細かすぎて伝わらない遊戯 青嵐のあとで

青嵐(あおあらし)とは、青葉の上を吹きわたる風のことです。
句歌の季語としては三夏(旧暦の4月・5月・6月)を通じて使える言葉ですが、かなり多くは初夏(旧暦4月)の青葉を揺すって通る風を指します。
さて、sajou no hana(さじょうのはな)の楽曲「青嵐のあとで」は、TVアニメ「とある科学の超電磁砲T」の後期エンディングテーマです。
「とある科学の超電磁砲T」は2020年1月から6月まで放送される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響による制作遅延で放送が中断されました。
ようやく再開されて実際に後期「天賦夢路」(ドリームランカー)編が始まったのは2020年7月下旬、私はエンディングテーマの「青嵐のあとで」が時季外れになってしまったのでは、と心配になりました。
ところが、聴いてビックリ!
《夏の終わりを告げるような微温い風とともに、淡い紅掛けの空の色に染まっていくよ》
と、まるで晩夏から初秋へと移りゆくような詞で「青嵐のあとで」は唄われていたのです。
こうして、コロナ禍による放送の遅延を予見したかのように、「青嵐のあとで」は華やかで疾走感のある夏から涼やかで切ない秋へと移ろう時季にピッタリの名曲となったのです。
何? それがどうしたって?
こういう‘中二病’的(?)ネタを感じ取りながら、そこに表象される珈琲豆を作り出すところも「珈琲遊戯」らしさである、と言いたいワケです(笑)
そして、また一年が過ぎて、この時季の「THE SECOND LOOK」は再び珈琲豆「青嵐のあとで」にする、そう私は決めて待っていたのです。
それでは名曲「青嵐のあとで」を聴きながら、珈琲豆「青嵐のあとで SL」をお楽しみください。

sajou no hana 『青嵐のあとで 』(Music Video)