蒸らしの時にでる抽出液は必要か?

(写真・蒸らしのコーヒー・・・1)

蒸らしのときにでるコーヒー液

蒸らしの時にでるコーヒー液というのは、コーヒーの粉内部をから溶け出した成分ではなくて コーヒーの粉表面を洗った成分です。この部分のコーヒー液を別にしておいて 実際にこの部分のコーヒーが、必要かどうか実験してみました。

実験方法
普通にコーヒーの蒸らしをする。
蒸らしの時にサーバーに落ちたコーヒーをビーカーにとっておく・・・
普通にコーヒーを抽出する・・・
のコーヒーの味を調べる
のコーヒーの味を調べる
1+2のコーヒーの味を調べる

(写真・普通にコーヒーを抽出・・・2)

実際に飲んでみる

1のコーヒーを飲んでみる(蒸らしのコーヒー)
実際に、蒸らしのコーヒーを飲んでみると苦くていゃな味が でました。そして、すこしにごりも生じていました。
2のコーヒーを飲んでみる(蒸らしの成分を抜いたコーヒー)
普通に飲んでいるコーヒーよりも味がぼやけたような印象をうけました。 実際には、あまりまずくはありません。
1+2のコーヒーを飲んでみる(一般のコーヒー)
のコーヒーと比べると味がシャープな感じがしました。 味に輪郭ができたような感じがしました。

結 論(個人的な見解ですが・・・)

これは、ぼくの個人的な感想です。(一応何人かに飲ませてはいますけどね)
実際に蒸らしの段階のコーヒーもいれたほうがぼくは好きです。 簡単な実験ですから、興味を持った方は実験してみてください。 けっこう、おもしろいですよ。
それから、これは研究段階なんですが、蒸らしの時のコーヒーはエスプレッソと 味が似ているような気がしました。(なんとなく)
エスプレッソも蒸らしなくコーヒーの表面を洗うということでは同じかもしれません。 その辺は、また実験をしたいと思います。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

ペーパーのろ過力

(写真・実験装置)

実験方法 
ペーパーをはかりの上にセットして水を100cc注ぎます。
はかりに80gの水がたまるまでの時間をはかります。
基本的に同じメーカーのドリッパーに対して同じメーカーの ペーパーを使用しました。

後左・メリタ 後中・カリタ
後右・三洋
前左・松屋 前右・河野

メリタ25秒 一つ穴ドリッパー
カリタ15秒三つ穴ドリッパー
三洋12秒 二つ穴ドリッパー
松屋10秒 5人用金枠
河野6秒 円錐ドリッパー

コーヒーをいれて抽出実験

どのドリッパーにも、50gづつコーヒーをいれます。
通常の松屋式の抽出と同じように蒸らしを3分間おこないます。
粉をひたひた状態にして抽出をおこないます。
そのときの、100ccのコーヒーがでるまでの時間をはかります。

メリタ64秒 一つ穴ドリッパー
カリタ61秒三つ穴ドリッパー
三洋53秒 二つ穴ドリッパー
松屋47秒 5人用金枠
河野52秒 円錐ドリッパー

抽出データー

どのドリッパーにも、50gづつコーヒーをいれます。
通常の松屋式の抽出と同じように蒸らしを3分間おこないます。
粉をひたひた状態にして抽出をおこないます。
そのときの、280ccのコーヒーがでるまでの時間をはかります。
(抽出時間)
でた珈琲液の温度(抽出液温)と珈琲かすの温度(珈琲粉温)をはかります。
(ちなみに、温度計は熱電対のデジタル温度計)

ガスが抜けた古い豆を使用

器具名抽出時間抽出液温珈琲粉温
メリタ114秒70度84度
カリタ105秒73度87度
三洋120秒72度85度
松屋113秒71度76度
河野107秒74度90度

いりたての豆を使用

器具名抽出時間抽出液温珈琲粉温
メリタ107秒70度84度
カリタ123秒73度89度
三洋117秒70度84度
松屋106秒73度73度
河野116秒70度82度

松屋と河野について

単純に水を通過させるのとコーヒーを使ってのろ過では全く違うと結果がでました。
単純に水だけを通過するさせる実験で非常にはやかった河野式がコーヒーを 使った実験では、松屋式よりも遅くなりました。
これは、コーヒーをろ過するときはペーパー全体でろ過するためペーパーを支える部分が 針金しかない松屋式のほうがプラスチックでペーパーを支えている河野式よりも ろ過を妨げないためだと思いました。
でてきた珈琲液がやわらかい感じがしたのは松屋式でした。
これは、器具の構造上、熱が奪われやすく低めの温度での抽出になったためだと思います。
だだし、河野本来の抽出法ではないので河野の器具が劣っているという意味ではありません。 悪しからず。


カリタとメリタについて

カリタの器具は、水だけを通したときにメリタの器具よりも非常に速いのに コーヒーを抽出した場合ほとんど時間が変わらなくなりました。
これは、メリタのドリッパーの底部分とペーパーの底部分に隙間がしっかりとでき 珈琲液の流れを妨げないためだと思います。
それに対して、カリタの三つ穴は実際には、すべての穴から効率よく流れてはいないようです。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

抽出研究ノート

抽出を研究していて・・・よーわからん!
謎だらけです・・・
どうすれば・・・解明できるが・・・
とにかく気がついたことを書きとめていこうと思います

相手の目線に立つ
初めての人に抽出を教えるときに大切なことは
相手の目線に立つことだとおもう。

自分が出来ることは相手もできると勘違いするのではなく
相手にあったやり方にアレンジせねばならない。
そして、だんだん自分と同じことが出来るようにするのが近道になる。

ぼくは、ドリップポットでお湯を細く何分差していてもそんなに苦痛にはならない。
慣れだと思う。
慣れるまでは女の人にはドリップポットは重いのである。
だったら、水の量を減らすか途中で休憩させるかせねばならない。

つまり、自分の感じる重さと相手の感じる重さは全く違うという事をまず理解しておかねばならないという事である。
そうしないと相手に無理させてしまって一番大切な部分を教えるのに時間がかかってしまうことになる。

一番に教えねばならないこと・・・
本人がいれる珈琲が一回ごとにおいしくなっていくことを体験させることがまず大切である。
いれ方で味が変わることを知ることが一番大切なのである。
技術は練習で何とかなっていく。

