
(写真・放出される炭酸ガスを集める装置)
ひいた瞬間どれだけガスがでるか
コーヒー豆は、ふかいりの豆で100gあたり500cc、あさいりで250ccの 炭酸ガスを持っています。コーヒー豆の体積が100gあたり250ccぐらいですから コーヒー豆の体積と同等の炭酸ガスを持っていることになります。 (ふかいりの場合は、それ以上)
しかし、実際にコーヒーをいれていてそこまでコーヒーの粉が盛り上がった経験はありませんでした。 (当然コーヒー屋ですからいりたてのコーヒーを抽出することもありますが・・・)
となると、コーヒー豆をひいた瞬間に大量の炭酸ガスが放出されるはずです。 そこで、実際にどれだけの炭酸ガスがひいたときにでるかを調べる装置をつくってみました。

(写真・泡を集めている最中)
装置の構造
装置の構造は、いたって簡単です。 市販のプロペラミルの気密性を高めてふたにホースをとりつけてひいたときにでてくる 炭酸ガスを集めるようにしました。
プロペラの軸部分の気密性をたかめるのは、無理でしたので本体にある隙間をすべて シリコンで埋めました。
ふた部分についているスイッチの隙間が埋められなかったので スイッチをなくしてコンセントにさしこむとモーターが回転するように改造しました。 ふたと本体の気密性をつくるためにビニルテープで目張りして使うようにしました。

(写真・アイスコーヒーをひいて試運転)
とりあえず、試運転
この装置で豆をひいて実際に使ってみました。
アイスコーヒー………50g (稼働時間30秒)
炭酸ガス発生量…190cc
実際この状態で2時間放置しておきました。しかし、残念ながらこのあとの 炭酸ガスの発生はみられませんでした。これは、コーヒー豆からガスが でていないのではなく容器の気密性が弱くガスがどこかの隙間から逃げているものと思われます。
(ひいたコーヒーを袋に詰めると必ず袋が膨らむことからガスの発生は必ずあるはずなんです)
とりあえずの実験データー
| 1回目 | 62cc | ブラジル50g いりたて |
| 2回目 | 60cc | マンデリン50g いりたて |
| 3回目 | 14cc | コロンビア50g 1日たった |
| 4回目 | 190cc | アイスコーヒー50g 1日たって |
| 5回目 | 0cc | ロブスタ 浅煎り 50g 古い2ヶ月以上 |
| 6回目 | 50cc | ガテマラ 50g |
| 7回目 | 120cc | ガテマラ 深煎り50g |
| 8回目 | 40cc | くず豆 50g |
本格的な実験では、焙煎して時間とともにどれぐらいガスの量が減っていくかを 調べていこうと思っています。
最終更新日:2016年 9月 28日 (水)


