです。
それ以外の軸受け部分とか温度計兼用スプーンはフィスコ改造のときとまったく同じタイプを使いました。

(写真・コンロにのった焙煎機)

問題発生(コケた・・・・!)

この改造は、結構スムーズに進んだんですがやっぱり、問題が起こりました。
このカセットコンロはめちゃめちゃ小さいのでモーター部分がどうしてもコンロの外にいっちゃうんです。
そうすると、必然的に後ろが重たくなっちゃうんです。
そして、きたいどおーり、コケちゃいました。
(最初から、ちょっと予想していましたが・・・・)
そこで仕方なく、モーターの下に足をつけてフロント部分にもおもりもかねて足をつけました。
これによって安定感はましました。

(写真・足を取り付ける前の焙煎機)

ついに完成
今回の焙煎機の全体写真です。
試運転をやった結果、150gのコーヒー豆が安定して焙煎できるようです。
ついでに、豆が飛び出しやすい欠点を克服するために豆飛出防止板もとりつけちゃいました。
結局、試運転を含めて一週間ほどの改造でしたが、けっこうおもしろかったなぁ・・・
とりあえず、いい仕事ができたなぁと満足しています。
「U」さん、はっきりいって文句はいわせません!
特に性能に関しては・・・・

ダンパー部分のアップ
今回の一番の力作・回転式ダンパーです。
左にあるハンドルを回すとダンパーの開閉が出来ます。
そのときにバランスを保つために右側におもりがついています。
そして、ハンドル部分のうでに磁石がついており適当なところでも止まるように工夫してあります。
ちなみに、煙突とダンパー部分の箱はお茶漬けの空き缶です。

豆飛出防止板とフロントの足のアップ
温度計兼スプーンの奥にある板が豆飛出防止板です。
実は、これがないと150gのコーヒー豆を煎ると豆がドラムと温度計の隙間から飛び出してきてしまうのです。
(けっこう、これが調子いい・・・つけた状態で豆の投入も可能です。)
右の写真はフロントの足部分です。
これを取り付けたことによって、極端に後ろが重いというアンバランスから開放されました。
それと、見た目の安定感もできたような・・・・

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

小型焙煎機の改造

小型焙煎機の改造たのまれる

メールでやり取りしていた千葉県の「S」くんが、 井上製作所のHR-06という小型の焙煎機をかかえて 知多の珈琲屋さん「Y」さんと来ました。
(改造を前から頼まれていた)
せっかく遠くから持ってきたんだから、はやいとこ片付けてあげようと おもって営業時間にもかかわらず改造することにしました。
(実は、いつものことだったりして・・・・・)

(写真・改造前の焙煎機)

どこを改造するか

とりあえず、簡単にできるところから始めました。
微圧計や、温度計付きスプーンをつけました。
これは、今までフィスコの焙煎機で使った部品の流用で 簡単に出来ました。

(写真・改造後の焙煎機)

今回の改造の目玉

今回排気部分はつけないつもりでした。
(簡単にカバーがカットできないような気がしたから・・)
ところが、「Y」さんが、
「カバーを半分開けるだけでいいんじゃあないの?」
なんていうもんだから、その排気装置をつける羽目になってしまいました。
(けっこうぼくとしては、そのアイデア気にいっていたりして・・・)
ちなみにこの装置をつけていたため「S」くんは新幹線に乗り遅れて うちの店で寝袋で寝るはめになってしまいました。
めちゃめちゃかわいそーーーー。
(この夜、西尾ではこの秋一番の寒さでした)

排気装置の詳しい説明

茶色のつまみが排気のレバーです。
これを右いっぱいに持っていくと全閉
左にスライドするとじょじょにカバーが開いていきます。
その分だけ排気力が強くなります。
完全にカバーを開ければ、排気全開となります。
ただ残念なことは、アイデアがぼくではなく 珈琲屋の「Y」さんだったということぐらいかなぁーーーー

(写真・スライドレバー)