自分でもできると感じさせることは、初めての人に絶対に体験させておかねばならないことなのである。
これを体験させれば確実に自信になっていくのである。

プロを作るというのは自信を体験させるという事に尽きるような気がする。

ペーパーを折るについて
松屋式ドリップでは、ペーパーをミシンに沿って折るという動作をします。
今まで何も考えずやっていました。
あまり重要ではないと思っていたからです。
ところが、逆に折ってみるとまったく新しい感じになるのです。
蒸らしをやってみると折った部分広がろうとします。
(水がついて紙が伸びようとするため)
その時に曲げ部分で段差が出来たりします。
蒸らしの時にその段差が結構目障りになります。
曲げ方でその段差のでき方が上がる段差と下がる段差に分かれるのです。
下がる段差ならば、お湯を差していて違和感が出ません。
上がる段差は、蒸らしのポット操作を丁寧にお湯を差さねばきれいに湿らせることが出来なくなるのです。
その辺を証明するためにいつもと違う方向でペーパーを折って珈琲を淹れ続けます。
そうすれば、どんなときに違和感がでるかをみつけることが出来ると思います。
その時には完全に右利きならばこっちの折り方が正しいと解説できると思います。
そのページを作る前のメモ代わりに書いてみました。

松屋式インスタントの可能性について
松屋式で薄める前の状態で冷やして保存する方法・・・
これを僕はおうちゃくコーヒーと呼んでいたんです。
広島の和田さんは、これを松屋式インスタントと呼んでいました。
その和田さんの動画をみていてもしかしたらいけるかもと思いました。
イベントなどでコーヒーを出さなければいけない時にどうすれば大量のコーヒーを スムーズに出すことができるか・・・
前日に濃厚なコーヒーをペットボトルに詰めておいて・・・
イベントで決まった分量のお湯をがんがんに沸騰させておく。
そこに濃厚なコーヒーを入れて火を切ったときに
ちょうど飲み頃のコーヒーの温度が作れたら・・
これならばどんなに大量のコーヒーだって作ることが可能になります。
実験する価値がありそうです。
コーヒーを鍋で温める場合沸いてしまってまずくなるミスが起きやすいですが 沸騰したお湯の中に冷たい濃縮コーヒーを入れるんだったら絶対に沸騰しないですから・・・
飲み頃の温度を調べてその温度に近づける。
結構いけそうな気がします。

冷凍で味が変わるか
焙煎豆を冷凍保存する場合と冷蔵保存では味が変わるのか・・
実験した感じでは味が変わる気がする。
冷凍したほうが抽出すると輪郭がはっきりしてくる。
とげとげしさを感じる部分もある。
味が濃くなった気がする。
ここまで感じるという事はまんざら間違いでもない気がする。
エスプレッソの場合、深煎りを冷凍すると苦みがきつくでるという意見もある。
原因としては、水分が凍るときに膨張して
細胞を壊して成分が溶けやすくなるみたいな事を考えたんだが
残念ながら珈琲の煎り豆にそれだけの水分はありそうもない。
そうなると油分が冷凍で何らかの変化をしたと考えるほうがありそうな気がする。
急冷ならば変化がないのか・・・・
いろいろと疑問が湧き出てくる。
じっくり取り組む必要がありそうである。

ドーム型のふた
松屋式ドリップの最大の弱点は、蒸らし時間の長さにあります。
通常3分という長さが必要なんです。
これはお湯を粉にかけた後、粉の内部の炭酸ガスが水蒸気と入れ替わるために必要な時間なんです。
つまり、この入れ替え時間が短縮できる方法がみつかれば松屋式の最大の弱点が克服することができるということになります。
現在使っているドーム型のふたがその可能性を秘めています。
しかし、証明までは出来ていないのが現状です。
その仮説だけでも書いておこうと思います。

なぜふたが必要か(平らなふたの場合)
粉にお湯をかけるということは、粉内部は湿度0%に対して粉外部は湿度100%という状態が出来上がります。
その湿度の差が平衡状態を保とうとして粉内部から炭酸ガスが放出されて外部の湿度を下げようとして働きます。
外部の水蒸気は粉内部に入り込んで湿度を上げようとします。
ここで重要なのは、ふたをすることにより湿度を100%に上げるこということです。

ドーム型のふたと平らなふたとの差について
湿度を上げることに関しては平らなふたとドーム型のふたでは差はありません。
大きな差はドーム型のふたは空間を持っているということです。
粉の内部の炭酸ガスは気体なのでて来るためには空間が必要なのです。
平らなふたはその空間が用意できていないのです。
それに対して、ドーム型のふたの場合は炭酸ガスが粉からスムーズに放出されるための空間が最初から用意されているわけです。
スムーズな入れ替えが行われることにより、短時間の蒸らしが可能となるのです。

あとは・・・それをどのように証明するかが問題です。

腰に手をあてる
コーヒーの抽出で一番最初に教えるのが姿勢です。
そのときに大切になるのがポットを持たない方の手です。
なぜ大切かというとこの手の置き方によって身体の重心を下げることができるのです。
そして、安定させることができるのです。
もっというと緊張を防ぐこともできるのです。
腰に手を当てる・・・
たったそれだけでなぜそのような効果が現れるか・・・
腰に手を当てると意識が腰に来ます
(腰を手を当ててるんだから当たり前ですすが・・・)
意識が腰に来るだけで臍下丹田に意識がいって磐石な姿勢が取れるようになるのです。
それと同時に腰に手を当てることにより肩が開いて大きく見せることができます。
つまり・・プロっぽくみせる働きもあるのです。
もうひとつの効果は、目がコーヒーから遠くなりコーヒー全体をみることができるのです。
そのときのポイントは一生懸命にならないことです。
ほげーとしたぐらいでコーヒーはいれたほうがうまくいくのです。
真剣になると人間は一点しかみることができず全体をみることができないものなのです。
ほげーっとすると全体を見渡すことが可能となるのです。
ただし・・・
ほげーっとしてもお湯のコントロールを自由にできるだけの技術を持っていなければ
意味がありません。

もう少し上級者向けの姿勢について
こちらはある程度の技術を持ってからの姿勢となります。
腰に手を当てるのではなく後ろに手を回します。
そして、おしりを少し後ろに突き出す感じにします。
この姿勢で呼吸を密息という呼吸法にします。
これは腹式や胸式の呼吸法では視線のブレが生ずるのに対して
密息の場合は横隔膜を下に下げるイメージ呼吸することにより
視線のブレを防ぐことができます。
一杯だしとかちょっとレベルの高い抽出をするときには特に有効です。

ドリップポットにお湯を移すということ
ドリップポットでお湯を沸かさずに
沸騰ポットや他のポットでお湯を沸かしておいて
ドリップポットに移す方法があります。
(お湯が暴れないことと、取っ手が熱くならないところがGood!)

