説明
「おむぎり」は‘Om Giling’、インドネシア語で「おっさん 挽(ひ)き剥(はが)し」という意。
ギリンバサ(Giling Basah)は、スマトラ式精製(Wet Hulling)の現地語です。
この精製は、通常のウォッシュト(湿式)でもなくナチュラル(乾式)でもない、
スマトラ島を含めたインドネシア界隈で行われる特殊なものです。
マンデリンの味わいの独特さ、そのかなりの部分はこのギリンバサによって生じます。
「おむぎり」は、おっさんがコーヒーを挽き剥すのか? おっさんがコーヒーから挽き剥されるのか?
いずれにしても、「おむすび」ではなく、「おにぎり」でもなく、「おむぎり」です!
【生豆と焙煎の仕立て】
インドネシア共和国 スマトラ島 リントン地区
マンデリン トバコ G1
ティピカ他(?) ギリンバサ(スマトラ式精製) 100%
マンデリンを名乗るブランド豆は昨今ロットごとにブレまくりですが、
そうした中でもトバコは比較的安定しています。
今般のロットも、アーシーな加減がゴム臭いとかカビ臭いとか感じるほど強すぎず、
粘性のあるクリーミーな口当たりを充分に味わえる、そのバランス感が良好です。
いわば‘優美’な深煎りマンデリンです。
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、焙煎時間は20分00秒。
濃いめに淹れて、チビリチビリと口に含んで舐めるように味わうのも一興でしょう。
ゆっくりとご笑味ください。