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

フィスコの取り扱い説明書

用意するもの

・フィスコの焙煎機(通称 トーマス)
・じょうご(高性能豆投入装置)
・生豆(できれば、コーヒー)
・うちわ(ファジー送風機)
・ざる(豆が落ちない程度の目の細かさが必要)
・チャッカマン(高性能点火装置)

(写真・用意するもの)

焙煎機に火をつける

まず、焙煎機の電源を入れます。
次に、チャッカマンに点火してバーナーのできるだけ おくに持っていきます。
そして、コックを開けて火をつけます。 (バーナーの手前の方だと火がつきにくい)
そして、けっこうとろ火にしておきます。 (はぜが、12-15分ぐらいになる火力が理想)
このときに排気は、ほとんど、閉じ気味にしておきます。 そして、スプーンを差し込んでおきます。

(写真・チャッカマンで火をつける)

コーヒー豆を投入

温度計が、140度ぐらいになったらスプーンをぬいて じょうごを投入口にセットします。
そして、豆を投入します。 できれば、ここでストップウォッチなんかをスタートさせます。 スプーンは、入れたままにしておきます。

(写真・コーヒー豆を投入)

スプーンでチェック

排気が絞り気味になっていると、とーぜん投入口が水蒸気が でてきます。この状態を蒸らしといいます。この状態をじっくりと すごさないとコーヒー豆は内部まで熱が届きません。
そして、豆を時々すくって水の抜けを具合をチェックします。 (きれいに蒸らすと全体的に白っぽくなってくる)

(写真・スプーンでチェック)

排気を調節する

投入口から出てくるのが、水蒸気やコーヒー豆の青臭さなんかから少しずつ 煎った感じの匂いがしてきたら、排気を少しあけてやります。
投入口からの煙の状態で排気を調節します。 はっきりいってこの調整だけで味が決まります。
とくに、煙っぽさがきつくならないがぎり、排気を全開にしない方が よでしょう。

(写真・排気を調節する)

スプーンとカバーをはずす

ちょうどいい煎り加減になったら、スプーンとカバーをはずします。 (とーぜん、これをはずさないと、ドラムがはずせない)
つぎに、ドラムをはずして熱いコーヒー豆をざるに移します。

(写真・スプーンとカバーをはずす)

コーヒーをざるに移す

あわてずに、確実にざるにコーヒー豆を移します。 (別にそんなにあわてなくても良い)
ドラムを焙煎機に載せてコックを閉じます。 焙煎機は、まわしっぱなしにしておいてください。

(写真・コーヒーをざるに移す)

うちわでひやす

あとは、がんばってうちわであおいでコーヒー豆をひやします。 冷えたらできあがり

ちなみに、焙煎の基本は火力でコーヒーを作り排気で味をつくるです。 これは、強い火力を使っても弱い火力を使ってもコーヒーは出来ます。 しかし、決まった化学変化のプロセスをおこなうのには、時間というものが 大切になります。このええころを見つける事がまず第一。 そして、成分を過不足なく化学変化させるの大切なのが排気なんです。 コーヒーの成分を飛ばす飛ばさない火をコーヒー豆の芯までいれる いれないを決めるのがこの排気の調節なんです。

(写真・うちわでひやす)

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

フィスコの焙煎機を改造する

改造前の焙煎機

フィスコ AD-201という焙煎機を名古屋の「O」君がもっていて 改造を頼まれました。 この焙煎機は、自家焙煎してみませんか というホームページをつくっている佐藤さんが使っていたものをゆずりうけたらしいのです。 ちなみに、佐藤さんといえば、早くからこのホームページからリンクを張っている人なんです。 結構、世の中ってせまいなぁと、感じてしまいました。

(写真・改造前の焙煎機)

フィスコの焙煎機の問題点

最初に焙煎機をみたときに「なんじゃこりゃ」と思いました。 前の軸受けがないし、排気の調節もない、温度も測れないと ここまではがまんしましょう。しかし、バーナーの近くに 薄いステンレス板一枚をはさんでコンデンサーは危ないでしょう。 温度が高くなって破裂したらどーーーーすんだよう。 などとめちゃくちゃぼろくそにけなしていました。
こんなもん買うやつはいないんじゃあないのと思いました。
(頼まれた以上改造しようとは思っていましたけどね)

