焙煎機の排気

写真・風速計

排気量を調べる「M工業」の「M」さんがハンディータイプの風速計を貸してくれました。 それを利用して焙煎機の排気量を正確にはかってみました。 実際に豆をいれた状態でも実験をしたいのですが、今回の風速計は センサー部分が熱に弱くて火をいれた状態でははかることができませんでした。 (ちょっと残念)

実際の測定(補助ダンパー連動)

排気ダンパー
風速(cm/s)210320420520620690750790790
風量(l/s)10.516.021.026.031.034.537.539.539.5

連排気をはずすと排気1では14(l/s) 排気2では18.5(l/s)でした

表の解説焙煎機の排気能力を正確にはかるために風速計で測定してみました。
一番正確にとれるであろうと考えてダンパーの手前のまっすぐの部分で はかることにしました。
そこでわかったことは、おもったよりも排気は強いということです。
ぼくの頭の中では、蒸らしダンパーといわれている排気を絞った時には めちゃめちゃ空気が流れていないとおもったのに実際にはかってみると 一番排気を絞った状態で一秒間に14リットルもの空気が排気されていたのです。
(これで、「蒸らし」といってもいいのかなぁ・・・・)
たぶん、火がはいっていればこれに煙突効果が追加されてもっと排気されることとおもいます。

実際の測定(補助ダンパー連動 風速 cm/s)

排気ダンパー
ノーマル210320420520620690750790790
切り替え 2190320420500600680720750750
切り替え 3160280350430520580620680680
切り替え 4120190280340410460480530530
切り替え 585145210280330380410440440

表の解説実際に豆をいれた状態でも風速をはかってみましたが、あまり変わりませんでした。
(生豆を 1kg・2kg・3kg・4kg いれて実験)
そのかわり、切り替えダンパーによってどれぐらい排気を抑えることができるかを 正確に実験することができました。

その結果下の表のようになりました。
つまり、焙煎量を変化させた時に切り替えダンパーを大きく変化させて焙煎すると 通常の排気ダンパーのほうはあまり変えずに少量の焙煎が可能となります。

切り替えダンパー

風量の減少率

ノーマル
100%95%85%65%55%

実際の測定(補助ダンパー連動・風量 l/s)

排気ダンパー
ノーマル10.516.021.026.031.034.537.539.539.5
切り替え 29.516.021.025.030.034.036.037.537.5
切り替え 38.014.017.521.526.029.031.034.034.0
切り替え 46.09.514.017.020.523.024.026.526.5
切り替え 54.07.010.514.016.519.020.522.022.0

1分間の風量(補助ダンパー連動)

排気ダンパー
風量(m3/min)0.690.991.351.712.042.312.552.67

連排気をはずすと 排気1では0.84(m3/min) 排気2では1.11(m3/min)でした

5kgの焙煎機の測定(風速 cm/s)

排気ダンパー
ノーマル5105806507208801000102010501050
切り替え 3410450500580680780800820820
切り替え 5310350400450520600650670670

風速の減少率

ノーマル
100%78%60

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)