フレーバーの焙煎機 3

(写真・サイクロン監視窓)

(写真・サイクロン監視窓のアップ)

サイクロン監視窓
サイクロン内を目視するための窓です
どうしてもクリンカーで汚れやすくすぐにガラスが曇ってしまいます
そこで考えたのがシャッターをつけるというアイデアです
つまり・・・サイクロンをのぞくときだけシャッターをあけるのです
そうすればガラスの汚れは最小に抑えられます
しかし・・・それでも汚れますから簡単に取り外すことができるようになっています
取り外したガラスはアルコールで拭きます

(写真・蓋つきエルボ)

サイクロン吹き込みエルボ
サイクロンに空気が入り込む部分に蓋つきのエルボをつかっています
空気の流れてきには通常のエルボのがいいと思います
しかし・・この蓋つきのエルボには意味があります
焙煎をやっていてチャフ受けの引き出しがいっぱいになったときに役に立ちます
本来、焙煎機をとめねばチャフは取り出せません
しかし、この部分に蓋つきのエルボを使っていると・・
チャフを片付ける間だけ蓋をはずせばサイクロンに空気は流れないのです
だからチャフが舞うこともなく安心して片付けることができるのです

(写真・ほこり飛ばし用タイマー)

ほこり飛ばし用タイマー
コーヒーの生豆が店に来ると最初にほこり飛ばしという作業をします
これは、焙煎機に生豆を入れて5分間まわすのです
そうすると・・豆の表面についていたほこりが飛ばされてサイクロンにたまります
それを12キロづつに小分けして保管庫に保管されます
その作業で一番めんどくさいのが5分間待っていなければならないことです
当然、ほかの仕事と平行してやるわけですが・・・
このブザーがないときにはわすれちゃって時間がかかってしまいました
これができてからは、効率よくこのほこり飛ばしの作業ができるようになりました
しかし・・ちょっと機械に使われているような気が・・・・

(写真・ウォータークエンチ横)

(写真・ウォータクエンチ正面)

(写真・制御回路)

ウォータクエンチ
ウォータークエンチは、豆を冷却するときに霧を豆にふきつけて冷却する装置です
最初は、単に冷やすだけのものと思っていました
しかし・・豆の表面だけを急激に冷やすことにより別の効果が現れました
豆の劣化をが抑えられそうなのです
つまり、豆が熱い状態で表面を急激に冷やすと豆の表面だけしめる感じになって
香りが逃げにくくなる気がするのです
これと同じことが直火式と熱風式の豆の違いに表れるような気がします
熱風式の法がきれいに豆が膨らむ割にもちが割る機が刷るのです
それは、豆の細胞全体が開いてしまうからではないかと思っています
直火式の場合は表面の細胞が開きにくくて表面の細胞がよろいのように
ガードするんじゃあないかと考えています
この場合・・大切なのは霧をふくタイミングと時間です
つまり、冷却器に豆が入って冷却器が適当に熱くなってから
霧をふかないと冷却器に当たった霧が蒸発しないのです
そのためウォータクエンチを制御する回路はオクレ時間と稼動時間をタイマーで決めています
それと間違ってスイッチを押しても大丈夫なように安全回路も用意されています

(写真・廃熱温度計)

廃熱温度計
焙煎というのは基本的にはバランスです
つまり・・火力は熱風をつくることだし・・・
排気は熱風を吸い取るわけです
そのときに熱風を吸いすぎればこの廃熱温度計は上がりません
逆に排気を絞れば熱風がだぶついてきます
その熱風が廃熱温度計の数値を上げることになります
その排気と火力のバランスを調べるのに非常に有効です

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

フレーバーの焙煎機 2

(写真・サンプル取り出し口)

サンプル豆をとる

ひとつぶ用スプーン

サンプル豆取り出し口
焙煎中の豆を一粒だけ取り出すためだけの部分です
あと・・焙煎中に豆がどのようにかくはんされているかをみることもできます
なぜ一粒の豆が取り出したかったかというと豆の水分がぬけているかを調べたかったからです
それには豆を一粒取り出して豆をきってみるのが一番早いと思ったからです
特に過熱水蒸気の研究の時にはこのサンプル取り出し口は大活躍しました
これにより過熱水蒸気の特性なんかが把握できたといっても過言ではありません
実際に豆を焙煎の途中で取り出してみるとふにゃふにゃで簡単に切ることができます

