説明
「トラディショナル珈琲!ケニア・カリアイニAA-TOP」
ケニアのニュークロップは毎年7月頃、日本に入ってきます。
2,3年前からの生豆高騰以降、国内在庫が激減しており、ニュークロップ入荷直後に1年分の生豆を確保しないと欲しい時には生豆がないという状況になります。
今年のケニアはそんな「奪い合いな状況」が顕著に現れていました。
ニュークロップのサンプルを依頼したところ、既に2銘柄は完売であり、頂戴したのは、4銘柄のサンプル。
その中で「青りんごのような酸味が明瞭に感じられ、最もクリアな珈琲だった」カリアイニを今年のケニアとして選びました。
昨年のミトンドに比べ、生豆も硬質で酸味は良質です。
深煎りにしても酸味が感じられる程でした。
酸味を楽しむ浅煎りにすること考えましたが、最初は、最も飲みやすい中深煎りの焙煎度でお楽しみ頂くことに致しました。
芳ばしさの中に中深煎りでもどこか紅茶のような香ばしさを感じる香りが拡がります。
口の中を滑らかに流れる珈琲は、クリアで透明感があります。
中深煎りにしても酸味は消えることはなく、飲み干した頃、青りんごのような酸味の余韻が爽やかに感じられます。
ミートソースパスタやピザを食した後に感じるトマトソースの余韻が、戻り香と感じられます。
「水洗式精製の良質な珈琲と言えば、コレ!」と言えるトラディショナルな珈琲です。
ミトンドより酸味が増した「ケニア・カリアイニAA-TOP」をお楽しみくださいませ。
=== 生豆商社の説明 ===
カリアイニファクトリーは、Mwiruaムイルア農協傘下のコーヒー水洗処理場のひとつです。
この地域でコーヒーが初めて植えられたのが植民地時代の最後1952年で、1954年に農協とこのカリアイニ水洗処理場(ファクトリー)が作られ、
植民地時代は地域唯一のコーヒー水洗処理場でありました。
現在では、数多くのコーヒー水洗処理場が赤い火山灰土壌、気温は13-26度、標高1600m、年間降水量1100mm、豊かな土壌がコーヒー生産に寄与しています。
水洗処理には、ルンドゥ川(Rundu)の水が使用され、農家は完熟したチェリーを工場に持ち込み、ディスクパルパーで皮を剥き、発酵(18-48時間)、
水洗させた後、水分12%になるまでアフリカンベッドで天日乾燥させます。
農協メンバーの農家は、苗木の提供を受けたり、政府農業省の農業技術研修を受けるなどの恩恵を受けています。