僕が松屋式を好きな理由③

その前に3月30日(日)のドリンクメニューが出来ましたので、こちらでも載せておきます。

西尾市は「2025西尾六万石桜まつり」で混みあっているかもしれませんが、もし良かったらご来店くださいませ!
よろしくお願いいたします。

さて、僕が松屋式を好きな理由も③になってしまいましたが、全然「松屋式」に触れてなかったですね。
松屋式に関しては、このブログを見ている方は良く知っているでしょうし、中川さんの解説を見ていただければよくわかるでしょうから、要点だけをものすごく簡潔に示しますと…

本当に簡潔な説明で申し訳ないのですが、詳しくはこちらをご覧下さいませ。

松屋式コーヒーのいれ方 プロ向き

普通のドリップとは全然違うのに、抽出理論やお湯の流れに関しては松屋式の方がストンっと腑に落ちます。
水は上から下へ流れるのです。

このようにして抽出されたコーヒーは、厚い濾過層を通ることで濃いコーヒーが出来上がるので、好みの濃さに薄めて飲む必要があります。
さらには、雑味が出てくる前に抽出を止めなくてはいけません。
それは決して簡単な抽出方法ではないのですが、それでも理解しやすい抽出方法だと思うのです。

皆さんはどう思われますか?

僕は松屋式に出会えたことに心から感謝しました。
コーヒーの抽出が理解できた、と言うにはまだまだ未熟ではありますが、その一端を垣間見たような気持ちになれました。

そして、松屋式を学んだあとでエスプレッソを勉強することになるのですが…。

今回はここまでとさせていただきます。
次回は僕が考える松屋式とエスプレッソの共通点について、少し書きたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

僕が松屋式を好きな理由②

その前に、3月30日の実演と4月12日のエスプレッソ教室の件、どうかよろしくお願いいたします。

ではでは引き続き、僕が松屋式ドリップを好きな理由を伝えさせていただきます。
前回からの続きとなります。

ここでコーヒーの濾過槽を、ものすごく強引に5層に分けて考えてみます。
第1層を通ったお湯は浸透圧によって少しコーヒーが解けた液体となり、第2層に流れていきます。
同様に第2層・第3層と通っていく間にお湯はどんどん濃いコーヒーとなっていきます。

※ちなみにこれは専門的知識を全く持たない僕があれこれ考えて出した答えであり、科学的根拠があるものではございません。
お気をつけ下さいませ。

ここで浸透圧を僕なりに説明させていただきます。

浸透圧とは誤解を恐れず簡潔に言うと、中和する作用。
浸透圧によりコーヒー成分が溶け出た液体は、注がれるお湯よりも濃いとは言えるものの、濾過層を通過しながら徐々にコーヒー液として出来上がって行くと言えます。
濾過層が薄い場合は薄いコーヒーになりやすく、濾過層が厚い場合は濃いコーヒーになりやすいと覚えておくと、抽出の仕組みや注湯のポイントが理解しやすくなると思います。

ここでさらに僕の考え方を知ってもらうために、僕が以前描いたコーヒー抽出に関するイラストを載せておきます。
少し読みにくい部分もありますが、良かったら読んでみて下さい。

いかがでしょうか?
こんな感じですが、間違っていたらごめんなさい。
とは言え、僕はこのように、いわゆる「普通のドリップ」の抽出を理解し、今までやって来ました。

さて、今回はここまでにしておきます。
僕がコーヒーを学びながら、色々と悩み考えた結果がこのような理解となりました。
コーヒーを学び始めた方の一助にはなれるかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございます。

4月12日(土)の珈琲教室はなぜかエスプレッソ教室になります。

毎月第2土曜日は珈琲教室をやっているのですが、4月は長野さんにエスプレッソ教室をやってもらおうと思います。ぼくの珈琲教室は第3土曜日の19日に変更します。
デロンギのエスプレッソが普及して以来エスプレッソも市民権を得てきたと思います。
そこでもっともっとエスプレッソを好きになるためにプロにいろいろと学び楽しもうという企画です。

エスプレッソに関する質問があればこの機会に何でも答えてもらえると思います

日時 2025年4月12日(土) 13時30分から16時まで
場所 コーヒープロ 2F
定員 5名
受講料 3800円(長野さんのブレンド・スムーズエスプレッソを1500円で購入特典あり)
駐車場は市営の駐車場をご利用ください

僕が松屋式を好きな理由①

エスプレッソとは関係ないように思えますが、僕が松屋式ドリップが好きな理由を書かせていただきます。
単刀直入に言うと「わかりやすい」のです。
ここでいわゆる普通のドリップを図説してみます。
お湯を注いで、蒸らす、抽出、を簡単に表すと…



簡単に描いてしまいましたが、僕は自分でこのイラストを描いていて、それでも納得が出来ません
流体力学的に、注いだお湯はこんな動きをするのでしょうか…?

