普通コーヒー酒をつくる場合、お酒にコーヒー豆をつけてつくります。 (たぶんこれが一般的) だけど、普通にコーヒーをつくるときこの方法をとる人は、 ほとんどいないはずです。やっぱり、おいしいコーヒーを飲みたければ ドリップ式を選ぶはずです。ドリップ式の方がコーヒーのうまみだけを 溶かし込むことができてやっぱりコーヒーがうまいのです。 となれば、コーヒー酒をつくる場合でもドリップ式を採用すれば もっとおいしいコーヒー酒ができるんじゃあないかと考えました。

(写真・コーヒー酒メーカー)
用意するもの
・お酒(今回は、焼酎 720ml)
・今回特別につくった水出しコーヒーの器具
・コーヒー(小さな初恋 50g こまかびき )

(写真・コーヒー酒メーカーに酒ビンをのせる)
コーヒー酒メーカー基本構造
はっきり言って単なる水出しコーヒーの器具と何ら変わりません。
ひとつ工夫したところは、水と違ってお酒はアルコールが蒸発しては 元も子もなくなってしまうのでドリップする部分も抽出する部分も そして、サーバー部分もできるかぎりアルコールが蒸発しないように すべて囲った状態で抽出されるようになっています。

(写真・コーヒーと酒をなじませる)
コーヒーと酒をなじませる
水だしコーヒーのつくり方と同じようにコーヒーの粉とお酒を混ぜて コーヒーのガスをできるだけ抜くようにこねます。 水だしコーヒーと同様に、コーヒーのガスが残っていると 泡がコーヒーの抽出を邪魔してしまうのです。 つまり、泡がなくなればコーヒーは非常にスムーズ抽出されるわけです。 (通常のドリップの場合は蒸らしという作業をしてガスを完全に 抜いてしまって抽出がスムーズになるようにしているのです。)

ネルフィルターにいれる

セット完了

(写真左・抽出直後)

(写真右・抽出終了)
抽出
ビンをひっくり返してセットします。 そうすると水だしコーヒーと同じように一滴づつお酒が コーヒーに落ちるようになります。 (全体に落ちるようには工夫してあります) 実際にアルコールで抽出する場合は、水よりも抽出速度がはやく 嫌味が溶けやすいのです。だから、抽出をはやめに切り上げた方が すっきりとしたコーヒー酒ができます。 だいたい2時間ぐらいあれば簡単にできます。

(写真・抽出直後・左はお酒)

(写真右・抽出60分・右は水)
お酒と水の比較
アルコールは水よりもあきらかにコーヒーをよく溶かすのがわかります。 ですから、水だしコーヒーなんかよりも短時間でコーヒー酒が出来上がるわけです。
だいたい1/3ほどの量を抽出したらそこでやめます。 (それ以上抽出するとコーヒーの嫌味なんかがでてきます)
これで、高い濃度でクリアーなコーヒーリキュールのできあがりです。 これを水割りにしたりお湯わりにしたりアイスクリームにかけたりして 楽しんでください。
最終更新日:2016年 9月 28日 (水)