(写真・冷却器内の温度をはかる)

冷却温度計
豆を冷却するときに現在の温度が何度かを示しています
特にウォータクエンチ(冷却時に霧をふいて豆表面を一気に冷やすこと)をどれだけだしても大丈夫かを考えるのには役立ちました
それと・・・連続焙煎をやるときに本当に冷却が可能か・・・
そんなときも実際に温度を調べることによりできると確信が持てたのです
この温度計のいいところ・・・とにかく安い
それと決まった温度になると音で知らせてくれる機能があります
これは・・遊びとしても楽しめます
自分で焙煎機をつくる人にはオススメの温度計です

(写真・ブザー正面)

(写真・裏の回路部分)

(写真・サイクロンのセンサー部分)

サイクロン・ブリッジ監視ブザー
サイクロンはチャフを落としてくれる大切な装置です
当然大量に焙煎すればチャフがチャフ受けの引き出しにいっぱいになってしまいます
そしてある程度の量になるとチャフはすべて外に排出されます
(ちなみにモカ1釜で2リットルのチャフがでる)
あと・・・サイクロン細くなった部分にたまにブリッジという現象か起こります
これは本来、引き出し部分に落ちるはずのチャフが細い部分に詰まってしまう現象です
これになると焙煎の回数をやっていなくても外にチャフをばら撒く結果になってしまいます
そうならないように考えたのがブリッジ監視ブサーです
サイクロンの細くなっているところも空気の流れがあります
つまり排気温の影響を受けている間はブリッジができていないということになります
そこである程度の温度に達したら安全装置が外れ・・・
それ以下の温度に下がったらブサーを鳴らすという単純な回路でブリッジを監視できるわけです
ちなみに・・・温度調節機はオークションで落としました

(写真・サイクロンのチャフ受け部分)

チャフ受け圧力計
これはサイクロンの引き出し部分です
そこに取り付けてあるマノスターゲージです
なぜここの圧力をはかるようにしたかというと・・・
空気の流れが少なく圧力としてはかりやすかったからてす
実際にここの圧力をはかってみると・・・
外の風の影響を受けているのがよくわかります
つまり・・・風が吹くと大きく圧力が変化するのです
台風のときにその圧力差にちょっと驚きました

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

フレーバーの焙煎機 1

当店の焙煎機・・めちゃめちやごちゃごちゃしている

この焙煎機は、うちの店で使っているものです
もとは・・フジローヤルの直火式3kg釜です
その焙煎機を自分でできるだけ使い勝手いいように改造しました
それだけでなく実験をするときにデーターがとれるようにいろいろな計器をくっつけています
この焙煎機を使って過熱水蒸気の実験もしたし・・
直火式の優位性や焙煎理論というものを作り上げてきました
このページでは、いろいろな改造した部分をすべて公開します
少しでもほかのコーヒー屋さんの参考になればいいと思います

(写真・焙煎機の制御盤)

この制御盤は15年以上前に開発したものです
・ 切り替えダンパーの操作を間違えたりするとブザーがなります
・ 焙煎が終了して一定の温度まで下がるとすべての電源が落ちるようになっています
・ 操作ミスでは赤いランプとブサーがなります
・ 投入温度になると青いランプとブザーがなります
・ 勝手に当日の焙煎数を数えます
・ 決まった温度になると操作を知らせるブサーがなります
・ 温度は「本体」「排気」「排気・右」「排気・左」「バーナー」です
・ 湿度と気温それとタイマーがトータルタイマーと焙煎タイマーのふたつをつかっています

(写真・サンプル収納ひきだし)

制御盤の上の部分です
・ サンプルの焼き豆が引き出しに収まっています
・ サイクロンの温度をっています
・ 焙煎数を「当日」「週間」「月間」「クリーニングカウント」の4つ表示しています
・ 投入温度になると青いランプとブザーがなります
・ 外気温もわかるようになっています
・ 1カウント増えるときにチャイムで知らせます
・ 過熱水蒸気の外付け回路です
・ 写真は大好きな土光敏夫さんの写真です