とは言え、大体このような仕組みでコーヒーを抽出しているのだろうと理解して今までやって来ました。
いや、信じてやって来ました。

それでもやっぱり腑には落ちていないです。

その点、松屋式ドリップはするっと理解出来ました。
「水の低きに就くが如し」と言うと大げさかもしれませんが、「コーヒーの粉で土手を作って、その土手にお湯を透過させてコーヒーを抽出…」ではなく、松屋式では「お湯を上から下へ流して抽出」なのです。
お馬鹿な僕にも理解できます。
そしてなぜかその理解のもとでエスプレッソを学ぶと、エスプレッソがとても楽しかったのです。

と言うわけで②に続きます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

久しぶりにエスプレッソをガッツリ淹れてみて…。

非常に楽しかったです。

家に帰って、部屋の片隅にエスプレッソマシンを再び配置し、あれから毎日エスプレッソを淹れています。
かなり勘も戻ってきました。

3月30日に備えて、マシンのメンテナンスも忘れておりません。

今使っているエスプレッソマシンは10年以上前、奈良県(東京にもショールームが御座います。)にある大一電化社さんにて購入させていただいたのですが、
こちら↓

https://www.daiichifl.com/

しばらくマシンを遊ばせていたため「ガスケット」と呼ばれる部品が劣化しておりました。
いわゆるパッキンの劣化による水漏れが起きていたのです。

こちらも大一電化社さんの迅速な対応のおかげで、本日新品に代わりました。
ありがとうございます!

またこちらの会社にはコーヒーの大会で好成績を残している凄腕のバリスタの方が在籍していて、YouTubeでしっかりとした解説をしてくれています。
興味のある方は一度覗いてみて下さい。

https://www.youtube.com/channel/UCy00JOp3viA0npXN4tI1edw

ちなみに僕、カプチーノのミルクはぬるい方が好きなのです。
ミルクスチームの勘も戻ってきて、その「ぬるいフォームミルク」が作れるようになってきました。
30日は注ぎたてのカプチーノをクイッと飲んでもらえるように、ミルクはぬるめに作りますので、是非注ぎたてのカプチーノも飲んでみて下さいませ。

YouTubeをご覧いただき、ありがとうございました。

LIVEを終えて一日が過ぎました。
お疲れさまでした。
YouTube をご覧いただいた皆様、本当にありがとうございます。
おじさんが緊張してあたふたしている姿は、あまり気持ちの良いものではありませんでしたね…w
とは言え、何とか1時間やり切った、よくやった!という感想です。
僕がフレーバーコーヒーさんと知った経緯をもっと話したかったのですが、緊張ですっかり飛んでましたね。
コティさん、すいません。
コティさんへの感謝や、コティさんから学ばせていただいたことなどを、またの機会があれば話してみたいと思います。

さて、LIVEを終え、片付けをしてから帰路に就き、家に帰ってYouTubeのアーカイブをチェックしました。
夜中の3:00ごろですかね…。
半分寝ながら見ておりましたが、調子に乗って色々とポロリしてましたね。
あんまり言わない方が良いことまで、結構しゃべっていました。

科学的根拠、あったっけ?
誤解を招くようなこと、話してない?
などなど、ちょっとゾッとしましたw

まぁでも良いかw
コーヒー業界から離れて5年も経ってるし、情報は古いだろうし、間違ったことを言っていたとしても、すぐに非を認めて謝れる。
プライドなんて全然低い。
なので「ここは違うよ!」っていうことは動画のコメントにどんどん書き込んでくださいませ。
僕も勉強になりますし、何よりもたくさんの方がエスプレッソに興味を持っていただけるなら、こんな嬉しいことはありません。

デザインカプチーノに関しても同じで、どんなきっかけであれエスプレッソに興味を持っていただくことが、喜ばしいことなのです。

バランスの取れた組織の、頂点を高くしようと思ったら、底辺を広げるしかないだろうと、昔から考えておりました。
なので少しでも、エスプレッソに興味を持つ人、バリスタと言う職業に興味を持つ人、ラテアートに興味を持つ人、が生まれるきっかけになれたら…最高ですよね。

次は3月30日です。
YouTube LIVEをするかどうかはわかりませんが、一杯入魂で頑張りたいと思います!