(写真・改造後の焙煎機)

どこを改造するか

今回の改造では、以前ミルク缶焙煎機の改造で使ったノウハウを 多用しようと思いました。軸受け部分やスプーン兼温度計などは ミルク缶焙煎機と同じようにつくればいいので簡単だと思いました。 今回、始めての試みとしては排気を強制排気(モーターによる排気)を 使わず煙突による自然排気を使ってみようと思いました。 簡単に言うと煙突の根元にダンパーを付けるだけなんですけどね。

(写真・カバーをはずした状態)

今回の改造の目玉

今回の改造の目玉としては、排気のカバー部分にある程度の空間を 設けるようにしました。なぜかというと、煙がドラムより上部にたまってから 排出するような構造にしたかったからです。これはドラムの上部に空間をつくっておかないと コーヒー豆と煙を分離した状態にする事ができないため簡単に煙と豆がからんだ状態になってしまうのです。 それを防ぐために排気を開けると今度は排気オーバーになってしまうのです。 つまり、この空間をつくることによりこの空間が緩衝材のような役割をしてくれて排気に余裕持たせてくれるのです。
ちなみに、この温度計の取り付け方は煎ったろうの改造で使った方法です。

(写真・温度計付近のアップ)

フィスコの問題点

フィスコの焙煎機の問題点はコンデンサーの温度が上がりすぎることです。 これを防ぐために断熱のためにもうひとつ壁を設ける事にしました。 (これは、使わなくなったフロントの軸受け用ステンレス板を利用しました) その板にガスバーナーも取り付けました。これにより 焙煎機の前面に空間が空いてチャッカマンなどてガスに点火しやすくなりました。 たぶん、豆をドラムにいれた状態ではずしておき、ガスに点火したらおもむろに 軸受けにドラムをのせたんだと思います。(普通は、余熱が必要だと思うんですけどね・・・・) と、勝手に想像していたら、佐藤さん(前の持ち主)から 「最初に空焚きしてしっかり余熱を持ったらじょうごで豆を入れるのですよ」と教えていただきました。
はははは、いいかげんなことは書いちゃあいけませんね。反省。

(写真・スプーンのアップ)

とりあえず焙煎してみる

バーナーに点火してみました。はっきり言って、不安定な炎だしガスを全開にすると 不完全燃焼になっちゃうしやっぱりだめかなぁと思いました。 それでも、一番安定した炎にして適当な温度になるのを待ちました。 そして、豆を専用のじょうごて投入しておき、排気を絞り気味にしてみました。 この状態で豆投入口から水蒸気がでれば蒸らしはうまくいくのです。 そして、排気を開けていったときに豆投入口からでていた水蒸気が止まれば 排気能力は大丈夫なんです。(ぼくは、業務用の焙煎機だってこんな感じて判断しています) 実際に試してみたら、この煙突による自然排気の性能がめちゃくちゃいいのです。 この段階でぜったいにうまいコーヒーができると確信しました。

(写真・軸受部分)

すごい!

たった2日間の改造であまり期待はしていませんでしたが、コーヒーを焙煎してみて 本当にびっくりしました。ひかりのさとファームのために改造した煎っ太郎よりも うまく焙煎できるのです。(電動ミルク缶焙煎機よりもちょっと劣りますが・・・・) これならば、改造して売ってもいいと思いました。 たぶん、1日で改造できるから 5万円の焙煎機を改造して7万円で売ろうと考えました。

いわゆる「取らぬ狸の皮算用」状態です。
販売元の山下コーヒーに電話をいれて焙煎機をおろしてもらえるように交渉しました。
ぼく 「フィスコの焙煎機を卸してもらえますか」
山下コーヒー「いいですよ」
心の中で狸は捕まえたと思いました。
山下コーヒー「ちなみに、今ある10台の在庫がなくなると廃版になりますけど・・・・」
ぼく「・・・・・・・・」
どうも、ぼくはお金に縁がないようです。