(写真・焙煎機内圧力をはかる)

(写真・マノスターゲージ)

(写真・サイクロンの測定場所

サイクロン内をの圧力をはかるマノスターゲージ
この圧力を測定することにより煙突効果があまり期待できないと感じました
そのかわり・・・風が強いことによる負圧のほうが大きな影響があることがわかりました
それと湿度が高いときなどは空気が重いと感じる感覚は正しいとわかりました
結構、人間の感覚というのは実際に調べてみるといいセンついていると思います

(写真・排気監視窓)

排気監視窓
この窓は、どれだけ排気されているか、どれだけチャフがたまっているかを監視する窓です
毎日焙煎をやる前にガラスをアルコールでふいてきれいにしています
(内側がけっこうよごれる)
掃除がしやすいように簡単にガラスがはずせるようにもなっています
そして、反対側にも同じ窓がありそこからライトで光を送っています
(ひとつの窓だと焙煎機の中が暗くてよく見えない)
この窓からみているとチャフの飛んでいく様子がよくわかります
そして、焙煎機の形状の欠点も・・・・・
この焙煎機では、ダンパーが焙煎機の上部にありチャフはドラムからU字を描いて飛んでいくことに なります
フロントパネルの下(スプーン上部の斜めの部分)は、空気の流れが遅いのでチャフが フロントパネル下にたまってしまうのです
ですからたまに、フロントパネル正面の窓から吹いて チャフを飛ばしてやらないといけないのです
一度焙煎したら必ずブロアーなどで焙煎機内のチャフを飛ばしておかないと次の焙煎でたまったチャフに 火がついてコーヒーにいゃな煙臭ついてしまいます

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

「 I 」さんの焙煎機

東浦の「I」さん・・・・アメリカから電動の焙煎機を個人輸入した人です。
そして・・・最初はその焙煎機で焙煎して喜んでいました・・
ところが・・・その焙煎機の性能に満足できずに改造したんです。

そして、今回はヒーター式焙煎機の限界を感じて改造することになったのです・・・
ちなみに・・・ぼくは、何もやっていません・・
すべて・・・「I」さんが、ひとりでつくりました・・
まぁ・・・お手伝いしたといえば・・煙突に色を塗ったぐらいですかねぇ・・・
(やったうちにはいらんだろーーーが・・・ごもっとも!)

(写真・買った当時の焙煎機)

(写真・ドラムだけを使用)

「I」さん改造の道のり・・
「I」さんからガス式に改造したいと相談されました。
(おそかれ、はやかれ改造するとは思っていました・・・)
ただ・・・・忙しいのでやりたくなかったのです・・・
・・・・てなわけで、「I」さんには、アドバイスをする程度の応援しかできませんでした。
だけど・・・やる気があればできるもんですねぇ・・・
見事に完成させてきました・・・
一度目に持ってきたときには・・・バーナーの位置が悪くでコーヒーの味がスカスカになるとなやんでいました・・
このときは・・・バーナーをドラムに近づければ簡単に直るとアドバイスしました・・・
ところが・・・「I」さんは、うちの焙煎機のバーナーの高さ調節の機能よりも・・・・
もっと面白い無段階調節ができるようにしてきたのです・・
いゃあ・・・・・負けちゃいましたねぇ・・・
次に・・ぼくが焙煎機を改造するときに取り入れようかなぁ・・・
・・・・ちょっと、誉めすぎ?・・・

(写真・横から)

(写真・カバーを開いた状態)

この焙煎機の特長
この焙煎機の特長は減速モーターの軸に直結されてドラムがあります。
つまり・・・片側だけでドラムを支えています。
(ドラムが軽いので全然問題ないです・・・)
そして、このモーターは、回転数を自由に変えられるのが特長です。
かくはんスピードは思いのままということです。
(この機能は、けっこういいと思った・・・)
現在は・・排出をモーターをはずして豆を取りだしていますが・・・
モーターを逆転して豆を排出する構造に改造することが可能です。
ドラムのサイズに対してカバーが大きくとってあり・・・煙だまりとしての機能も効果的だと思います。
煙突もけっこう高いし・・・煙だまりの温度も測定できるし・・申し分ありません。
それと・・・なんんといっても高さが無段階に調整できるバーナーがいいです。
これによって・・・力のあるコーヒーがつくれると「I」さんも自慢していました。
(はっきりいって・・・ぼくも、絶賛の機能です)