YouTube LIVEのアーカイブです。
よろしかったら見て下さいませ。
     ↓
coffee boxx Pits「Smooth Espresso実演」・Coffee Pro TV

21:00からYouTube LIVEです!

今日はyoutubeの撮影で西尾市のCoffee Proさんへ伺うため、その途中で約15年ほど前、僕にフレーバーコーヒーさんを紹介していただいた岡崎市のcafe kotiさんに寄らせていただきました。

その頃はまだ岡崎市で建築板金職人として働いていて、コーヒーの事など全く知らなかったのですが、勇気を出して店主さんに話しかけ、ドリップコーヒーやエスプレッソの事などを教えていただいた事を覚えています。

コーヒー豆の仕入れ先を聞き出すなど、今思うとよくそんな事をズケズケと聞いたものだと思うのですが(メニュー表に書いてあったのかもしれません)、とは言えそのおかげで今のご縁が生まれたのです。

cafe kotiさんでは西尾市のフレーバーコーヒーさんと日進市の豆楽さんから豆を仕入れていると聞き、岡崎市のお隣である西尾市のフレーバーコーヒーさんに早速伺わせていただきました。

このサイトを見てくれている方ならわかると思うのですが、そこには強烈なインパクトて接客をしていただける中川さんがいらっしゃいました。

ドリップコーヒーを丁寧に説明していただき、さらには焙煎機を見せてもらい、焙煎の過程も見せてくださいました。

素人の僕には全くわかりませんでしたが…。

そんなこんなで初めての焙煎所体験だったのですが、とても良い思い出となりました。

そんなご縁が15年の時を経て、このような形となったわけです。

21:00からのYouTube LIVEよろしかったら見てくださいませ。

のんびりブレンド作り日記④

【予想していなかったブレンドの完成】

まだまだあまり手を付けずに残っていた
・マンデリン
・キリマンジャロ
・メキシコ
の3種類のコーヒー豆。
誤解を恐れずに言ってしまえば、マンデリンは深煎りをドリップで、キリマンジャロやメキシコはストレートで飲むもの、と言う決めつけが僕の頭にはありました。
『ブレンドには合わないのではないか?』と。

だからなのか、ブレンドを考えるときにマンデリンは完全に外して、キリマンジャロとメキシコも少ししか使っていなかったのです。
ぶっちゃけて言うと、マンデリンをエスプレッソで飲んだ経験は殆どなく、特にこれと言って良い印象も持っていませんでした。

「では、この3種類の豆でエスプレッソを試してみるか…」

特に期待感のないままマンデリンのエスプレッソを淹れてみました。
(※この頃になると、ストレートでのエスプレッソをちゃんと作るようになっておりますw)

「悪くない。別にいいじゃん。そんなに癖も強くないじゃん!」
(※本当に申し訳ないのですが、美味しさを表現する語彙に乏しくて情けなくなります…。)

こうして今までの固定観念が、ゆっくりと溶けていきました。
キリマンジャロやメキシコに関しても大体同じような感想で、無意識の決めつけや苦手意識というのは、厄介なものだと学ばされました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「僕の最初のブレンドをマンデリンベースで考えてみるか。」
全く当初の予定になかった考えが固まっていき、マンデリンをベースに・キリマンジャロ、・メキシコ、(※残り少ないですが・コロンビア、・ガテマラ、・ブラジル)などの豆を比率を変えてブレンドし、検証する日々が始まっていきます。

そんな中で決まったのが、今回のブレンド「Smooth Espresso(スムーズエスプレッソ)」です。
検証の過程をバッサリと省きましたが、このブレンドに決めた理由は「エスプレッソの味のブレがあまりなかった。」というところ。

