葛根湯コーヒーをつくろう

薬屋さんと話していて葛根湯の苦味とコーヒーの苦味は相性がいいかという話になりました・・
たまたま薬屋さんが葛根湯エキスというものを持っていたのでコーヒーにいれて飲んでみました・・・
・・・・・飲める!・・・・・
その葛根湯エキスというのは、葛根湯を煎じたものを濃縮したものらしい・・・
ということは・・・粉末の飲みにくい葛根湯のエキスだけを溶かすことができればいいということになります
そうなりゃあ・・話は簡単です
珈琲屋というのはもともと、成分を抽出するのが専門ですから・・
・・・てなわけでできたのが・・・
「葛根湯コーヒー」・・効きますことやら・・・

コーヒーの上に葛根湯をふりかける

葛根湯がのった状態のコーヒー

最初に蒸らす

コーヒーの抽出は、松屋式抽出法を参考にしてください

・コーヒーの量は、15グラム使ってつくります(一杯だしの場合)
・コーヒーの粉に穴を掘ってそこに葛根湯を入れます(一袋入れてください)
・あとは通常のコーヒーと同じように抽出します(3分の蒸らしはおこなってください)

葛根湯コーヒー抽出中

出来上がり

抽出は、粉がひたひたな状態を維持するようにお湯をさしてください
そして、100ccまで抽出したらそこでやめて140ccまでお湯で薄めてください
そのときに出来上がったコーヒー液をしっかりとかき混ぜてください
(しっかりかき混ぜないと水っぽくなってしまう)

飲んだ感想
もともとこの葛根湯にはいろいろな成分が含まれていました
その中でぼくかコーヒーと相性がいいと感じたのは、「ケイヒ」がはいっていたのです
これはわかりやすくいえば「シナモン」なんです
つまり、味的にはシナモンコーヒーのような感じになるだろうと考えました。
(シナモンが漢方薬の一種だとは知りませんでしたが・・・・・)
砂糖はお好みで入れてもかまいませんが、ミルクは相性が最悪です
できればブラック飲んだほうがいいと思います
実際に飲んでみると・・・体かポカポカするような気がしました
もしかして・・・風邪が治るかも・・・そんな気にもなりました・・

しかし・・・本当に治るもんかは勝手に試してください
とりあえず・・・この実験をやって体を壊したということはありませんでした
しかし・・・ぼくはもともと丈夫だからなぁ・・・
10年間も医者にかかってないし・・・・

そんなことより・・・風邪をひいたら気合と根性とあとは寝ることが一番だと思います

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

ぬるかんにチャレンジ!

ぬるかんとは・・・
お酒の飲み方としては、熱燗と冷酒の間・・・ぬるかんという状態があります。
熱くもなく、冷たすぎることもない状態です。
コーヒーという飲み物はホットとアイスしかありません。
そして、時間がたてばすべてのコーヒーは常温に近づく。
となれば・・・・そのときにおいしいコーヒーというものがあってもいいんじゃあ・・・
てなわけで・・・つくってしまいました。
名付けて「ぬるかん」・・・!

(写真・500ml のぬるかんとDM用のはがき)

ぬるかんの基本コンセプト

コーヒーというものは、基本的な特性があります。
ホット用のコーヒーみたいにちょっと浅煎りの場合、必ず冷めると酸味を感じるようになります。
これは、人間の舌の特性だから仕方ありません。
それと反対に、アイスコーヒーがあったまってしまうと苦味がきつく感じるようになります。
これも人間の舌の特性だから仕方ありません。
となると・・・ぬるかんの温度帯でおいしく感じるようにブレンドすればできるということになります。
浅煎りのコーヒーと深煎りのコーヒーを適当にまぜて常温で余り酸味を感じず苦味も感じないようにすればいいわけです。
そこで・・・・たまたまお店にあったアイスコーヒーとポットにはいっていた「モカ」を液体の状態でまぜてみました。
・・・・・・・こんでいいじゃん!
そうなんです。
このぬるかんの場合・・・味わうというよりも水分補給という感じなんです。
ですから、いいかげんにアイスコーヒーとホットコーヒーを適当に混ぜて常温で酸味も苦味もあまり気にならないようになったらそれでOKなんです。
ちょっと濃いと感じたら・・・・素直に水で薄めちゃってもいいです。

(写真・カップ-ホルダーにぴったり)

ぬるかんの楽しみ方

ぬるかんは、特にドライブに最適です。
生ぬるいので一気にごくごくとは飲まないしカフェインの効果で眠気もとれるし・・・
ちびちびとゆっくりとひとくちづつ飲むのがぬるかんコーヒー通の飲み方です。
コーヒーは利尿作用があって大量にとるとすぐにトイレに行きたくなってしまいます。
しかし、このぬるかんならば・・・・
そんなこともなくトイレ休憩も通常の1/3に・・・・
(フレーバーコーヒー調べ・・・いいかげん!)