(写真・ガス圧計とコントローラー)

(写真・排気温とシャッター部分)

(写真・モーター取り付け部分)

細かい部分の説明
ガス圧計かいわい(左の写真)
ガス圧計からバーナーをつなぐホースはワンタッチのホースを使っています。
普通ならば完全につなぎっぱなしなんですが・・・
「I」さんは、片づけのときにそのホースが邪魔になるのこのような構造にしたらしいです。
ちなみに・・スピードコントローラーと微圧計狭く取り付けられているのも・・・
戸棚に入る寸法らしい・・・(なっとく!)
バーナーは、たこ焼き用のものを使用・・・
高さ調節機能は囲炉裏などに使われている自在鉤の原理が使われています。
温度計付きスプーンは、前回の改造品をそのまま使用・・・・

えんとつかいわい(まんなかの写真)
排気の調節をするシャッターは、ぼくが一番使う方法をとっています。
そして・・・その排気温を調べるための温度計も取り付けてあります。
この機械は・・・ドラムのサイズに対してカバーが大きい分煙をこもらせて排出することができます。>
つまり・・・排気を絞ったわりに煙くさくならないという特長があります。

モーター部分(右の写真)
モーターは、減速モーターを使っているだけでなく可変速の機能があります。
(逆転も可能・・・)
ただし・・・現在は、カバーをはずしてモーター部分をはずして豆を取り出しているらしい・・・
取り付け部分は・・・・もうちょっとくふうしたほうが・・と思ったりして・・・
ただ・・・将来は完全に固定して逆転で豆を排出するのが基本でしょう・・・

この焙煎機がどこまで進歩していくのか・・・けっこう楽しみ!楽しみ!
ちなみに・・・この焙煎機について興味がありましたら・・とりあえず、ぼくにメールください。
「I」さんに連絡しますから・・・
しろーとは・・・くろーとを越える・・・かも・・

(写真・温度計斜めにさす)

(写真・可変バーナー部分)

(写真・可変バーナー部分)

「I」さんの焙煎機その後
温度計(左の写真)
ぼくがつくった温度計から新しい温度計に変わっていました・・・
どうも・・・温度計の長さを特注でつくってもらったらしい・・・
(スプーンについている温度計)
特注でありながらけっこう安かったらしい・・・ それともうひとつは熱電対の温度計を常時差し込んでいるようです。
そして、必ず豆がたまっている位置に温度計がいくように斜めにさしてありました。
(ぼくは・・・斜めにさすと美しくないので微妙にきらいだったりする・・・)
ただし・・・焙煎機としては非常に理にかなっていると思います

改良された可変バーナー(まんなかと右の写真)
これがすごい!
脱帽です・・・・・・・
焙煎中にバーナーを上下する機能がバージョンアップしていました・・・
それも・・・非常に美しくできていました・・・
何を利用してつくられていたかという「Fクランプ」という工具を改造して使っていました・・
これならば、自分の思いのままに自由にバーナーの高さが変えられると思いました・・・
小型の自作焙煎機ではこの機能を取り付けると断然性能が上がると思います。
それにしても・・・いい機械になってきたと思います。
問い合わせは直接「I」さんに・・・・・

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

「 I 」さんの焙煎機

春日井の「I」さんから焙煎機をみてほしいと電話がありました・・・
おもしろそうだったので・・・・OKをだしました・・・
いゃあ・・・来てみるとおもしろい焙煎機でしたねぇ・・・・
モーターは・・・・電動のドリルを使っていました・・・
それも・・・めちゃめちゃショボイやつ・・・・
(ただし・・・スピードコントローラーがついていたりする・・・)
温度計の取りつけ方も斬新だし・・・おもしろかったです
ただ・・・残念なのはコーヒーの味がいまいちだった・・・・