(写真・豆投入用じょうご)

フィスコの焙煎機、その後

ある日、フィスコの焙煎機(通称 トーマス)を改造してあげた「O」くんが モーター部分にパッキンを取り付けて欲しいとトーマスと共に遊びにきました。 (パッキンをつくるのはめちゃめちゃ簡単だった) 「O」くんとの雑談の中でどの部分を改造すれば もっと性能がよくなるかを「O」くんと話し合っていました。 うちの焙煎機がバーナーの高さを切り替えて成功しているので 「トーマス」もバーナーの切り替え装置をつくろうという話になりました。 夜の8時から11時までがんばってバーナー無段階高さ切り替え装置を つくってみました。(けっこう、改造には時間がかかるものなのです。)

(写真・高さ切り替え装置付きバーナー)

大宮の「O」さんの焙煎機
お盆に「O」さんが持ち込んだフィスコの焙煎機です。 今回は、微圧計とバーナーの高さ切り替え装置をいっきにつけてみました。 なんせ、西尾市から大宮市までは、めちゃめちゃ遠いので あまり遅い時間までかけてつくるわけにはいきません。 そこで、「O」さんに手伝っていただいて この大改造のわりには3時間ぐらいで終わってしまいました。 (もう、家庭用のおもちゃとは言わせない!)

最終更新日:2016年9月28日

電動ミルク缶焙煎機の改造

改造前のミルク缶焙煎機

ホームページの売れてほしくない通信販売に電動ミルク缶焙煎機を 載せていました。(はっきりいってしゃれのつもりで・・・・)
それをほしいという人が現れちゃいました。 最初は冗談かと思ったんですが、いゃあ物好きはいるもんですねぇ。 けっこう真剣に買いたいそうなんです。 てなわけで、10年前に作った焙煎機の改造をすることになっちゃったんです。

(写真・10年前に作った焙煎機)

せっかくだから改造しよう

せっかく買ってもらうんだから、どこのメーカーがだしている 家庭用の焙煎機よりも性能のいいものにしようと思いました。
今回の改良点
・煎っ太郎と同じ温度計付スプーンを使う
・排気を強制排気にしてデーターをとりやすくする
・チャフが飛ばないようにチャフとり機構をつける
・排気温もはかれるようにする
・タイマーもつける
(写真・改造型ミルク缶焙煎機)

とりあえず完成

結局、1週間ほどでとりあえず完成しました。 ほとんとどできちゃったので、依頼主の「U」さんにメールで できましたよと連絡しました。
これで、神奈川県の「U」さん宅に送っちゃえばOKです。
「日曜日にとりに行きます」と「U」さんからメールが届きました。 これには、びっくりしました。なんと言っても神奈川県から愛知県のうちの店まで 4時間はかかります。それをとりにくるとは、こりゃまたどんな人だろうと みんなで話していました。
(医者という職業がへんなのかコーヒー好きという趣味がへんなのか・・・・)
(写真・排気カバーを開けた焙煎機)

本格的な試運転

日曜日にとりにくることが決まって金曜日にいい豆を使って試運転をしました。 くず豆では、けっこうきれいに焙煎できていたのでいい豆も問題ないはずでした。 ところが、焙煎してみたら見事にまずい。見た目はきれいなんですが、コーヒーを いれてみると見事にまずい。排気が思ったよりも抜けていない。 (焙煎機能付のコーヒーメーカーや電気の小型焙煎機よりはましですけど・・・)
てなわけで、残りの2日間で大改造をする羽目になりました。 だけど、この大改造で焙煎機のコツをつかめたのは収穫でした。
それと、コーヒーの抽出には絶対の自信がありましたから 焙煎したコーヒー豆を抽出することにより焙煎機の問題点がよくわかりました。
たぶん、小型の焙煎機の性能が悪いのは、製造メーカーにコーヒーを正確に抽出する人がいないため 自分たちが作った焙煎機がおいしくコーヒーを焙煎できているかわからないためだと思いました。
(写真・焙煎機の駆動部分)