*・・・ぬるかんコーヒーは、しゃれでつくっただけで販売はしていません。勝手につくって遊んでください

ぬるかんをまたまた研究

ホットコーヒーとアイスコーヒーを抽出したあとに混ぜて
「ぬるかん」をつくります
ホット用の珈琲豆とアイス用の珈琲豆を混ぜてコーヒーをたてます
このふたつのコーヒーの味・・・・
まったく違うのです

ブレンドというのはお互いの豆の持っている成分が干渉しあった状態での抽出なのです
だから・・・数パーセント豆が入っただけで大きく変化したりするのです
(逆にたくさんいれたわりに変化が少ないこともあったりする・・・)

ぬるかんは・・・単なるブレンドではなく飲み方なのです

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

めちゃめちゃうまい!プレスのいれかた

まず・・・知らねばならないのは・・・
プレスはコーヒーのすべてを溶かしているわけではないということです
もっというと・・・非常に抽出器としては未完成なものであるということです
抽出の完成度としてはドリップ式のほうが完成度も高いし
成分の選択性もあるので優れていると思います
しかし、プレスにはどの抽出器にも無い優れている点があります
それがよくいわれるオイル感です
これは残念ながらドリップではだせない成分なのです
ただし、ドリップでも強いかくはんを起こせばだすことができます
しかし、その場合は雑味感も強くでるので通常はやりません

1.プレスと松屋式ドリップ

2.お湯をさして蒸らしの状態

3・ふたつを混ぜて完成

めちゃめちゃうまい!プレスのいれかた
1・器具を用意する
松屋式の器具とフレンチプレスを用意します
フレンチプレスの入れ方はフレンチプレスのいれ方を参考にしてください
松屋式抽出法は松屋式ドリップを極めるを参考にしてください
このいれ方は松屋式の長所もプレスの長所も理解せねば意味がないのです

2・コーヒーの粉をいれて蒸らしにはいる
松屋式の蒸らしにはいってからプレスの蒸らしをやるぐらいでいいと思います
実際にどちらの抽出法も少しぐらい蒸らしが長くでも味に影響はありません
もし・・・味がおかしいようでしたらそれ以外の問題があるとおもいます

3・できあがったコーヒーを混ぜる
松屋式ドリップのほうはうまみが溶けたところでやめます
つまり・・・抽出は人数分の半分の量でやめるというのが大切になります
この松屋式で大半のうま味を溶かしてプレスでオイル感を溶かすのです
そして、そのふたつを混ぜることにより
ドリップでもできずプレスでもできないコーヒーが出来上がるわけです
ただし・・・この味がぼくが研究している「アポロ」と味の性質が似ているんです
ということは・・・・「アポロ」はプレスと同じようなオイル感を
溶かすことができる可能性があるということです

実際にはまだ仮説でしかありませんが・・・・

プレスを押し下げだ濃いコーヒー

松屋式の濃いコーヒー

ふたつのコーヒーの比較
(松屋式のほうが圧倒的に濃く出ている)

ふたつの抽出法の違いについて
写真でみてわかるようにプレスでたてたコーヒーは明らかに薄く濁っています
松屋式のような透明感のある濃い黒ではありません
つまり・・・プレスという器具は濃くだすことは苦手なのです
だから・・クリアな味が得意なスペシャリティーに評価されるのです
(それとプレスは焙煎の失敗がわかりにくいという欠点を持つ)
そのかわり・・・素人でも少し覚えれば簡単にコーヒーがたてられるよさがあります
そういう意味では家庭用の器具ですから仕方ないのです

とにかく再三いうようですが・・・プレスは濃くだすための器具ではないのです
オイル感を楽しむ器具なんです
(これだけで十分価値があると思う)

