説明
エルプエンテ農園(Finca El Puente)は、2016年のホンジュラスのカップオブエクセレンス(CoE)で優勝して、以後も産出するコーヒーは全てスペシャルティみたいな威を張る銘園です。
今般のロットは、摘んだコーヒーチェリーをそのまま樹脂袋に3日間ほど密閉して嫌気性発酵させた後に干した「セミ-アネロビック ナチュラル」処理によるものです。
中途半端な嫌気性発酵の過程ではありますが、それでも他の豆では「ワイニー」とか「ファンキーナチュラル」とか呼ばれる風味に近しい、独特のものが強く強く香ってきます。
強烈に甘ったるくてクセのある香味が付されています。
農園名の‘Puente’は「架け橋」という意味なので、このスペシャルティを珈琲遊戯では「栄香(えいこう)の架橋(かけはし)」と呼ぶことにしました。
【生豆と焙煎の仕立て】
ホンジュラス共和国 ラパス県 チナクラ地区
エル プエンテ農園(マリサベル・カバジェロ・ガルシア所有)
カトゥアイ セミアナエロビック ナチュラル(乾式精製) 100%
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、18分25秒で中深煎りに仕立てました。
いわゆる発酵臭のクセ味が思いきり味わえる、イマドキのスペシャルティです。
農園にも精製にも、いくつもの日々を越えてたどり着いた今がある。
だからもう迷わずに進めばいい、「栄香の架橋」へと…ご笑味ください。