ここで問題となるのはドリップポットが冷えているときの問題・・・
冷えているドリップポットに沸騰したお湯を入れると・・・
当然、お湯の温度が下がります。

ただし・・・
ドリップポットにお湯を入れたぐらいでは温度的には
たいした問題ではありません。

問題はポットの細口部分に最初に流れ込んだお湯の温度なのです。
この部分に流れ込んだお湯は一番大切な一投目の最初にコーヒーにかかるお湯なのです。

この部分は蒸らしに使われる大切なお湯で水蒸気が潤沢であることがポイントとなります。

ところが、このドリップポットの細口にたまっているお湯は この条件に達していないのです。
では、この状態でお湯をさしはじめるとどのような現象がおこるか・・
お湯をさしたときに粉が膨らむタイミングがあきらかに遅くなります。
この部分がお湯の温度をチェックするポイントとなります。

では・・・・
どうすればいいか・・・

これは非常に簡単で
最初の細口にたまっているお湯を捨てること・・・・
これだけで大丈夫です。

だいたい50ccぐらいを捨てればいいのです。
そうすればドリップポットのお湯の温度とイコールになりますから・・・

もし・・・理想の状態にお湯をコントロールしたかったら・・・
ドリップポットにお湯を少しだけいれて、そのお湯を捨てるか
もしくは、沸騰ポットに戻すことです。

それによって、ドリップポットの温度とお湯の温度がイコールになります。
あとは自分の好みの温度で抽出が可能になるわけです。

85度の壁
コーヒーの抽出では粉の温度が何度に達するかが重要になります。
当然・・・・松屋式の抽出でも同様です。
そのときに問題となるのは、コーヒーの粉の温度変化・・・
3分間の蒸らしが終われば大体70度前後・・・
そこから抽出にはいると徐々に粉の温度が上昇し始めます。
人数分の半分程度になった頃には粉の温度が85度程度に達します。
粉の温度が高くなると雑味が溶けやすくなります。
前半で旨味が溶け終わったあとは、溶けにくい成分が溶けやすい環境にもなっています。
そのときには粉の温度も上昇して雑味が溶けやすい傾向になります。

では・・・どうすればいいか・・・
旨味がある程度抽出された後に、ドリップポットを10センチ程度通常よりも上から抽出します。
10センチ上げた状態では粉の温度は85度以下で収めることができます。
その分、雑味は溶けにくくなるわけです。

その目安の温度を85度と考えています。
ただし・・・この温度の根拠はまだ確信があるわけではありません。

とりあえず・・・
抽出時に温度計が85度を超えそうになったら、ドリップポットを持ち上げて
とにかく85度を超えないように調節する。

松屋式でオイルを通す方法 (波打ち際効果)
今まで松屋式ドリップでは20杯だし以上でなければオイルを通さないと考えていました
ところが・・・
このごろわかったことは少量抽出でもオイルを通すことが可能であることがわかったのです
つまり・・・松屋式ではオイルをどれだけカップにいれるかまで
自由にコントロールできるというわけです

少量抽出でオイルを通す方法
蒸らしは通常の松屋式と同じです
3分間の蒸らしもまったく同じです
(ほとんどの部分は今までとまったく同じ・・・)
蒸らし終了後にひたひたにするまでは今までと同じような感じでお湯をさします

ひたひたになってからがポイントです
ひたひたになった状態から一気にポットの高さを20センチほど上にあげます
その高さでドリップします
そのときのポイントは・・・・
ひたひたな状態がある一定の状態になるとオイルがとおるようになるのです
その状態とは・・・・
波打ち際の砂浜のような状態をコーヒーの粉の表面に再現したときだけオイルがとおるのです
それよりも水位が上がっても下がってもダメなのです

あとは・・・ドリップポットの高さを高くすればするほどオイルが多く溶け込みます
ただし・・・高くしすぎると通してはいけないオイルも通るようになります

ちょうど・・・砂浜では乾いた砂も水中の砂も足が沈むのに
波打ち際の砂だけ固く感じる・・・・
あの状態がオイルを通す状態です

雑味をとる方法
抽出したコーヒーの雑味をとる方法について
抽出したコーヒーがめちゃめちゃまずかった場合に味をかえる方法はいくつかあります
ただし・・・どの方法も美味しくたてたコーヒーには劣ります
つまり・・・まずいコーヒーをそこそこ美味しくすることはできますが
本当に美味しくすることはには無理があります

これは
珈琲の味=旨味+雑味-雑味というような式になるわけですが・・・
現実的に雑味だけをすべて取り除くという方法がないからです
そのため・・・抽出で旨味だけを抽出したものには絶対に劣る味になってしまうのです

・二度ごし
これは・・・雑味と旨味では雑味のほうが吸着されやすいと性質を利用します
珈琲をたてたあとのコーヒー粕にもう一度コーヒー液を通します
そうすると雑味がコーヒー粕に吸着されて飲みやすくなります
これはコーヒー粕を吸着材として使うわけですから
活性炭やゼオライトなどでも同じ効果が現れます
あと・・・竹炭などをマドラーとして使っても同様の効果が期待できます
二度ごしを試そう

・泡を使った方法
抽出したコーヒー液をテキトーな方法で泡立てます
(ミルクホイッパーでも泡だて器でも何でもOK!)
泡立ったコーヒーの泡をテキトーにスプーンですくってすてます
どれだけ泡を捨てるかは好みでOKです
これは、泡というのが雑味を吸着する性質を利用するものです
つまり・・泡によって旨味と雑味の分離を行うということなのです
泡の不思議

ネルドリップと松屋式
松屋式でオイルが落ちない理由は・・
ペーパーフィルターが水で濡れたために油をはじく力によるものだと考えています
つまり・・・油をはじく力が弱くなればフィルターをオイルが通過できることになります

ネルドリップの場合・・何度も何度も抽出に使います
そして、だんだんコーヒーのオイルでネルが汚れてきます
このオイルによるヨゴレが油をはじく性質を弱める働きがあるのだと思います

