説明
またたけ 豆を広げ 気ままに飲め
ギリンバサ(Giling Basah)は、スマトラ式精製(Wet Hulling)の現地語です。
この精製は、通常のウォッシュト(湿式)でもなくナチュラル(乾式)でもない、スマトラ島を含めたインドネシア界隈で行われる特殊なものです。
マンデリンの味わいの独特さ、そのかなりの部分はこのギリンバサによって生じます。
【生豆と焙煎の仕立て】
インドネシア共和国 スマトラ島 リントン地区
マンデリン トバコ G1
ティピカ他(?) ギリンバサ(スマトラ式精製) 100%
マンデリンを名乗るブランド豆は昨今ロットごとにブレまくりですが、そうした中でもトバコは比較的安定しています。
今般のロットも、アーシーな加減がゴム臭いとかカビ臭いとか感じるほど強すぎず、かといって粘性のあるクリーミーな口当たりを充分に味わえる、そのバランス感が良好です。
今般は、ギリンバサ(スマトラ式精製)による独特の風味を最大限に引き出すことを狙って、高火力の早焼きで仕立てました。
いわば‘辛口’の深煎りマンデリンです。
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、焙煎時間は17分30秒。
濃いめに淹れて、チビリチビリと口に含んで舐めるように味わうのも一興でしょう。
ゆっくりとご笑味ください。