説明
【動画:本焙煎】
「タヴェル・ロゼワイン!」
これまで、エチオピア産珈琲は、新作の珈琲として1個ずつ作ってきました。
エチオピアは、地域(エリア)だけでなく、更に農園・精製所等の単位でブランドの細分化が進んでいます。
細分化されたブランド珈琲を使ってきましたが、香りの質は高いものの、香りの強さが物足りない印象でした。
今回は、イルガチェフェエリアで早い時期にブランド化され、定着した「KONGA Natural」で初心に戻ってみることにしました。
生豆の袋を開けると、瞬く間に果実味溢れる甘い香りが立ち昇り、期待が高まる香り!
実際、焙煎してみますと、焙煎中から甘い香りがしてきて、釜出し時に香りが立ち昇り、更に期待が高まりました!
焙煎度も浅煎りから深煎りまで焙煎焼き分けましたが、
すべてに言えることは、「香りは強く、余韻が長い」ということです。
エチオピア産珈琲は、収穫年、ロット毎に香味のブレがありますから、断定出来ませんが、
長年愛されているブランド珈琲の魅力を再発見致しました。
このロットは当たりです!是非、焙煎度違いの飲み比べ、お楽しみくださいませ。
浅煎りは、酸味・甘味・香りを強く引き出すよう焙煎しました。
今回のKongaは赤いフルーツを連想する珈琲です。
フルーツ感満載の発酵香が甘く強く拡がります。
「明るい酸味とはこういう酸味」だと言える程、上質です。チェリーやブルーベリーを連想する方も多いと思います。
芳醇な甘い香りと酸味が作り出す香味は、赤みが強い「タヴェル・ロゼワイン」。
飲み干すと、新鮮味に溢れたリッチな果実感で満たされます。
タヴェル・ロゼワインのように、ジューシーな余韻が長く続き、しっかりとしたエレガントな味わいです。
「美味しい酸味」を求めている方にお薦めしたい逸品です。
ご賞玩くださいませ。
===生豆輸入業者の説明===
【世界中で高い評価を得るイルガチェッフェという名産地】
標高2500mに位置するイルガチェッフェ村
シダモ・コーヒーエリアの南端から険しい道沿いに車を走らせますと、
イルガチェッフェ村(標高2,500m)までの約35km間にコーヒーが大切に栽培されているのが目に映ります。
肥沃な黒土に恵まれ、川と森と湖に囲まれた美しいイルガチェッフェ村のシンポルは、
近在のアバヤ湖でエチオピアの人々が心から愛する湖の一つに数えられています。
エチオピアはナチュラル精製が主流ですが、イルガチェフェは伝統的な水洗処理、天日乾燥により仕上げられています。
その中でも選りすぐられた トップグレードがイルガチェフェ・G1です。
【イルガチェッフェの生産と風味】
この地域で生産が始まったのは1950年代と、コーヒーの生産文化からすると比較的新しいのですが、
紅茶にも 似た特徴的なフレーバーとワインにも感じられるフル・ボディーのカップ評価から、
このイルガチェフェ地区のコーヒーが‘YIRGACHEFE’の名で急速に取引されるようになりました。
現在ではアメリカや北欧のスペシャルティコーヒー市場で人気を博している関係から、
非常に手に入れ難いコーヒーの一つにもなっていますが、あえて生産エリアを広げることなく限られた生産エリアで栽培されています。
川と森と湖に囲まれた美しいイルガチェフェ地区一杯のコーヒーカップから、心までも澄み渡るような逸品です。
【コンガ農協のクオリティ】
人気のコンガ農協イルガチェッフェからワタルとしてはナチュラルプロセスのロットを買付けました。
フローラルでエキゾチックなフレーバーは、ウォッシュドとは対極の風味ながらも、非常にエレガントに仕上がっています。
【2024年カッピングコメント】
上品で華やかなナチュラル
ブルーベリーやライチ、プルーンなどフルーティで華やかなカップに仕上がっています。
カップ全体で透明感もあり、ハチミツのような甘さもとても印象が良かったです。
個人的には昨年のロットよりも風味の上品さや強度もあり、華のあるキャラクターで好印象でした。
イルガチェフェ、コンガ農協の上品なナチュラルコーヒーを是非お楽しみください。