そのため・・・ネルフィルターを使って松屋式を行うと
普通に松屋式で抽出するのにオイルが落ちてくれるのです

この場合のネルフィルターは外起毛でやったほうがうまくいきます
これは、コーヒーの粉をあまりこまかくひかずに使うので
フィルターとしての効果はあまり必要としないためです

松屋式とオイルについて
松屋式ドリップでコーヒーのオイルを落とすのは難しいと考えていました
粉を動かさない状態でお湯が上から下へ緩やかに流れる力で
濡れた状態のペーパーの隙間を通るのは難しいと考えたからです
しかし・・可能性がでてきました
それは大量抽出の場合です
つまり・・・20杯以上を抽出する場合はコーヒーの層が厚くなり
その分コーヒーを流す力が強くなります
ある程度の力が加わると油がペーパーを抜けるのです
そうなると加圧や減圧を利用すれば
ドリップでオイルのたっぷり入ったコーヒーが可能となりそうです
現在はまだ可能性だけですが・・・
この考え方を発展させるとサイフォンもオイルを溶かせるということになります
・・・これもまだ仮説の段階ですが・・・

粉のあらさを考える
松屋式で粉のあらさは重要です
ところが・・いままで理論だてて考えたことがありませんでした

粉のあらさの基本的考え方
・蒸らしのときにしみこめる程度のあらさであればいい
・抽出時にお湯が通る程度のあらさであればいい

蒸らしに関してはけっこうこまかくてもいけると思います
(蒸らしは珈琲の層をつくる作業であって抽出ではないため)
問題は抽出時なのです
粉があらければお湯を多くささねばひたひた状態になりません
つまり、その状態では粉の中をお湯が通過するスピードは速くなり
軽い珈琲になるということです
ただし・・・水位のひくい状態のひたひたにしたり
まんなかを重点的にお湯を差すということでも珈琲の味は濃厚になります
こまかい粉を使った場合はお湯のコントロールにで味を変えることができなくなります
つまり・・・珈琲の層を通過しにくいのでお湯の差し方がどうしても細くなります
(お湯を太く差せば水位が上がり珈琲の層が崩れる)
お湯のコントロールに幅を持たせれる程度で粉をひくしかないと思いました
結局は・・・個人の技量に依存するしかないようです

ハリオと河野のドリッパー
どうしても・・・わからない
ハリオのドリッパーと河野のドリッパーの味の違い・・
もっというと・・松屋の金枠との違い・・・
普通に考えて同じ形状のペーパーを使えばある程度味が似ると思う
特にお湯のさし方を同じにすれば似なければおかしいような気がする
しかし・・・どうみてもちがう・・
ハリオのドリッパーを使うと水っぽくなってしまう
粉を細かくとかお湯のさし方だとかいろいろとやっても・・・
どうしても水っぽくなってしまう
これをスパイラルリブの特長として片付けるのは簡単である・・
水が流れる抵抗が弱いと考えることもできそうである
しかし・・お湯のさし方でもっとコントロールできるはずである・・
しかし・・・それがどうしてもわからない
結局・・・まだ謎なんです

アポロの長所と弱点
0.8気圧に減圧して抽出する装置・・アポロ
最初は・・パーフェクトな装置だと思いました
ブラックで美味しくてミルクを入れても負けない味・・・
こんな夢のような装置だと思っていました・・
だけど・・すこしづつ問題点もわかってきました
通常の松屋式で抽出したコーヒーよりももちが悪い・・・
時間がたった後・・味の劣化が早いのです
ミルクと相性のいい成分が劣化の原因か・・・
まだまだわかりません

最終更新日:2016年 10月 18日 (火)

松屋式ペーパーのおりかた

(写真・ミシンの部分で折り曲げる)

ミシンの部分で折り曲げる

松屋のペーパーは、本当にミシンで縫われているんです。
これは、なぜかといいますと金枠でコーヒーを支えるというのは実際には、
ペーパーの張力でコーヒーの圧力を支えているということなんです。
ですから、普通に圧着されている ペーパーでは、圧着部分が開いてしまうことが起こります。
(コーヒーが少量ならば、問題もあまり起こりませんけどね)

(写真・半分まで折り目をつける)

ペーパーを開いて半分まですじをつける

ペーパーを開いてミシンの部分と反対側の折り目のついている部分を合わせて
写真のようにペーパーの半分まで折り目をつけます。
これを、左右同じようにやります。(先端から見ると折り目が十字になる)
こうすることにより、ペーパーが金枠におさまりがよくなります。

松屋・ペーパーの折り方・2010/10/08

よい例

左側の写真・・・良い例
ペーパーが金枠にきれいにおさまってまるく広がっています。
(途中まで折り目をつけた方)
このような状態では、粉をある程度薄く均等に伸ばすことが出来ます。
そして、ミシンの部分は、自分から一番遠い金枠の柱部分に当てるようにします。
これは、曲げたミシン部分で蒸らしの時にきれいに膨らまない可能性があります。
そうなっていいようにその部分に一番コントロールしやすい部分を持ってくる方が楽に抽出できます。
これは、体に近い部分がどうしても窮屈になってミスが出やすいので
そこの部分にやりにくい部分を持ってこないようにするわけです

httpv://www.youtube.com/watch?v=Bx2jhf–oK0

悪い例

左側の写真・・・悪い例
ペーパーが四角くひろがってしまっています。
このようになると、非常にコーヒーが抽出しずらくなります。
コーヒーをいれて穴をほる時均等に穴がほれない。
(折り目を完全につけた方)

(写真・先端が左にくる)

(写真・曲げ部分が左に来る)

今までの折り方

いままでは、左手にペーパの先端が来るようにして上方向に折り曲げていました。
別にこの折り方に大きな問題があるわけではありません。
蒸らしの時にたまにですが、紙が膨らむようなときがあるんです。
その時にはこの折り方では階段を上る状態に粉がなるんです。
そうすると円を描いている時にぶつかるような状態になって非常に差しにくくなるんです。
たぶん・・・100回に1回ぐらいの割合・・・
それを防ぐやり方が下の折り方となります。

いままでの紙の折り方

(写真・先端が右にくる)

(写真・曲げ部分が右に来る)

