どことなーく ぬくい

星空の誘惑」焙煎ロット#005春味を飲んだ感想
(大坊勝次さんの場合)

「甘有り.甘多し.深い甘なり.苦有り.深い苦なり.暗い!重厚.ドーンとくるが 思ったより軽い!」
〔どっちやねん!:笑〕

「“春味” 寒いのに どことなーく ぬくいような 気になる。」
〔それは好かった:シメシメ〕

大坊さんのように《どことなーく ぬくいような気になる》コーヒー「星空の誘惑」を味わいたい方は、30グラムで100ccを目安に淹れてお楽しみください。

焙煎中の匂い

着香コーヒー「苺ジャね?」を焙煎したときの匂いについて

今まで「珈琲遊戯」では、さまざまな着香コーヒー(焙煎後ではなくて、生豆段階で含浸加工を施したもの)を生み出してきました。
これらを焙煎する過程で、事前に生豆段階で加えた香りは常に匂うのか?
答えは、NO(いいえ)です。
焙煎前段の乾燥過程ではどんどん匂いが減っていき、その後に生豆が黄色っぽくなった段階では付加したはずの匂いがほとんどしない場合もあります。
最初の頃は、「あっコレは失敗したかな?」と何度も思ったほどです。
しかし、概ね1ハゼが始まると同時に付加した香りがどんどん強くなってきます。
2ハゼが始まる頃になると、「さっき消えてしまった匂いがどうしてこんなに出るのだろう?」と安堵を通り越してビックリするくらい強烈になります。

さて、本題はここから。
今般の「苺ジャね?」の焙煎経過は、今までの着香コーヒーとは違いました。
まず、乾燥過程で匂いが減っていくどころか、いちごみるくキャンディーを舐めたときのような甘ったるい香りが漂ってきたのです。
次に、釜の中の豆が黄色っぽくなる段階では、屋台のりんご飴屋に居るのかと錯覚するほどの匂いがしました。
さらに、1ハゼのピークの頃には匂いが変わって、強烈に甘酸っぱい苺の匂いが出てきました。
焙煎する過程で、匂いが一旦消えるどころかどんどん強くなっていくこと、その匂いが「いちごみるく」→「りんご飴」→「苺」と変わっていったこと。
この「苺ジャね?」を焙煎したときの特異な匂いの変化、どうしてこうなったのかは解かりきっていません。
ハッキリしていることは、「苺ジャね?」焙煎後の部屋は(消臭機能付きの空気清浄機が作動していたにもかかわらず)丸1日も甘酸っぱい匂いがしていた、という事実です。
どうぞ、強烈な香りの「苺ジャね?」、淹れて飲んでご笑味ください。

ラベルの意味

珈琲豆「アルデバラン」のラベルは何をあらわしているのか?
こちらをご覧ください。

「アルデバラン」の原料生豆を産出するニカラグアのリモンシリョ農園は、ミエリッヒ家が所有する農園(現在14農園)のうち2番目に古い圃場です。
当代会長のエルウィン・R・ミエリッヒの祖父が購入してから約100年近い歴史があります。
この間に、コモディティの増産、売渡価格の低迷、さび病による壊滅の危機、多品種の栽培、スペシャルティ市場への挑戦、精製の多様化と、コーヒーと共に生きたミエリッヒ家3代に渡る様々な悲喜劇がありました。
リモンシリョ農園が産出したスペシャルティ100%による「アルデバラン」で、農園とミエリッヒ家の時代の流れを味わってみてください。