(写真・買った当時の焙煎機)

(写真・ドラムだけを使用)

焙煎機の基本構造

この焙煎機は、家庭用のガスコンロに取り付けるような構造になっています。
つまり・・・・ドラムの部分がコンロにのって、ドリルの部分がもうひとつのコンロの上にくる・・・
かんたんにいって・・・めちゃめちゃでかいということです。
温度計部分は・・・
ちょうつがいで温度計を治める部分が下におりてきて温度計を突っ込む構造で・・・
豆をスプーンで取るときには温度計をはずして温度計のついているふたをはずして豆をみる構造です・・・
(この部分がひじょうにおもしろい斬新な構造だと思いました・・・)
ただし・・・・この構造は、けっこうめんどくさいのであまりオススメできません
ぼく的には・・・メカっぽくって好きですけどねぇ・・・・
あと・・・・えんとつの上に煙の量を調節するダンパーが取り付けてありました・・・
ただ・・・ダンパーとして考えるのならば・・えんとつの先端でなくて根元の部分で開閉した方がいいと思いました。

(写真・横から)

(写真・カバーを開いた状態)

この焙煎機の欠点・・・
この焙煎機のカバーは、けっこうでかいです。
容積もあります。
この場合、容積が大きいのは問題ないのですがドラムと横の壁の隙間の大きさは問題だとおもいます。
つまり・・・通常のコンロの炎は斜め上に向かって飛び出します。
その状態で、ドラムと壁の隙間が大きいとドラム内を熱風が流れずに壁との隙間をとおってしまうと思いました。
つまり・・・
熱風はドラム内を通過しなければ意味がないのです。
そういう意味では、たこ焼き焼き機のバーナーは、いいと思います。
なぜならば、ドラムに向けて直接炎を当てる構造だからです。

もし・・・焙煎機の改造を考えている人は、たこ焼き焼き機のバーナーを使うことを勧めます。

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

「 Y 」さんの焙煎機

大阪から泊り込みで焙煎機をつくりにきた夫婦がいました・・・
(・・・・物好きだなぁ・・・・)
最初は焙煎機の改造を依頼されたんですが・・・・
めんどくさかったのでキッパリ断りました。
そんでもしつこくお願いされるので・・・・
自分でつくるのなら手伝ってあげてもいいと答えました。
(わざわざ大阪からくるとは思わなかったもんで・・・・)
ところが・・・・・・
きちゃうんですねぇ・・・・・
物好きですねぇ・・・・
そんなこんなで焙煎機を改造するのを手伝ってしまいました・・・
ちなみに・・・・つくるのに、1日半と焙煎機の試運転で半日かかって・・・・・
丸2日間は・・・・西尾で過ごすことになっちゃいました・・・・
(お気の毒・・・・)

(写真・カバーをつけない状態)

(写真・横からみた状態)

改造の目玉・・・

今までとスプーンの取り付け方法は同じなんですが・・・
今回は、豆のとびだし防止装置を新しくしました・・・・・
カリビアンロースターの改造では必ず必要なのが豆飛び出し防止装置なんです・・・
(これがないと焙煎中に口から豆が飛び出してしまう・・・)
いままでは・・・スプーンの入り口のところに豆飛びだし防止板みたいなものをくっつけていました・・・


今回は、ドラムの入り口を完全にふさいでスプーンの通る程度の穴をあけました・・・
これにより完全に飛び出しは防ぐことができました・・・
それと・・・・豆の投入は、今までどおりのじょうごでスムーズにドラムの中に収まりました・・・
(つくったときは・・・ちょっと心配だった・・・・)
ちなみに・・・今回も軸受けはベアリングを使いました・・・・
・・・・・・・これが一番、楽ちんです・・・・

(写真・カバーをつけた状態)

(写真・焙煎機の全体)