新しい紙の折り方

新しい折り方

いままでと逆の折り方になります。
この場合紙の変形では、くぼみのような状態になりお湯を差すときに邪魔にはなりません。
そのため、抽出時にストレスなくお湯を差すことが出来ます。
ただし、これはポットを右回しにしたときにだけの現象です。
逆に左回しにポットを回した場合は紙の変形はこぶ状になりお湯が差しにくくなります。

最終更新日:2016年 10月 20日 (木)

蒸らしを考える

ドーム型ふた

ドーム型のふた
松屋式ドリップの最大の弱点は、蒸らし時間の長さにあります。
通常3分という長さが必要なんです。
これはお湯を粉にかけた後、粉の内部の炭酸ガスが水蒸気と入れ替わるために必要な時間なんです。
つまり、この入れ替え時間が短縮できる方法がみつかれば松屋式の最大の弱点が克服することができるということになります。
現在使っているドーム型のふたがその可能性を秘めています。

なぜふたが必要か(平らなふたの場合)
粉にお湯をかけるということは、粉内部は湿度0%に対して粉外部は湿度100%という状態が出来上がります。
その湿度の差が平衡状態を保とうとして粉内部から炭酸ガスが放出されて外部の湿度を下げようとして働きます。
外部の水蒸気は粉内部に入り込んで湿度を上げようとします。
ここで重要なのは、ふたをすることにより湿度を100%に上げるこということです。

ドーム型のふたと平らなふたとの差について
湿度を上げることに関しては平らなふたとドーム型のふたでは差はありません。
大きな差はドーム型のふたは空間を持っているということです。
粉の内部の炭酸ガスは気体なのでて来るためには空間が必要なのです。
平らなふたはその空間が用意できていないのです。
それに対して、ドーム型のふたの場合は
炭酸ガスが粉からスムーズに放出されるための空間が最初から用意されているわけです。
スムーズな入れ替えが行われることにより、短時間の蒸らしが可能となるのです。

今回は、動画を使って蒸らしを検証することにしました。
基準となるものは、ぼくが通常抽出しているコーヒーです。
そのコーヒーとお湯をさしていてどんな違いがでるかで
しっかり蒸らされているかどうかを判断しています。

通常ふた・3分蒸らし
蒸らし 56g
350g・・・・1分34秒

抽出を重さで数値化しました。
通常の松屋式ドリップをぼくがやってみて、その時の数値にドーム型ドリップで近づくかを
試して、蒸れ具合を判定することにしました。
蒸らしは、56gのお湯を使ったという意味です。
350gは、300ccのコーヒーがサーバーにできたときが重さでは350gであったということです。

実験・通常ふた・3分蒸らし・2010/10/28

ドーム型ふた・1分蒸らし
蒸らし  58g
350g・・・2分10秒

この蒸らしに使ったお湯の量に関しては、誤差が生じるので無視するとして
問題となるのは350g(300cc)のコーヒーが出来上がるまでの時間です。
蒸らしがしっかりできていない場合のコーヒーは、コーヒーの粉が動きやすくその分お湯のコントロールが難しくなります。
コーヒーの持っているガスが、お湯の通りを邪魔するのでどうしても時間がかかってしまいます。
1分蒸らしでは、350g(300cc)抽出するのに30秒以上余分に時間がかかっています。
つまり、完全にガスが抜けている状態とは言い切れないということだと思います。

実験・ドーム型ふた・1分蒸らし

ドーム型ふた・2分蒸らし
蒸らし  63g
350g・・・1分37秒

抽出の時にお湯をさしていて非常にしっくりいきました。
350g(300cc)を抽出する時間も3分蒸らしの時と何ら変わりなかったです。
粉を動かさない状態で抽出する場合、このコーヒー豆の持っている泡が抽出を邪魔するわけです。
つまり、そのコーヒーの持っているガスが抜けているかによってお湯の通しやすさが決まるというわけです。

実験・ドーム型ふた・2分蒸らし・2010/10/28

ドーム型ふた・3分蒸らし
蒸らし  56g
350g・・・1分11秒

ドーム型のふたで3分間の蒸らしを行うと通常のふたを使って
3分間の蒸らしを行った時よりも明らかにガスの抜けがいいと思います。
そのためにお湯の通りがよく350g(300cc)を通す時間も短くなります。
ただし、コーヒーの粉の中に滞在する時間も大切なので短時間で通ればいいというものではありません。
ぼくの経験では、300ccを1分半が基本だと思います。

実験・ドーム型ふた・3分蒸らし

結論
ドーム型のふたを使う場合、蒸らし時間を2分に短縮できます。
3分以上の蒸らしをしてもいいですが、その場合はお湯の通りがいいことを
頭に入れて抽出をする必要があります。

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

松屋式ドリップを極める・ユーチューブ

入れ方でこんなに違います
コーヒーは、いれたてでなければと思っていませんか
コーヒーは抽出の技術で劣化のスピードはまったく違うのです

写真解説
A… 三日前に抽出。松屋式の入れたもの
B… 三日前に抽出。コーヒーメーカーで入れたもの
C… 二時間前に抽出。松屋式の入れたもの
D… 二時間前に抽出。コーヒーメーカーで入れたもの
備考:コーヒー豆はキリマンジャロを使用

上からの蛍光灯の光が乱反射してBとDのコップは白っぽくひかっています。
これが、コーヒーのにごりです

コーヒーメーカーは30分ぐらいでにごりが生じます。
正しくハンドドリップした場合、 2~3週間はコーヒーがにごりません。
正しく抽出されたコーヒーは劣化が遅いのです
熱い時は飲めたのに、冷めたらまずくて飲めないコーヒーというのは、 熱い時もまずかったのですが熱かったので舌が味を感じることができなかったのです。
冷めてくると人間の舌が敏感になってきてまずく感じるのです。
本来、おいしいコーヒーというのは冷めてもおいしいコーヒーです
ちなみに冷めると、酸味を強く感じる様になります。
ですからアイスコーヒーは深いりにして酸味を消す方法をとります。
冷たいコーヒーはすっぱいより苦い方がおいしく感じますから

松屋式コーヒーの入れ方教えます

松屋式ペーパードリップでいれたコーヒーは
いつまでも透き通っている
時間がたっても味が変わりにくい
時間がたっても濁りにくい
そんな、プロのコーヒーのいれかた教えます