引渡し当日

引渡し当日の日曜日 ぼくは、駐車場に車をとめて朝市の横を通り抜けてお店のほうへ行こうとしました。 その朝市の人ごみの中に、不審な人物を発見しました。どうみても朝市と不釣合いな人物です。 もしかしたら、「U」さんではないかと思いましだが、さすがに声まではかけれませんでした。 店の準備をしていると先ほどの不審人物がやってきました。
やっぱりと思いました。予想通り「U」さんでした。 なんと、8時半には西尾についちゃって朝市で時間をつぶしていたそうなんです。
それから、焙煎の仕方やコーヒーのいれかたなどコーヒーの話題で盛り上がって 6時ごろ焙煎機をもって神奈川県へと帰っていきました。
コーヒー好きがへんなのか医者という職業がへんなのか、考えさせられた一日でした。 (たぶん、コーヒー好きのほうだと思いますが・・・)
それにしても、今回の仕事は勉強になったし、楽しかったし、喜んでもらえたし、 本当によかったです。
ちなみに、「U」さんからメールで焙煎機の名前をつけたと連絡がありました。
命名 「煎り子」だそうです。
(写真・焙煎機のドラム部分)

煎り子その後

煎り子を買った「U」さんが仕事で名古屋に来たついでにうちの店に寄ってくれました。 (寄ったといっても名古屋から電車で1時間はかかります)
今まで煎り子で焙煎したデーターを見せてくれました。 その中でカセットコンロではどーーしても火力が安定しないので 、プロパンガスのこんろで焙煎をしたいと考えていると教えてくれました。 だったらつくっちゃいましょうと、話がまとまりバルプやコンロを買いに走りました。 そして、1時間ぐらいかけて煎り子用のガスコンロ(ガス圧計付)を作りました。 ちなみに、「U」さんは、ガスコンロを肩から掛けて元気に新幹線で帰っていきました。 (はっきりいってその姿は、めちゃくちゃあぶない人に見えました。)
「U」さんから、メールが届きました。

実はあの日の帰りは結構大変でした。 けっこういろいろな人からじろじろ見られたりして。 横浜線という極めてローカルな路線に乗り換えた後も 電車は花金のpm10時台ということもあってすし詰め状態の中で 風邪で熱だして変な咳をしている怪しい男が何やら怪しい機械を小脇に抱え、 隣に立っていたほろ酔い気分のおじさんなどは、自分と目が合うやいなや ぱっと目を背け、顔色がさっと引けるのがわかりました。 ここで自分がガスのコックに手をやりちょっとひねれば、もっと面白い リアクションが期待できたところですが、自分も極めて一般市民なので へへへとにやけるのが精いっぱいでした。

「U」さんのメールより

「U」さんから写真が届きました。 その写真をみたらなんと、デジタル温度計と掃除用のほうきがついていました。 (写真・プロパン煎り子とデジタル温度計)

最終更新日:2016年9月28日

ミルク缶焙煎機で焙煎する

焙煎に必要なもの

  • コンロ・・・カセットコンロでも可。台所でやるとチャフがいっぱい飛んで大騒ぎになります。
  • 焙煎機・・・さっき作ったもの。
  • うちわ・・・煎り上がったコーヒー豆を冷やすのに使います。
  • ステンレスのザル・・・煎り上がりのコーヒーは200度ぐらいあります。 ですから金属のものを使って下さい。広めのザルの方がハンドピックしやすいと思います。
  • できればストップウォッチ・・・ばいせん機に温度計がない以上、コーヒー豆の状態と現象が どの時間でおきたかがばいせんの目安になります。 時計でもよいのですが、ストップウォッチの方が使いやすいでしょう。