焙煎機の改造日誌
「Y」さん夫婦は、うちの店の開店にあわせて大阪から5時間かけてきました。
今回・・・土曜日と日曜日の2日間を使っての改造の予定でした。
ただ・・・どんな焙煎機をつくるかだとかどんな機能がほしいだとかは全く決まっていませんでした。
つまり・・・・打ち合わせや材料の買いだし・試運転なんかも合わせて2日間でやらなければなりませんでした・・・
そんでもって・・・ぼくは、日常の仕事もやりながらというけっこう大変な状態でした。
だけど・・・・「Y」さん夫婦・・・がんばりましたねぇ・・・
実は・・・・焙煎機の大半は「Y」さん夫婦がつくったんです。
いゃあ・・・つくり方をちょっと教えたら・・・できちゃうもんですねぇ・・・
とにかく・・「Y」さん夫婦のがんばりに驚きました・・・
それから・・・・折り曲げ機は、めちゃめちゃ活躍しました・・・

焙煎機の試運転
試運転のころには・・・なぜか人がわさわさいました・・・
10人近くの人がちっちゃな焙煎機をみてあーでもないこーでもないとしゃべっていました・・・
それも・・・・試運転が店先でしたから・・・
そとからみたら・・・ちょっと異様だったとおもいます。
ただ・・・試運転で煎ったコーヒーがけっこううまく焙煎できたのでちょっとほっとしました。

今回の改造で気づいたこと
カセットコンロを使って改造して感じたんですが・・・・
まず・・・・カセットコンロのカロリーが強いものは改造に向きません・・・
もともと200gぐらいしか煎らないのであればカロリーはめちゃめちゃ小さくていいのです。
下手にカロリーが高いコンロでは、めちゃめちゃとろ火にして焙煎しなければならなくて非常にやりにくいです。
それとカセットコンロが大きいと歯車が邪魔して火の近くにドラムを下げることができなくなります。
これは・・・焙煎機をつくる上ではけっこう致命傷となります・・・
ですから・・・コンロの火がドラムの下にあるときに歯車がコンロ本体の外にでるようなものが改造しやすいと思いました。
その意味ではたこ焼き焼き機ようのバーナーは改造しやすかったんだと改めて思いました・・・

今回の改造では、「Y」さん夫婦もけっこう楽しんで改造していたし・・・ぼくも楽しかったです。
それと・・・自分でつくった機械というのは愛着がぜんぜん違うような気がしました・・・
ぼくは、改造依頼を断って改造を手伝うという形をとったことは・・・本当によかったと思います。
ただ・・・この2日間は・・・けっこう疲れました・・・

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

「 T 」さんの焙煎機

金沢の「T」さんに頼まれて焙煎機を改造することになりました
今回は強制排気でシロッコファンを取り付けることにしました
モーター部分に熱がかかりにくいように モーターとファン本体との間に隙間をあけておきました
焙煎機の改造で一番困るのはカバーとかがステンレスで丈夫なときと
リベットが使われていてバラせないときです
(今回がそのパターン)

(写真・焙煎機正面)

(写真・スプーン兼温度計アップ)

(写真・ガスの配管アップ)

改造の目玉・・・

スピードコントローラーでファンの回転数を変えることが手切るのがこの焙煎機のウリです
それとファン自体が小さいのでカバーのちょうつがいにあまり負荷がかかりません
この焙煎機は軸受けのベアリングが外にあったので スプーンを差し込む部分はかさ上げして取り付けました
この焙煎機の場合・・・カバーが丈夫だったので直接微圧計などを取り付けました

(写真・排気ダクト)

(写真・排気ファンアップ)

(写真・排気コントローラー)

改造のポイント
排気ダクトの給気口は、熱風が豆の部分を通りやすいように てっぺんに3ヶ所取り付けました
排気ファンに直接熱風が当たらないようにファンの位置は一番はじっこの部分にしました
せっかくだからスピードコントローラーも使いやすいように縦型におけるようにしました

(写真・カバーをあけた状態)

(写真・排気の給気口)

今回の一番重要な部分
ドラムとカバーの隙間を徹底的になくしました
これにより排気ダクトに吸い込まれる熱風はドラムの中を確実に通過するようになります
(この部分が焙煎機では一番重要)
あと・・・カバーのてっぺんに18mmの穴を3ヶ所開けて熱風を誘導しています