それに対して松屋式は喫茶店の抽出を基としています
つまり、技術を持っていることを基本としているわけです
その分・・・うまいへたがでやすいという欠点があります
ただし・・プロの技術である味の選択性を持ったとしても
オイル感というものは松屋式では絶対にだせないのです

その全く性質の違うふたつの器具でたてたコーヒーを混ぜるとどうなるか・・・・

プレスの物足りなさを松屋式のクリアなうま味がカバーしてオイル感のあるクリアーで
ミルクにも負けない最強のコーヒーができるのです
味が「アポロ」似ているのが一番の特長です

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

ドリップポットのコツ

現在のマイブーム・・・・
ショート動画なんですがこれを使ってブログを書くことに凝っています。
昔ならば写真に文章を付ける感じだったのですがこれをすべて動画にするということにこだわっているのです。
その実験で作っているのがドリップポットのコツというものなんです。
単にお湯を注すだけの動画なんですがそこにわざわざしゃべりを加えるパターンやっています。

最終的にはこのパターンで松屋式の動画のブログを書こうと思っています

ドリップポットで湯を沸かしても沸騰したお湯を入れても筒先のお湯はほかのお湯と比べると明らかにぬるいのです。そこで最初にやることはお湯の温度を均等にするためにポットを回して湯温を一定にする作業をします。これ自体は沸騰してしまってお湯が暴れそうなときには振ることにより無駄な蒸気を吐き出させる働きもあります。お湯を50cc程捨てることにより筒先の温度を上げることが可能となります。

お湯を細く垂直に落とすことにより珈琲の粉は動くことなく、強い刺激を粉に与えることなく雑味の成分が溶けだしにくい状況をつくりだすことができるのです。

筒先を水平に動かす意味
筒先をできるだけ水平に動かすということは湯量を安定して出す技術なのです。
つまり、松屋式のように湯量を一定で抽出する場合には非常に有効なやり方となるわけです。
そり為には手首を固定して肘と肩と腰を使って体全体でドリップポットを回す感じが大切になるわけです。

円を速く回してはいけない意味
本当は円を描くスピードは速く回さねばならないときは速く回し遅く回さねばならないときは遅く回すわけでその時々で回すスピードは変化します。それと同様に湯量もすべて一定なわけではなく少量出しの時と大量出しの時でばドリップする湯量が圧倒的に変化するものです。
ただ・・・ゆっくり細く差すことが基本となります。なぜならば、湯量を太く多く出し早く回す場合はごまかしやすいのに対して細くゆっくり回すのはごまかしがきかずその人の技術が現れやすいのです。

ドリップポットというものは、通常やかんなどて沸かしたお湯をドリップポットに移してドリップするのが基本となります。なぜならば、この使い方が湯が安定していることと泡が抜けて珈琲がたてやすい感じとなります。

今・・・流行りは湯沸かしボットでドリップできるタイプのもので湯温を0.1度刻みで調整できるものがが結構はやっていて珈琲を1杯とか2杯程度出すときなんかは結構重宝します。2杯程度のお湯ならば5分もあれば沸かせますから・・・・
逆に言えば大量出しの場合は昔ながらのやかんでお湯が沸いていて、そこからドリップポットに移すのが正解な気がします。

リブの研究(ペーパーフィルター編)

リブがどれぐらいの効果があるかをこの頃は検証しているのですがこれが結構面白いのです。
自分がイメージしているよう圧倒的リブの影響は存在しているのです。
それが今回よくわかりました。

今回の実験のやり方
・珈琲をみるっこのNo.3でひく
・ペーパーは松屋5杯用を使う
・ドリッパーにペーパーをセットし20gの珈琲をいれる
・普通の松屋式のような蒸らしをして3分待つ
・サーバーに落ちた珈琲を捨てる
・サーバーをセットしたら250ccのお湯を一気に注ぐ
・150ccと200ccの到達時間を調べる

リブなし
150cc・・・36s
200cc・・・82s
4.16cc/s(0-150)
1.08cc/s(150-200)

松屋の金枠
150cc・・・27s
200cc・・・49s
5.55cc/s(0-150)・リブなしの数値をひく 5.55-4.16=1.39
2.27cc/s(150-200)・リブなしの数値をひく 2.27-1.08=1.19

