
(写真・道具一式)
自分の基準を作ろう
ぼくは、たぶん・・・味おんちなんんだと思う・・・
いろいろなコーヒー屋さん(高級な豆を使っている)のコーヒーを飲んでも あまりおいしいと思ったことがないのです。
通常のカップテストの真似事をしても・・・過熱水蒸気の焙煎とそうでない焙煎の差を 明確に説明できないのです。
つまり・・・ある程度完成している焙煎でほんの少しの調整をやったものの味の差をカップテストで調べることができないのです。
(松屋式の比較法ではけっこうわかるんですけどね・・・・)
そこで・・・・ぼく程度の味覚でも焙煎の比較がしっかりとできる独自のカップテストの方法を作ろうと思ったのです。

(写真左・ミルサーに容器をセットした状態)

(写真右・ミルサーのスイッチを入れて抽出中)
イワタニのミルサーをつかう
イワタニのミルサーという道具があります。
これは、密閉した容器の中でカッターがまわって細かく砕いたりかくはんしたりする道具です。
・ミルサーの容器に200ccのお湯をいれます。
・10gのコーヒー豆を入れます。
・カッターつきのふたを閉めます。
・15秒間ミルサーを動かします。
つまり・・・この閉じた容器の中で香りもうまみも雑味すべてお湯に溶かしてしまおうということなんです。
通常のカップテストなどは、溶けにくい雑味の成分をみつけにくいのですが、このやり方ならばそれがわかりやすいのです。
(ちょっと・・・・強引に溶かしてきますが・・・)

(写真・プレスフィルターをセットした状態)

(写真・プレス部分を押し下げてろ過した状態)
ボナポットのフィルターでこす
かくはんが終わったらカッターつきのふたをはずします。
このときに、内圧が高いので気をつけないとやけどをしちゃいます。
(このふたを開けたときに香りがわかりやすい)
そして、ドトールコーヒーがだしているボナポットという器具のプレス部分を利用した フィルターを使ってコーヒーをこします。
ちなみに・・・ぼくは、紙の丸型ロシを使ってこしています。
そうすると、後片付けが楽ちんで楽しんでカップテストがおこなえますから・・・

(写真左・カップに注いでいる)

(写真右・抽出終了)
この抽出器の特長
この抽出法では、コーヒーが非常ににごります。
雑味もしっかりとはいります。
熱を加えても濁りが消えないところをみるとカフェインとタンニンの結合なんかではなく その他の成分で濁っているんだと思います。
これは、ペーパーフィルターでこしても濁りは取れないしコーヒー液を真空にかけて 溶けている気体を抜いても消えません。
それから考えると、非常に細かい粒子のようなものが濁りの原因じゃあないかと思います。
そして、普通のカップテストをやってみると雑味の部分とコーヒーの煎りムラは非常にわかりやすくなったと思います。
それと・・・・力のある豆とそうでない豆の違いは一目瞭然となりました。
つまり・・・通常のカップテストがセンサー部分(人間の舌)の精度を上げることによっておこなわれていたのに対して このカップテストはコーヒーの成分を強制的に溶かすことによりコーヒーの特長をアンプにかけてよりわかりやすくした状態で 調べることができるのだと思います。
ですから、焙煎のよしあしがこのカップテストの方法ではわかるんだと思います。
それと・・・煎り豆ではなく生豆でも同じことができるのが特長です。
つまり、煎り豆の代わり生豆をいれて抽出するとけっこう、カビの味とか石灰のような味とか生豆によって けっこう特長があります。
これをもっともっと体系的に調べれば生豆の状態である程度までは判断がつくと思います。
それと・・・焙煎の合間でも簡単に試験ができるのもこの装置のいいところだと思います。
(焙煎途中にスプーンで取り出した豆でも実験ができる)

(写真・コーヒーかすロカ器)
後片付け用装置
これは、めちゃめちゃ大したことはないのですがけっこう役立つのです。
朝ポット用のコーヒーをたてたあとのコーヒーかすをフィルターにして コーヒーの粉をろ過する装置をつくっちゃいました。
なんでもそうですが・・・手軽に使えるためにはこんなしょぼいアイデアが大事になると思います。
当然、たまった水は流しに流れるようになっています。
ついでに、浄水器の高さにあわせているのでちょっとしたものを洗ってろ過するのに役立ちます。
最終更新日:2016年 9月 29日 (木)