缶の中の生豆

緑っぽい色をしています。
メキシコ、150g(ハンドピックをしておくこと)
この焙煎機は最大150g煎る事ができます。
* 生豆の選び方。
好きな豆を選べばよいのですが、次の点に気をつけてください。
非水洗処理の豆はチャフの量が多くなります。後の掃除が大変です。
(マンデリン、ブラジル、モカなど)
もし用意できれば、クリーナーにかけたコーヒーだとチャフで悩まなくてすみます。
(クリーナー・・・・お米で言うと精米機のようなもので、コーヒー豆の表面を削って磨く装置)

焙 煎

熱いので軍手などをしましょう。
かるく焙煎機を持ったとき、底部分のが水平になるのが理想です。

焙煎機の持ち方
軽く焙煎機を持ったとき、底の部分が水平になるのが理想です。 この角度がよいと手が疲れにくく、チャーハンのように豆をふり上げやすくなります。
火力の設定
とりあえず、最大でやります。 この状態で豆のはぜが15分以上かかる様でしたら、 焙煎機の穴の数を増やすか穴の大きさを大きくします。 10分ぐらいではぜる様でしたら火力を下げるしかありません。 火力最大で穴の大きさを少しづつ大きくしていって、15分ぐらいにはぜを持っていくと 理想の焙煎機になります。

焙煎機の振り方
チャーハンのような振り方と単なる上下運動を適当に行います。 最初は1秒間に1回程度で振ります。 はぜてきたらチャーハンのような振りは止めて上下運動だけにします。 リズミカルにはねる様に振ります。
焙煎のプロセス
焙煎は豆の色をあわせるのではなく、コーヒー豆の化学変化がおこなわれたかが問題になります。 適切に焙煎されれば香りたかいコーヒーになりますし、 そうでない場合はスカスカで香りのないコーヒーになってしまいます。 この焙煎機の場合、いくつかの目に見えるプロセスでばいせんが適切かどうかを判断します。

3~5分の時豆のチャフがはがれて飛ぶようになります。
15分豆がはぜる。力強くはぜる事。火力が弱いとはぜ方も弱い。
仕上げ色見本の豆とあわせて豆をざるにうつします。
その時、豆がのびているか、黒いしわが残っていないかも
確かめるポイントのひとつです。

コーヒー豆はゴム風船と同じではぜる手前で黒っぽく、 はぜた瞬間に表面がのばされてしわが消え色が薄くなります。 はじけるにはエネルギーが必要で、火力が弱いとはぜる力が足りなくて しわの残ったコーヒーになってしまいます。

焙煎開始6分後

うす茶色になってます。 豆の様子。(6分)
豆のフラットな部分にしわが多く残っています。
センターカットが閉じていてなんとなく豆がひねたように見えます。
水分がぬけて豆がひとまわり小さくなった状態です

焙煎開始9分後

かなり茶色になりました。 豆の様子
6分の頃と比べるとセンターカットが開いています。 (白いすじが目立つようになっている)
豆のしわが少し消え始めている。
豆のふくらみもでき始めている。

うちわで冷やします
余熱で焙煎が進んでしまうので、焙煎が終了したら缶から出して冷やします。
豆がはぜ終わったあとは時間と共に色が濃くなります。
(色が薄くなるのははぜる時のみ)
見本の豆と比べてちょっと濃くなったぐらいでザルにおとします。
あとは、焙煎が進まない様にうちわで豆をあおいで冷やします。

左側
ミルク缶焙煎機で煎った豆
13分で焙煎終了。
終了時間がちょっと早い。反省。
右側
フジローヤルR-103直火式焙煎機
にて焙煎。

センターカットの具合、豆のふくらみ、しわののび方など、
ハンドローストと業務用機械との見分けがつかないと思います。

ミルク缶焙煎機で煎る・週刊フレーバー
ミルク缶焙煎機で焙煎する・週刊フレーバー

最終更新日:2016年9月28日

ミルク缶焙煎機のつくり方

ハンドローストするとスカスカなコーヒーができることが多いのですが、ミルク缶ではそれがなく、 大型の焙煎機に負けないコーヒーが簡単に焙煎できます。
(銀杏煎りで焙煎すると排気オーバーの状態で焙煎するため、 成分が抜けてスカスカなコーヒーができてしまいます)