ハリオV60
150cc・・・15s
200cc・・・23s
10cc/s(0-150)・リブなしの数値をひく 10.00-4.16=5.84
6.25cc/s(150-200)・リブなしの数値をひく 6.25-1.19=5.06

河野名門
150cc・・・35s
200cc・・・56s
4.28cc/s(0-150)・リブなしの数値をひく 4.28-4.16=0.12
2.38cc/s(150-200)・リブなしの数値をひく 2.38-1.19=1.19

河野名門・2
150cc・・・16s
200cc・・・25s
9.37cc/s(0-150)・リブなしの数値をひく 9.37-4.16=5.21
5.55cc/s(150-200)・リブなしの数値をひく5.55-1.19=4.36

とりあえずのまとめ
ハリオではリブの効果は水位に依存するので水位をあげれぱあげるほど水を引っ張るようになります。
上部では薄い珈琲を引っ張ることとなり薄い珈琲になってしまいます。濃さをコントロールさせるためにリブの効果を利用するはアリのような気がします。

河野名門・1と河野名門・2の違い
この二つのデーターはまったく違うデーターとなっています。誤差というレベルではありません。
河野名門・2のデーターが多分使えるデーターで納得するデーターです。
問題は、河野名門・1のデーターで何故このようなデーターになったかを考えねばなりません。
河野名門・1のデーターの150ccまでの数値ではリブなしと同じぐらいの時間がかかっています。
これは上部のリブなし部分が完全に密着して空気が入らない状態の為リブの効果出なくなってしまったためと思われます。一度この状態に陥ると抽出自体がコントロール不能になることが考えられます。
お湯の差し方を変えても何も変わらない状態に陥るようななってしまうと思います。その場合は上部の密着部分に隙間をつくってリブの効果を戻してやることとなると思います。

クイックドリップを実験する 4

リブの影響はどの程度現れるのか
ドリッパーにそれぞれにリブが用意されています。
そのリブというのは単なるデザインではなく抽出に大きく影響するのです。 
特に1から2杯程度の少量ではこのリブが大きく影響するのです。
ドリップでは、ドリッパー内の水位が大きければ大きいほどろ過能力が上がります。
簡単に言うと早くなるということです。
松屋式の金枠でいうと1杯を抽出するときと20杯を抽出するときでお湯の太さがまったく違ってきます。
20杯の方が水圧がかかるのでひたひた状態にするのに多めにお湯をかけねばならなくなるのです。
大量出しの場合は、水圧の比重が大きいのです。

しかし、少量出しではリブによる表面張力による吸い出し効果の影響が大きく表れ始めるのです。

特にこのクイックドリップのように薄いフィルターではリブの吸い出し効果が大きく影響すると思います。V60の吸出し効果の大きさはV60のさっぱりとした抽出に特徴として現れます。
この特性を利用した抽出法を見つけることが重要だと思います。

V60を使った実験装置

リブなしの状態の実験装置

ドリッパーのリブはどの程度の効果があるのか

ドリップという抽出法では珈琲層の厚さによる水圧とリブの部分にかかる表面張力の二つによって濾過が行われている訳ですが圧倒的に強い力は珈琲層の厚さによる水圧なのです。
ぼくの感覚ではリブの引っ張りなんかは大したことはないと思っていました。
これはぼくが抽出する杯数が5杯とか20杯とかとにかく珈琲の層が厚い状態で抽出することが多いからなのです。今のスペシャリティーの人たちは20gぐらいの抽出が主流となっているのでその状態では珈琲層の厚さによる水圧がどう考えても弱い訳なんです。そうなるとリブの影響も比重として大きくなってくるわけです。ですからリブの影響も加味せねばならないと思うのです。

ハリオV60・・・・・・・・・ 蒸らし 30秒・20g 250cc ・・・150cc…19s ・・・200cc…40s ・2.4cc/s
河野ドリッパー ・・・・・・ 蒸らし 30秒・20g 250cc ・・・150cc…21s ・・・200cc…40s・ 2.6cc/s
フレームドリッパー・・・ ・蒸らし 30秒・20g 250cc・・・ 150cc…23s ・・・200cc…61s ・1.3cc/s
リブなし・・・・・・・・・ 蒸らし 30秒・20g 250cc ・・・150cc…33s・・・ 200cc…109s ・0.65cc/s