まず、器具をそろえます

松屋5人用金枠
松屋5人用ペーパー
カリタ600ccドリップポット
河野5人用サーバー

松屋・ペーパーの折り方・2010/10/08

ペーパーをミシンのところで折り曲げ、
ドリッパー(金ワク)にセットします

ミシンの部分で折り曲げたら、ペーパーを軽く広げます。
そして、今折り曲げたミシンの部分と反対側の折り目がついている部分を合わせます。
あわせたら、まったく折り目がついていなかった部分に先端から半分まで折り目をいれます。
ここで折り目を半分でなく完全に折り曲げるとペーパーはまるく開かずに四角い感じで開くことになります。
(先端から見ると折り目が十字になる)
この作業をしておくとペーパーが開いてくれますから金枠におさまりがよくなります。
もっと詳しく知りたい場合は、 松屋のペーパーの折り方 を参考にしてください。

ちなみに、コーヒーに使う水は、浄水器を通した水かミネラルウォーターを使ってください。
水道水を使った場合には、カルキがコーヒーの味を悪くします
詳しいことは、松屋式ドリップの弱点をみてください

基本的には、松屋式では、ペーパーをぬらしません。
しかし、もし紙くささがどーーーしても気になるようでしたら別にぬらしてもかまいません。
その辺が詳しく知りたいときは コーヒーをいれるときペーパーをぬらすべきか、否か? を参考にしてください。

松屋・穴のほりかた・2010/10/08

あらめにひいたコーヒーの粉を、
ドリッパーにいれます

1人分約10g ひき方はあらめの方が良い
1人から3人分ぐらいまでは、1杯あたり15gのコーヒーを使います
それ以上の杯数の場合は、1杯あたり10gにします
(結局、好みもありますけどね)
なぜ、1杯のときと5杯以上のときでコーヒーの量を変えるかは、 一杯だしの極意を参考にして下さい
コーヒーの粉の荒さはむらしの時間に関係します。 たとえば、30秒のむらしをおこなうと、30%の粉が水に沈み70%の粉が水に浮きます
細かい粉を使うメリタ式のようにむらした後、一気にお湯をそそぐ場合、 粉がすべて沈んでいたら湯がとおらなくなってしまいます。
半分以上の粉が水より軽いからメリタ式はこまかい粉がろ過できるのです
(つまり、どちらのひきかたがいいというわけではなくいれ方に適したひきかたにするということ)
松屋式はすべての粉を水より重くしてから抽出する方法をとりますから、 こまかすぎるとお湯がとおらなくなってしまいます
ですから松屋式はあらめの粉を使います

スプーンなどでまんなかにくぼみをつけます

スプーンの背を使って穴を掘ります。スプーンの背を使うと粉が崩れにくくなります。
新鮮なコーヒーの場合は深めに、古いコーヒーならば浅めに掘ります。
これはお湯をさした時の粉の膨らみ具合で深さを決めます
(ちなみに新鮮なコーヒーは50gの粉から100cc~200ccの炭酸ガスが出ます)

松屋・蒸らしのお湯のさしかた・2010/10/08

沸騰した湯を真中にできるだけゆっくりかけ、サーバーにコーヒーがおちはじめたら、 円をかくようにしてまわりの粉にも湯をかけます。湯が粉全体に行きわたったらやめます

できるだけ真ん中に細くお湯をさします。 コーヒーが下からしみ出すまではまん中にお湯をさし続けます

下からコーヒーがしみだしたらコーヒーの粉の乾いている部分とぬれてる部分の境界に お湯をさしてだんだんと大きな円を描くようにします。この時、ペーパーは下から順番にぬれてくるのが ベストです。

お湯をさし終わったあともコーヒーが膨らむのが理想です。 最初元気よく膨らんで途中で膨らまなくなる時は焙煎の不備で火が豆のしんまで通っていない時に おこります。

むらしというのは、いかに少ないお湯でコーヒーの粉の内部および、 粉の隙間のガスをいかにスムーズにぬくかが重要なのです

ペーパーがぬれるとガスが通れなくなりますし、粉がぬれるとガスは泡になります。 一番スムーズにガスを抜く方法はお湯を下から順番にぬらしていくことですが、 お湯は上からしかさせないので、とりあえず真ん中の粉をぬらして、 その後はガスを外へ外へと押し出すようにお湯をさします

3分間の蒸らし

そのまま3~5分むらしておきます。
ふたがあればベストです
この長いむらしがおいしさのひみつです

むらしというのはコーヒーにお湯をさすことによりコーヒー内部のガスを蒸気でおいだし 抽出時にお湯が粉の内部までスムーズにはいり込める様にする作業です。 粉の内部にあるガスをぬくのには、まわりの湿度が高ければ高いほど有利なので、 蓋などをかぶせるとよいでしょう。

いりたてのコーヒーであっても3~5分むらすと粉内部のガスはぬけきってしまい、 次にお湯をさすと泡がでなくなります。 完全にむれたコーヒーは水より重いので、この粉を水の中に入れるとすべて沈みます

ちなみに、コーヒーの乾いた粉を水に浮かべて3分たっても沈みません。 これはコーヒーの粉の中のガスが水を押しのけてでてくるには力がいるのに対して、 蒸気が粉の内部に入りガスといれかわるのは力がいらないからです

蒸らしの部分は、抽出しているわけではなくコーヒーの表面を洗ってきているだけなので、 最初のコーヒーをすてた方がいいのではないかと考える方は、 蒸らしの時に出たコーヒーをいれるべきか、否か。 を参考にしてください。

松屋・抽出時のお湯のさしかた・2010/10/08

むらし終わったら、湯をまんべんなく常にゆっくりとかけるようにします。
この時泡を出さないことと、粉がペーパーの中で、できるだけ動かないように気をつけます

むらし終わったら、粉の中心より少し外側の部分に円を描きながら少し多めにお湯をさします。 粉がひたひたになるまでは少し多めにお湯をさして、 ひたひたになったらはじめて細くゆっくりとまんべんなく円を描くようにお湯をさします

最初に中心にお湯をささないのは、お湯で粉がひたひたになる前はコーヒーの層が崩れやすいからです。 (中心はコーヒーの層があついので崩れやすくなっています)

中心からだんだん大きな円を描いていき、端までいったら小さな円を描いてもどる。 その繰り返しをします。この時、粉がひたひたな状態を維持するのが大事です

粉が動かないように気をつけます
(粉は水より重くなっているので簡単には動きません)