「なにそれ?」

と思うかもしれませんが、約5年ぶりにエスプレッソマシンを持ち出してきて、約5年ぶりにエスプレッソを淹れている訳ですから、安定した抽出が出来ているとはさすがに僕も思っておりません。
そんな中で、
・苦み酸味のバランスがちょうどよく、飲みやすい。
・ミルクと合わせても甘くておいしい、コーヒー感も負けてない。
・アメリカーノ(エスプレッソのお湯割り)もさらっと飲める。
このような印象を最も強く感じられたのがこのブレンドです。

「これなら各家庭でエスプレッソを出しても、飲みやすいものが出来るのではないか?」
と言う思いから、商品名をSmooth Espresso とさせていただきました。

今回のブレンドは、淹れやすさと飲みやすさを意識して作らせていただきましたので、エスプレッソ初心者の方には特におススメです。
是非手に取っていただけたらなぁと願いつつ、今回の「のんびりブレンド作り日記」は一旦終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

※3月19日のCoffee Pro TVにて、こちらのブレンドの検証、飲み比べ、時間があればデザインカプチーノの披露などをしたいと思います。
よろしかったら見てくださいね!もちろんアーカイブも残ります!

トリ子です。

【ニワトリのキャラクターについて】

ブログにちょくちょく登場しているニワトリのキャラクターについて、ある方から質問をいただいたので、この場を借りて紹介させて頂こうと思います。

名前はトリ子
1歳と半年ほどのメス、女の子です。
チキンバリスタです。
気が小さいので人前でラテアートを作ると、緊張で震えますw
実は僕の家で飼っているニワトリがモデルです。
1日1個卵を産んでくれて、もう400個以上産んでおります。
小松菜が大好きです。
これからもちょくちょく登場するかと思いますので、よろしくお願いいたします。

※チキンバリスタとは、その昔ラテアートの大会などで、震えすぎてコーヒーをこぼしてしまうバリスタのことを、愛情込めて呼んでいた総称です。
 

のんびりブレンド作り日記③

【中煎り豆を試す】

ブレンドを作る前に、まずはそれぞれのストレートの味を理解しておかないといけません。
とは言え、1日にたくさんは飲めないし、今までの経験からある程度は味の予想がついている。
早くブレンドを作りたいと言う気持ちが勝ってしまい、その時の僕はストレートでの味の検証をしないまま、早々にブレンドを作ってしまいます。
・モカ
・ブラジル
・ガテマラ
・コロンビア

とにかく僕が飲み親しんだこの4種類の豆を使って、それぞれの比率を変えたブレンドを、勢いに任せてたくさん作りました。
ブレンドしたコーヒー豆を袋に小分けして、メモを張り付けたら冷凍庫に保管しておきます。

前にも書きましたが検証は、エスプレッソ、カフェラテ、アメリカーノをとにかく作ってひたすら飲む、気に入ったものに関してはドリップもして検証します。
もちろん気に入らなかったものに関してはエスプレッソとカフェラテだけでやめてしまうこともありますが、結局ドリップして飲んでいました。
その結果…
すぐに体調を崩しましたw

美味しかったということもあり、調子に乗って飲みすぎていたようです。

「身体は冷えるし、ふらつくし、しばらくコーヒーは飲みたくない…」

そうしてしばらくコーヒーから離れて身体を休め、元気になったらまた検証。
飲みすぎないように注意しながら、のんびりとブレンド作り(検証)を続けます。

こうして決定的な出会いがないまま、実は数週間が過ぎてしまいました。
なかなか「これだ!」と言うものに出会えないのです。
美味しいと思えるブレンドは、たくさんあるんですけどね。
面白みに欠けると言うか、置きに行っていると言うか、驚きに欠けるというか…。
答えが出ないまま、ブレンド用の4種類の豆も残り少なくなっていきます。

「どうしよう…。」

と悩むまでもなく、目の前には
・マンデリン
・メキシコ
・キリマンジャロ
と、僕があまり好んで使ってこなかったコーヒー豆がまだまだたくさん残っておりました。

「とりあえずこの豆を使って作ってみるか…。」

そのあきらめにも似た決断が、急速に事態を動かしていきます。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

次回、「全く予想していなかったブレンドの完成!」です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。