説明
【動画:本焙煎】
【動画:試飲】
「お見逸れする酸味!Like a Geisha」
TAMAKI WienerCoffeeで使用したエチオピア・シェカ・カヨカミノ・ナチュラル。
エチオピア・イルガチェフェ・チェルベサ・ナチュラルとの飲み比べが出来たら面白いだろうと考え、テスト焙煎しました。
大変、恥ずかしいことですが、TAMAKI WienerCoffee用に焙煎した当時、「こんなに酸味が綺麗で強い」ということを見落としていました。
テスト焙煎の珈琲を試飲した時の第一声は、「ゲイシャみたい!」。
ゲイシャのように柑橘系の酸味ではなく、どちらかというと白ワインやマスカットのような酸味。
明るく透明感があり、高地産であることが良く分かります。
浅煎りにするとTea Likeなテイストも加わって、更にゲイシャっぽい。
ただ、Geishaではないので、残念ながら、Geishaらしいジューシーさや経時変化で甘味が増すことはありません。
エチオピア産珈琲の甘味を楽しみたいなら、エチオピア・イルガチェフェ・チェルベサ・ナチュラル。
エチオピア産珈琲の酸味を楽しみたいなら、エチオピア・シェカ・カヨカミノ・ナチュラル。
世界中で作られるようになったGeisha。
Geishaと名前は付いていてもGeishaの香味がしない珈琲に比べれば、遥かに美味しい香味です。
酸味好きな方に、是非、飲んで頂きたい逸品。
ご賞翫くださいませ。
===生豆輸入業者の説明===
【エチオピア・モプラコ社】
エチオピアのモプラコ社は、古くから品質のよいコーヒーの輸出業者として日本の多くのコーヒー焙煎家たちから愛されてきました。
故ヤンニ社長の娘で現社長のエレアナさんは、近年は南部に3箇所の直営コーヒーウォッシングステーションを運営するなど、
スペシャルティコーヒーの生産・輸出に積極的に取り組んでいます。
そして、2017年、エチオピア西部、シェカの地に、コーヒー農園のプロジェクトがスタートしました。
この農園は、スペシャルティコーヒーで有名なエチオピア南部のイルガチェフェやシダモとは大分離れた「シェカ」というエリアにあり、
いわゆるフォレストコーヒーの産地として知られているエリアです。
一般的にフォレストコーヒーの評価は芳しくありませんが、エレアナさんによると、その原因は土地や環境ではなく、
「落ちた実や未熟の実をまぜてしまう問題でフォレストコーヒー本来のポテンシャルを発揮できていない」とのこと。
しかし、元々はコーヒーの木が自生する環境でもあり、エチオピア西部はコーヒー発祥の地とも言われています。
「この農園で、きちんとした収穫・収穫後の処理を行って、本物のフォレストコーヒーを作りたい」というのが
エレアナさんの目標です。
まだ誕生して間もない農園でコーヒーの木も若く、設備も十分ではありませんし、町からも遠く、土の道は雨季には車が通れなくなるなどの困難がありますが、
これまでに培ったスペシャルティコーヒーの知識と経験を活かし、エレアナさんは「本物のフォレストコーヒー」作りに設備投資や人材育成を進めています。