お湯を注ぐのは粉のふくらんだ線までです。
ひたひたな状態を維持するようにお湯は、細くさし続けます。
もしも、粉がひたったら湯をそそぐのをやめ、お湯がドリッパーにたまり過ぎないように気をつけます。

ポイントはひたひたにすることです。 しっかり蒸らしたコーヒーの粉はどの粉も一気に成分がとける状態になっています。 ひたひた状態を維持するとまずうまみが一気にとけだします。 粉が動いていないのでどの粉も同じ条件で成分をとかすことになります。 うまみがとけている間は水溶液(コーヒー液)の濃度が濃くなっています

うまみのようにとけやすい部分は濃い水溶液中にもとけますが、 渋味や嫌な苦みなどはとけにくい成分のため薄い水溶液(ものをとかす力が強い) になってはじめてとけます。ですから、コーヒーが薄くなってきたらドリッパーをはずしてしまえば うまみだけのコーヒーがとれるわけです。つまり、前半でうまみが後半で渋味がとける事になるわけです

もし、ひたひたにしないで丁寧にお湯をさしすぎると粉の上の方ではうまみがとけ終わって 渋味がとけてしまいます。それを防ぐためにはひたひたにして全体的に濃度を緩やかに下げる必要が あります

うまみ

  • 高い濃度の水溶液(ものをとかす力がよわい)にもとける。
  • 全体としてとけやすい。
  • 低温でもとける。
  • 吸着されにくい。(二度ごしを試そうの所を参照)

しぶみ

  • 低い濃度の水溶液(ものをとかす力がつよい)にしかとけない
  • 全体としてとけにくい
  • 低温でとけにくい
  • 吸着されやすい

このうまみと渋味の性質の違いを利用してコーヒーをだすわけです

松屋・お湯で薄める・2010/10/08

コーヒーがサーバーに人数分の約半分まで出たらストップです。
この位でコーヒーのおいしい成分が出つくします。
あとに出てくるのは、渋みや、いやな苦味などです。

サーバーに人数分の約半分の量まででたらドリッパーをはずします。 これ以降、ドリッパーからおちてくるコーヒーが薄くなってきます。 半分くらいのところにきたらスプーンなどでドリッパーからおちてくるコーヒーをすくって 飲んでみてください。だんだん渋くなってくるのが判ります

ここで問題となるのはどこでドリッパーをはずすかということです。 渋味がではじめて、すぐにはずすとブラックで飲むにはさっぱりしていいのですが ミルクを入れるとミルクに負けてしまいます。 少し渋味が入るとミルクを入れたときにコクがでてうまいものです。 渋味をいれすぎれば単にまずいコーヒーになってしまいます

結局、どこではずすかは個人の好みが強くなります。 人数分の半分を目安にして後はテキトーに決めて下さい。

できあがり

ちなみに、豆によって渋みのでかたに傾向ががあります
”モカ”・”マンデリン”など種類別のいれ方は、 ”コーヒーの極意”を 参考にして下さいやかんの湯を沸騰させ、その湯でコーヒーを人数の量にします。 この時点で好みの濃さにします

やかんのお湯を沸騰させてサーバーに好みの濃さまで薄めます。 コーヒーの抽出自体の温度は85度前後でおこなっていますからサーバーにできた原液は 60度~65度ぐらいです。(5人分の時)

これに沸騰したお湯で人数分に薄めると80度前後になります。 このぐらいの温度ならばちょうど飲み頃となります。ちなみにアイスコーヒーの場合は、 抽出された原液をお湯で薄めずに氷や水で薄めます。 ただし、コーヒー豆はアイスコーヒー用を使ってください

砂糖・ミルクをたっぷりいれたコーヒーが好みの場合・・・・ 松竹コンボドリップという方法もあります。
これは、お湯で薄めるかわりに後半でかくはんを利用して微粒子をコーヒーの中にいれてミルクとの相性をよくする技法です。
ちなみに、金枠を使わなくてもカリタのドリッパーや河野のドリッパーでも 代用はできます
(使いやすさは、やっぱ松屋の金枠には劣りますが・・・・)

ネルドリップ

松屋式番外編(ネルドリップの松屋式)

松屋式は粉を動かさないで抽出することに特長があります
この方法の欠点は、オイルがとけこみにくいことにあります
ただし・・20杯以上を抽出する場合はオイルがとけこみます
これはペーパーが水に濡れるとオイルをはじく性質があり そのためにある一定圧力以下ではオイルがペーパーを通れないのです
つまり・・少量の抽出ではオイルがとおりにくいということになります
ただし・・・
ある条件で抽出するとオイルがペーパーを通過することがわかってきました
コーヒーの粉をひたひた状態にして
高さ20センチのところからお湯を落とすようにすると
オイルが通過します
松屋式でオイルを通す方法 参照

それ以外でオイルを通す方法は4つです
1.大量抽出によって高い圧力をペーパーにかけてオイルをとおす
2.アポロくん・ミニを使って減圧でオイルを通す
3.あなあけくんを使う
4.ネルドリップを使う

ネルドリップを使った松屋式ではなぜオイルがとおるか
ネルフィルターは使い込んでくるとオイルが付着します
そのためフィルター自体がオイルをはじく性質がどんどん弱くなるのです
(オイルとなじんでくる)
つまり・・・少量の抽出でもオイルが通るようになるということです

オイルの通ったコーヒーの特長は
・まろやかなこと(ブラックでもクリーミーに感じる)
・ミルクに負けない(ミルクもオイルだから相性がいい)
・余韻が長い(上あご全体にまとわりつくような感じ)

この場合・・・ネルは外起毛にします
これは、松屋式のように粉を動かさない方法ではろ過能力はあまり必要なくオイルのとおりやすさのほうが重要だからです
ひきかたは通常の松屋式よりも細かくひきます
これは、ペーパーよりもネルのほうがろ過する力が大きいためです
あとは通常の松屋式と同じで大丈夫です

このオイルの通過を考えたときにネルドリップの奥深さを感じます

真面目な珈琲教室

最終更新日:2016年 9月 29日 (木)

大口径投入誘導装置

★あけみちゃんの使い方

コーヒーの麻袋にあけみちゃんをさしこみます。
(袋が開いた状態になっていてコーヒー豆を取り出しやすい)

コーヒーは60kg入りの麻袋できます。その状態から、焙煎機を使ったほこり飛ばしを するわけですが、麻袋のままだと口が閉じてしまって非常にやりにくいのです。 それと、袋がすぐに転んでしまうのです。いかに、短時間でコーヒー豆を出すかを 考えてあけみちゃんはつくりました。