(写真・焙煎機全体)

(写真・排気・冷却装置)

新たに改造・・・

たまたま・・
焙煎機を使いすぎてシロッコファンが火を噴いたらしい・・・
(実際には単なる断線だった・・)
そこで・・・またまた改造することになりました
今回は、チャフ落とし機能付冷却装置も完備することにしました
この焙煎機は、ドラムに傾斜があるので煙突の接続部分が一番問題となります
そこで市販のパイプを煙突として使うことにしました

(写真・煙突接続部分

(写真・取り外せるファン)

インスタント焙煎機

たまたま・・・安もんの焙煎機を買ったお客さんが・・
改造してほしいともっててきました
はっきりいってこの焙煎機にお金をかけるのはちょっともったいないと思いました
そこで・・・最低限の改造をすることにしました

(写真・もともとの焙煎機)

(写真・豆投入口)

(写真・かくはん用ドリル)

(写真・ドラム角度調整ネジ)

(写真・焙煎中)

焙煎機の改造の仕方
モーターの代わりにスピードコントローラつきの安いドリルを使っています
(2000円以下で売っていた・・・)
そのドリルをU字ボルトを使って板に固定しています
それをコンロにちょうつがいを使って固定しています
ついでに角度を調整するネジも取り付けました
豆の投入は園芸用のスコップを使います
排気の調整は基本的にはないのですが・・・
傾斜をきつくすると排気が強くなります

別にミルクの缶でも十分できると思いました
たぶん・・・3000円前後でつくれると思います
つくり方にもよりますが・・・3時間程度で可能だと思います

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

強風はすごい

朝からすごい風です
いわゆる強風です
とんでもない風です
足踏み式のアルコール消毒の機械が転んでポンプが完全に壊れました
(明日には届く予定)
扉が勢いよく開いてライトに激突・・・
チャイムが吹っ飛びこれもぶっ壊れ・・・・
(明日には届く予定)

今日は風に振り回された一日でした

プラスチックが劣化していたのでちょうどいい交換時期でした

チャイムの音に飽きていたのでちょうどいい交換時期でした

扉がぶつかってライトが付かなくなりました・・・
(強風の最大の被害でした)

ライトとぶつかった扉・・・けっこう被害がある感じです

焙煎機の違いは面白い(プロバットの焙煎機を使って感じたこと)

サイクロンの違いについて

プロバットの焙煎機と富士ローヤルの焙煎機サイクロンの違いをみてなるほどなぁと思いました。
プロバットは焙煎機からサイクロンに向かう配管が細いなぁと違和感があったのですがよくよく考えてみると細くするしかないのです。そして・・・サイクロンも細目で頑丈につくるしかないのです。

富士ローヤルは正圧でサイクロンに空気を送り込むのに対してプロバットはサイクロンの上に排気のファンがあるので負圧で空気が流れるのです。簡単に言うとプロバットのサイクロンは掃除機で吸う構造に対して富士ローヤルはブロアーで空気を送り込む構造なのです

プロバットのサイクロンがめてちゃめちゃ気密性を持たせているのも隙間ができるだけでそこから空気が入り込んで排気効率が一気に下がってしまうこととダストボックスの部分に隙間ができるとサイクロンの機能が失われることになります。(ゴミが外に飛び出すことになる)

一方富士ローヤルのサイクロンはブロアーでちょっとぐらい隙間から漏れても大勢に影響がないのです。

プロバットのサイクロンはサイクロンとしての機能ともうひとつ

排気の圧力を安定させる働きが大きいように思います。
それとサイクロンの手前の補助ダンパーのようなものを調整して最初の圧力を一定に保ってどの焙煎機でも同じ条件を作り上げるようにしている感じでした。

富士ローヤルの3キロ・5キロの焙煎機の切り替えダンパーの所にある空間はプロバットのサイクロンのような排気の圧力を安定させることに寄与していることになります。

これによりダンパーの開度と排気の動きが正比例的になる感じがするのです。
この辺が単独ファンよりもいいところだと思うのです。

まぁ・・・たった一回焙煎させてもらったけどほかの焙煎機で焙煎するのも面白いと思いました。