・・・・・・・・・・・0-150cc ・・・150-200cc
ハリオV60・・・ ・・・7.89cc/s・・・ 2.4cc/s
河野ドリッパー ・・・ ・7.14cc/s ・・・2.6cc/s
フレームドリッパー・・ 6.52cc/s ・・・1.3cc/s
リブなし・・・・・・・ 4.54cc/s・・・ 0.65cc/s

実際にリブなしの数値が水圧による濾過だけと仮定してその分を差っ引くと・・・・
リブの効果となります

・・・・・・・・・・0-150cc ・・・150-200cc
ハリオV60・・・・ ・3.35cc/s ・・・1.75cc/s
河野ドリッパー ・・ ・2.60cc/s・・・1.95cc/s
フレームドリッパー・ 1.98cc/s・・・ 0.65cc/s

この表から言えることはハリオのV60は水位が高い時(0-150cc)の時にリブの影響が高く水位が低くなった時(150-200cc)では河野もハリオもリブの影響があまり変わらないという感じになります。
ついてに言うとフレームドリッパーに関してはリブの効果が全くない訳ではないけれども他と比べると弱い感じがします。

ハリオのV60を使う時はある程度粉を細かくして水位の上げ下げをコントロールしやすくするとリブの効果を最大限に利用できる抽出が可能になる気がします。

クイックドリップを実験する 3

クイックドリップを使って色々とやっています。ペーパーとポリエステルの抽出液の違いをいろいろと調べています。ぼくがオイル感を調べる時によく使う技法でペーパーで抽出液を濾した時にどのように差が出るかというのをペーパーとポリエステルのフィルターの差を調べています。味的にはペーパーで抽出した珈琲をペーパーで濾してもほとんど差が出ないのに対してポリエステルで抽出した珈琲液をペーパーで濾すとオイル感が消える現象があるのですがこれを動画にすると差が出るかを試してみました。オイル感のある珈琲とないコーヒーではペーパーのろ過にけっこう差が出る感じでした。

濾した後のペーパーを開いてみるとポリエステルの方が細かい粉を通しているのが分分かります。

クイックドリップを実験する 2

今日もちょこっと実験していました。
350メッシュと380メッシュの違いです。
これは単なる目の細かさなんですがぼく的には350メッシュ一択です。
(ただし・・・松屋式に関してのことなので色々と意見があるとは思いますが・・)

このメッシュの違いはオイル感の出方が変わります。
350メッシュの方がオイル感が明瞭で強く出ます。
380メッシュではオイルが通りにくいだけではなく湯どおりが悪く抽出がしにくいです。
松屋式ではフィルターはコーヒー粉というろ過層の邪魔をしてはいけないのですが380メッシュでは邪魔をします。

そして一番の問題は、このフィルターの特徴であるオイル感が減少してしまうのが致命傷だと思います。
ただし・・・松屋式で抽出した時の結果なのでほかの抽出法では違う結果が出ることもあるので注意が必要です。

ちなみに現在のクイックドリップはクリップのつまみを完全に外しました。

次はペーパーとこのクイックドリップ濁りともち(時間が経ったときの味の変化)の実験に移ろうと思います。

クイックドリップを実験する

現在・・・ぼくが凝っているのがポリエステルフィルターなのです。(商品名クイックドリップ)
ナイロンと比べて油との親和性が高い所に興味を持ちました。
抽出時にオイル感が自然と出るのです。
あなあけくんや波打ち際理論やアポロくんも必要なくオイル感が出せるフィルターなのです。

今回・・・その実験がしやすいように金枠にフィルターを取り付けて使いやすくしました。
特にこのフィルターはリブの影響に左右されるのでリブがない状態で使えるようにして実験しています。

右が380メッシュ(1インチあたり380の網目がある)
左が350メッシュ(1インチあたり350の網目がある)

ついでに台形のフィルターも作ってみた


普通に松屋式をやった結果

何も考えずに同じように抽出すると380の方がお湯が通りにくくアリ地獄のように粉が沈みました。
これは底の方に湯だまりが出来た状態になって抽出したときにおこる現象で抽出された珈琲は薄くなる傾向があります。その分抽出に手を加える必要があるわけです。

ちなみに今回自信作は、コーヒーかすの捨て方なのです。