あけみちゃんのひさし部分が袋のはじを押さえてくれるので 最後までスムーズにコーヒー豆を取り出す事ができます。
コーヒー豆の入っている袋は、長いので袋の奥の豆を取り出すのはけっこう大変なんです。 しかし、あけみちゃんのひさし部分が袋のはじを押さえてくれるため最後までコーヒーの袋の奥まで 手が届きます。たかがこのひさしですが、あるとないとでは大違いなのです。けっこうこのアイデア 気に入っています。

仕入れた生豆は焙煎機を使ってほこりをおとし12kgづつに小分けします。
(生豆の小分けにはあけみちゃんとこわけちゃんが活躍します)

もともとこのあけみちゃんは、このような姿になる予定ではなかったんです。 あけみちゃんは、穀物タンクというものでこれに掃除機をつけて麻袋に入っているコーヒーを 吸いとってほこりだけを掃除機に吸わせるという装置を作ろうとしたのです。 実験でコーヒーを吸わせたら途中でタンクがべこっとへこんじゃったんです。 吸引の負圧にぜんぜん絶えられなかったんです。あっけなく全自動ほこり吸いこみ装置は 夢と消え、そのかわりにあけみちゃんになったのです。  

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

開閉型踏台機能付計量器

★はかるくんの使い方

こわけちゃんをはかりにのせます。
はかるくんは、もともと踏み台なんです。選別機にコーヒー豆をいれる時に使うものなんです。 うちの店では生豆が12kgづつ袋詰されていますから、それを選別機のホッパーにつめるのも 大変なんです。(詰めるときは当然人力です。)安全のためにもしっかりした踏み台でなければ 怖いんです。それと、はかりがドッキングしているところがけっこう優れものなんです。

豆をいれて12kgにします。
選別機は、15時間循環するようにできており、終わると下のコンテナにたまるようになっています。 はかるくんのふたを開けこわけちゃんをはかりにのせて、選別後の生豆を投入して12kgきっかりにします。 ここで使っているはかりは、実は単なる体重計でできる限り正確なように100g単位のものを使っています。

こわけちゃんをぬいて、袋のチャックをしてできあがり。
  狭いところでいろいろな作業をするため収納にはけっこう気を使っています。 このはかるくんも踏み台と計量機の機能を持っています。どちらの機能も選別機にはなくてはならない 機能です。だから、選別機のすぐそばでいつでも使えるようになっていなければなりません。 仕事をしていて思うように動けなかったりしたら、すぐにいろいろな装置をつくっちゃいます。 いろいろなものをつくるから、また作業場が狭くなります。狭くても、動けるようにまた、装置を 作るという堂々巡りをやっていたりなんかして。そんなことをしているぼくを、 パートさんたちは、いつもあきれています。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

汎用袋詰誘導機

「こわけちゃん」

★こわけちゃんの使い方

袋にかぶせます。
これは、生豆が12kgはいる袋に小分けするときに使う道具です。 コーヒー豆は通常60kgの麻袋にいれられてきます。これは、ぼくらのような小さな店には 邪魔になります。そこで、最初にする作業がコーヒー豆のほこり飛ばしであり小分けなんです。 その時に活躍するのが、こわけちゃんです。 これをつくるためにこの袋をもってデパートで 人目を盗んで袋がちょうどかぶさるごみ箱を見つけてきました。それを二つつないで バケツをじょうごにしてできたのがこのこわけちゃんです。

豆をいれます。
こわけちゃんのすごいところは、袋をかぶせた状態で立つことです。これにより、 豆をつめる作業がひとりでできるのです。ほこり飛ばしをしたあとの一次保管 選別後のコーヒーをつめる2次保管など非常によく働いています。バケツのじょうごが あるので、けっこういいかげんにいれてもこぼれることはありません。 バケツに目盛があり、だいたいどのぐらいの量がはいったかがひとめでわかるのも便利です。

こわけちゃんをぬきます。
だいたいバケツの8割まで豆が入ると袋がいっぱいになります。 ごみ箱とバケツをつないでいる10mmのボルトを持ってこわけちゃんを引き抜きます。 この時、袋の端を持たないとひき抜いた時に転んでしまうので気をつけましょう。 ぼくは、発明が好きでどんなものでもそのまま使ったことがないんです。 当然、改良しようとする材料は新品でデパートに売っていたものです。 それを買ってきてすぐにぶっ壊すのでよくみんなからおこられます。 ちなみに、ぶっ壊した8割はこっそりと葬り去られます。 こわけちゃんはその中では幸せものです。使われているのですから

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)

真空式蒸不要装置

松屋式の蒸らしは3分間かかりますが、 このメカを使うと蒸らしが全くなくてもOKというスグレモノです。
もともと、ドリップのときに蒸らしは何のためにするのかを調べるために 作った装置です。 (真空ポンプでコーヒー豆の内部のガスを強制的に抜いてしまう装置です)

1.セットしてお湯をさします

サーバーにむらしいらーずをのせて、金枠に松屋のペーパーをセットします。
コーヒーの粉を人数分いれて穴をほります。
(松屋のいれ方を参照)

2.むらしいらーずのふたをきせます。

このふたはもともと、カリタがだしていた真空ストッカーのふたを
改良して別の容器に使えるようにしました。

3.ポンプを使って真空にします。

真空にするとコーヒーの粉がみるみるふくらんできます。
真空にしたあと、バルブを開けて空気を入れると先ほどまで
ふくらんでいたコーヒーはみごとにしぼみます。

4.フツーにコーヒーを抽出します。

全くあわがでずにお湯がスムーズにしみこみます。
人数分の約半分まででたらやめて、うすめてください。
(松屋のいれ方を参照)

5.できあがり。

このむらしいらーずはもともとが実験のためだけに作ったものなのです。 コーヒーというのは本当にむらしが必要であろうか?
3分間のむらしの意味が知りたかったのです。 コーヒー豆からガスを抜く方法なんかはけっこう簡単に思いついたし、器具も簡単にできました。
実験の結果、むらしいらーずで作ったコーヒーの方が味が単調でコクがないように思いました。 器具は簡単でしたが、コーヒーはどーも簡単じゃあありませんでした。

最終更新日:2016年 9月 28日 (水)