準備する品々
ミルク缶1個、木(長さ約20cm)、6mm長ボルト(30cm、2本)、ナット
ホームセンターにあるものばかりです。

ミルク缶は内側に塗装がしてないため、熱を加えても塗料が燃えなくてGOOD!です。 もし内側に塗料が塗ってある缶でしたら火で塗料を焼いてから使ってください。
木は握りやすいくらいの太さがよい
ネジはステンレスのものがよい
ちなみにミルク缶のサイズは直径130mm、高さ180mmです

穴の位置決め
缶の底には穴を開けます。ポンチで位置を決めていくと釘で穴を開けやすいのです。 穴はほぼ、均等に。このくらいの缶だと30個ぐらいの穴が適当です。
穴の数と穴の大きさは使うガスの熱量できまります。 普通にばいせんして15分ぐらいのとこにはぜがくる様に穴の大きさと数を決めていくのです。

* 穴の位置決めのやりかた
1.缶のセンターの出し方(コンパスを使う方法)
缶の半径ぐらいにコンパスを広げて、缶の端に針をつけて真ん中のあたりにマークします。
これを3個所くらいから行うと交点にセンターが出てきます。

2.センターより半径2cm、4cm、5.5cmの円を描き、半径2cmの円に6個、4cm、5.5cmの円に12個の点を マークします。(昔、ならった正六角形の書き方を利用します)

釘で穴あけ
ドリルではなく、釘であけるのがポイントです。
釘の太さは2~3mmぐらいを使ってます。ドリルで穴をあけずに釘で穴をあける理由は、 釘で穴をあけると缶の内側にささくれができるからです。
これが缶を振った時に豆を回転させるひっかかりになるのです。 そして、ささくれが豆のチャフ(豆の表面についている渋皮)を取り除くのに重要なのです。
ドリルで穴をあけると豆がすべってしまい、火が一方にしか当たらなくなってしまい、 煎りむらになりやすいのです。

缶の内側です
よく見ると穴のふちにささくれができているのが判ると思います。
穴と穴の距離はコーヒー豆の長径よりも大きくなければいけません。 これは豆がはぜた時、膨張して穴と穴の間にひっかかるのを防ぐためです。 穴の距離が短いとささくれの間に豆がはまりこんでしまいます。

取っ手をつけます
木製の取っ手をボルト、ナットで固定します。写真はボルトを通すための穴を開けているところ。
缶をテーブルにおいて、三角定規をテーブルに立てたりして垂直を出します。
穴の位置は底から10mmのところに直径6mmの穴をあけ、その穴から150mm上に直径6mmの穴をあけます。
ここは素直にドリルで穴をあけて下さい。
取っ手の傾きは、コンロに缶をおいた時、自然に取っ手が握れる様な角度がベストです。
木に斜めに穴をあけるのがちょっと難しいでしょうが、大きめの穴をあけておけば大丈夫です。

ぎんなん煎りの欠点

  • ぎんなん煎りを水平に振るため、コーヒー豆が網を滑って煎りムラがでやすい。
  • 網を通して豆をみるので豆の状態や色が見にくい。
  • 最大の欠点は、排気全開の状態でばいせんするため、 スカスカでこくのないコーヒーになりやすい。
...

ミルク缶の長所
缶の動きは垂直の動きが主で煎りムラがでにくい。
チャーハンのように豆を振り上げる時、豆がささくれにひっかかって渋皮がきれいにとれる。 その時、豆が回転して煎りムラがでにくい。
閉じた状態で豆の温度が上がるので成分が飛びにくい。煙の量にあわせて自然に排気が強くなってくれる。
(缶の底にまったく穴がないと煙りがこもってしまい、煙くさいコーヒーになってしまう)
はぜ時間を15分ぐらいになる様に穴の数とサイズを一度決めてしまえば、 けっこう簡単に香り高いコーヒーができあがる。
ちなみに、はぜが早すぎると香りが少ないコーヒーになる。
豆が見やすい。
豆が取り出しやすい。

