説明
【動画:コロンビア・エルパライソ ダブルアナエロビック ライチ サンプル焙煎】
【動画:コロンビア・エルパライソ ダブルアナエロビック ライチ 本焙煎】
【動画:Study Blend #1 試飲】
「香りが消え、香りが復活したブレンド」
コロンビア・エルパライソ農園については、想定していた香りの強さを出すことが出来ず、
単品販売を中止することに致しました。
詳しくは、以下の「時系列経緯と確認した事まとめ」を参照くださいませ。
これは、テスト不足、アナエロビック精製の経験不足が招いた結果です。
ですが、焙煎自体は問題なく、夏の焙煎としては非常に手応えを感じていたため、
お値打ちにブレンドとして販売することに致しました。
エルパライソのキャラメル香はふわっとハッキリ感じられ、
単品では感じられない「珈琲としてのコク、重厚感、飲みごたえ」をプラスした
「キャラメルポップコーン風味のクォリティ高いブレンド」に仕上げています。
是非、皆様もカラッとした秋晴れにご賞味くださいませ。
もし、真夏のような気温が高く、蒸し暑い雨の日がございましたら、
エルパライソのキャラメル香が弱く感じられないか、お試し下さいませ。
もうすぐ新店舗には焙煎ルームが完成致します。
今後は、このようなことがないよう、これまで以上に珈琲作りに精進してまいります。
===時系列経緯と確認した事まとめ===
8/30(水)夜:爽やかな秋を感じる晴れ
週刊フレーバー内でサンプル焙煎した時点で、非常に強いキャラメル香が焙煎
中からしてました。
試飲すると、中煎りの焙煎では酸味があり、キャラメルの甘い香りとは合わないと感じました。
香りの強さから焙煎度を深くしても香りは消えることがないと考え、
焙煎度を深くしてキャラメルポップコーンの風味がする珈琲に仕上げることにしました。
9/9(土)夜:雨
本焙煎も特に問題なく、焙煎度を少し深く仕上げることが出来ました。
焙煎直後に試飲。キャラメル香はサンプル焙煎より弱いものの、香りがあることを確認。
9/10(日)
環ブレンド4.2の製作に専念。
エルパライソの試飲はせず、保管庫で保存していた。
9/11(月)雨
夕方、本焙煎したエルパライソを試飲して、キャラメル香がまったくしないことを確認。
アウベルクラフトで焙煎度を変えて3回焙煎。
焙煎中はキャラメル香が強くするものの、抽出するとサンプル焙煎の試飲より香りは弱く、冷めると香りは消える。
焙煎度が深くなると、キャラメル香が弱くなることを確認。
8/30(水)に焙煎したサンプル焙煎を抽出した所、キャラメル香がまったくしないことを確認。
※この時点で、
・エルパライソは、焙煎度が深くなると特徴的な香りが弱くなる
(特徴的な香りを強く出すならば、焙煎度は中煎りまで)
・キャラメル香は揮発性が高く、経時変化が激しく香りが持たない
(香りのピークは、焙煎中)
と判断し、単品販売を断念。
9/12(火)午後から雨
エルパライソは焙煎に問題はなかったことから諦めきれず、ブレンドにしてみること。
午後から深煎りを焙煎し、エルパライソと深煎りを5:5でブレンドすると、
キャラメル香が強くはないものの、ハッキリと分かることを確認。
キャラメル香が強く感じ、珈琲として味にまとまりがあり、口当たりクリアな「エルパライソ:深煎り=8:2」の比率でブレンドして販売することを決定。
※エルパライソと深煎りが9:1の割合が最もキャラメル香が強く感じたが、
酸味の後味が深煎りの苦味と相性が悪かった。
18時過ぎ、環本焙煎の試飲をライブ配信。
単品販売断念に至った経緯を説明。
9/13(水)晴れ
週刊フレーバー後、中川さん、鳥目散帰山人さんが8/30(水)サンプル焙煎のエルパライソとStudy Blend #1を試飲。
香りが消えたと考えていた8/30(水)サンプル焙煎のエルパライソからキャラメル香をハッキリと感じた。
このことにより、
「キャラメル香は湿度・天候により香りの感じ方(強さ)が変わっていたのかも?」
と推測し、現在、雨が降るのを待っている状態。
湿度だけなのか、それとも、湿度+気温が影響しているのかは分からないが、
雨が降ったら、試飲し検証する予定。
===生豆輸入業者の説明===
[生産地情報]
Diego Samuel Bermúdezは2006年にコーヒービジネスの魅力に取りつかれ、
資金には乏しかったものの自己実現への熱意をもってコーヒーづくりに取り組んできました。
コロンビアのアナエロビックの第一人者と呼ばれています。
今日ではポストハーベストでの味づくりを徹底的に研究し、嫌気性発酵や独特の乾燥方法を用いて
新たなフレーバーを創り上げ、年々その名を世界に拡げていっております。
※2018年 コロンビアCOE ダブルアナエロビックファーメンテーションにて精選したロットで10位入賞。
[ダブル・アナエロビック・ファーメンテーション]
=最大の特徴 ポストハーベストでの味づくり=
収穫後のプロセスは標高1,930mに位置するEl Paraiso農園で行っています。
嫌気性発酵や乾燥方法に工夫を加え、異なる風味を作り出しています。
チェリーの状態で48時間、18度の温度下で嫌気性発酵を実施し、
脱果肉後96時間、19度の温度下で再度嫌気性発酵しています。
水洗工程では、初めに40度のお湯で洗い、その後12度の水で再度洗っています。
乾燥工程では、温度35度、湿度25度の環境下で34時間乾燥させ、水分値11%にしています。