ケニアであってケニアでない?

珈琲豆「パンデベス」(中煎り/深煎り)の原料であるケニア・エンデベス農園・ナチュラルは、ケニアであってケニアでない?
産出地域も生産形態も精製方法も主流から外れた珍しい品だからです。
主流のケニア山麓界隈ではなくて、ウガンダと国境を跨エルゴン山の東麓つまり最西部の稀少産地。
主流のウォッシングステーション(WS)寄せ集め生産ではなくて、紅茶・フルーツなど多品目栽培地でのシングルエステート生産。
主流のケニア式ウォッシュト(湿式)ではなくて、わざわざナチュラル(乾式)に仕上げた精製。
生産社のトロピカル・ファーム・マネジメント・ケニア (TFMK)も、輸出社のイベロ・ケニア(Ibero Kenya)も、国際コーヒー企業体のドイツ系超大手ノイマン・コーヒー・グループ(NKG)の傘下。
正にケニアの片田舎に国際資本が投下されたからこそ産み出された珍品なので、原料の農園名はエンデベス(Endebess)ですが、珈琲遊戯の商品名はパンデベス(Pandebess)にしました。
で、肝心の香味はどうか?
正にケニアの香味で、でもナチュラルの香味です。
予想以上に両方の特性が重奏的に調和しています。
ケニアであってケニアでないかと思ったけれども、しかし、実際はケニアであってナチュラルである。
珈琲豆「パンデベス」は、ケニアの新たなスペシャルティ・コーヒーです。