カリビアンロースター
東京の「U」さんからメールがきました。
煎っ太郎をつくってほしい・・・と
ぼくとしては、普通の人が使うにはでかいし、煙もすごいし・・・ てなわけで、ていちょうにおことわりしました。
(実は、ステンレスが多くて改造がしにくかったんで・・・)
メールのやり取りの中で「U」さんは、小型の焙煎機は持っているといっていたので、 それならばその小型の焙煎機ならば改造してあげましょうということになりました。
たかが、焙煎機であまりお金をかけるのはねぇ・・・・
とりあえず、うちの店に送ってくださいと「U」さんにメールを送りました。
当然、すぐに焙煎機が送られてくると思ったのですが・・・・来ません。 3日ほどたってやっと来ました。
焙煎機が・・・・
そして、ついでに「U」さん本人が・・・・
そうなんです、わざわざ焙煎機を背中にしょって現れたのです。
(宅急便なら、1000円ぐらいで済むのに、新幹線で持ってくると往復で2万円はかかるだろうに・・・やれやれ)
(写真・改造前の焙煎機)

改造のポイント
今回やってみたかった改造がありました。
それは、イワタニのカセットコンロ「ジュニア」というコンロに取り付けたかったのです。
はっきりいって、めちゃめちゃコンパクトな焙煎機ができるような気がしたのです。
それと、ダンパーを今までよく使っていたスライドダンパーのかわりに回転式ダンパーをつけてみたかったのです。
それ以外の軸受け部分とか温度計兼用スプーンはフィスコ改造のときとまったく同じタイプを使いました。
(写真・コンロにのった焙煎機)

問題発生(コケた・・・・!)
この改造は、結構スムーズに進んだんですがやっぱり、問題が起こりました。
このカセットコンロはめちゃめちゃ小さいのでモーター部分がどうしてもコンロの外にいっちゃうんです。
そうすると、必然的に後ろが重たくなっちゃうんです。
そして、きたいどおーり、コケちゃいました。
(最初から、ちょっと予想していましたが・・・・)
そこで仕方なく、モーターの下に足をつけてフロント部分にもおもりもかねて足をつけました。
これによって安定感はましました。
(写真・足を取り付ける前の焙煎機)

ついに完成
今回の焙煎機の全体写真です。
試運転をやった結果、150gのコーヒー豆が安定して焙煎できるようです。
ついでに、豆が飛び出しやすい欠点を克服するために豆飛出防止板もとりつけちゃいました。
結局、試運転を含めて一週間ほどの改造でしたが、けっこうおもしろかったなぁ・・・
とりあえず、いい仕事ができたなぁと満足しています。
「U」さん、はっきりいって文句はいわせません!
特に性能に関しては・・・・


ダンパー部分のアップ
今回の一番の力作・回転式ダンパーです。
左にあるハンドルを回すとダンパーの開閉が出来ます。
そのときにバランスを保つために右側におもりがついています。
そして、ハンドル部分のうでに磁石がついており適当なところでも止まるように工夫してあります。
ちなみに、煙突とダンパー部分の箱はお茶漬けの空き缶です。



豆飛出防止板とフロントの足のアップ
温度計兼スプーンの奥にある板が豆飛出防止板です。
実は、これがないと150gのコーヒー豆を煎ると豆がドラムと温度計の隙間から飛び出してきてしまうのです。
(けっこう、これが調子いい・・・つけた状態で豆の投入も可能です。)
右の写真はフロントの足部分です。
これを取り付けたことによって、極端に後ろが重いというアンバランスから開放されました。
それと、見た目の安定感もできたような・・・・


最終更新日:2016年 9月 29日 (木)