ミルク缶冷却装置

めちゃめちゃ単純な冷却装置です
ファンにあう円盤を切り抜いて取り付けるだけ・・・
そんな冷却装置ですがけっこう効果があります

一番手軽な取っ手の取付け方

ミルク缶に取っ手がうまく取り付けられない人用の取っ手です。
ホームセンターで写真のような取っ手を買います
(できればプラスチックよりも木のほうがいい)
その取っ手にあうねじでできるだけ長いものを買います
(写真はM4の長さ6センチのなべねじです・・・)
ミルク缶の内側からねじをだしてナットをいれます
(この段階ではねじを締めない)
もうひとつナットを一センチ程度いれます
取っ手のほうにねじをいれて一センチぐらいはいったところで取っ手の部分のナットを締めます
次にミルク缶の部分のナットも締めます
これでしっかりとミルク缶に取っ手がつきます
できれば・・・ミルク缶の側には座金がはいっていたほうがいいと思います
取っ手の方は座金を入れないで下さい

温度計付ミルク缶焙煎機
ミルク缶焙煎機に温度計を取り付けてみました。
センサー部分が深くは入っていないので豆の温度を測定することはまったくできません。
しかし、雰囲気温度が測定できるのではぜのタイミングなどの目安にはなると思います。

ただし、この温度計の効果に関しては実際に使ったことがないので未知数です。
たまたまミルク缶焙煎機をつくったときに気が向いて取り付けてみただけですから・・・

センサーの長さなどをもう少し工夫すれば・・・
はけっこう使えるものができるような気がします。

...
ミルク缶焙煎機を作る・週刊フレーバー

最終更新日:2016年9月28日

稲沢の「K」さんの煎ったろう

今回のポイント

煎ったろうという焙煎機の特長は、排出でドラム自体を傾ける構造になっていることです。
この構造で、強制排気を考えると煙の流れと豆の排出を考える必要があります。
つまり、排出口と排気口が一緒であることが問題となります。
排出口から排気を引っ張る。
実際に、考えるとけっこうムズカシイのです。
(単につくりにくいだけですが・・・)
その構造が描がけたら後はけっこう簡単でした。

排気部分の特長

排気部分はファンが高温になりすぎないように排気管に9ミリのあなが2個開けられています。
この穴から冷たい空気が入り込んで排気温を下げる働きをします。
そうしないと、排気温が上がりすぎてファンの故障の原因になってしまうのです。
そのために、排気温を測定する温度計を取り付けてあります。
(実際には、120度程度にしか上がらなかった)

フロントの跳ね上げ部分

排気のダンパーを固定板のほうに付けたのが今回の改造のポイントとなっています。
跳ね上げの部分は豆の投入口と煙突が兼用となっています。
この部分の構造が決まれば、後は非常に簡単につくることができました。

灰箱について

ドラムの後部には、空気取り入れ用に4ミリの穴が多数あけてあり、
そこからチャフが落ちてきます。
当然そのチャフは掃除しなければなりません。
そこで着脱式の灰箱を取り付けました。
今回の灰箱は、大きめに作ってあり3キロぐらいの豆を焙煎しても一杯になりません。

スプーン取り出し口について

今回の場合はアングルで固定はできないのでアルミ板を曲げて固定しています。
ドラムが傾斜しているので、スプーンを水平にするために補正しています。
今回は、温度計付きスプーンの温度計をネジ止めで簡単に着脱できようにしました。

実験・煎ったろうの試運転・2010/10/18

試運転の感想

1キロの豆を焙煎しても排気温は120度ぐらいしか上がってこなかった。
これならば、排気ファンに負荷がかからすに大丈夫な気がした。
実際に1キロの豆を焙煎することは可能だが火力に遊びがなくていかんと思った。
(最大火力を使うしかなかった)
排気ダンパーに関しては1キロの豆をいれてもまったく問題ないほどファンには余裕があった。
試運転した感じでは、800グラム程度の量が、一番焙煎しやすいと感じた。

最終更新日:2016年9月28日