説明
【動画:新作珈琲の試飲】
毎年夏と言えば。「がぶ飲みアイス珈琲」が恒例です。
今年は、夏が始まる前に「がぶ飲みアイス珈琲」が完売してしまいました。
あまりに早かったため、もう1回販売しようと「がぶ飲みアイス珈琲」用に珈琲を3回焙煎しました。
コーヒーの精製によりNatural精製と水洗式精製に分け、それぞれ1回焙煎し、タリメ・ゴールドマインを1回焙煎しました。
左:Natural深煎り、中:Washed深煎り、右:タンザニア・タリメ・ゴールドマイン深煎り
Coffee Proオープン記念珈琲として販売する予定でしたが、ブレンドした所、どうやってもパッとしない香味だったため、
販売を見送り、冷凍庫で珈琲を寝かせて、深煎りの燻り香が落ち着き、香味が変化することを待つことに致しました。
そうこうしていると、秋になり、アイス珈琲の季節ではなくなってきました。
そこで、ホットで「がぶ飲み」してもらえる珈琲に仕立てることに致しました。
深煎り珈琲だけでは重厚過ぎて、「がぶ飲み」には不向きですから、
中深煎りのコロンビア・ビジャ・ファティマ・ティピカ・Washed(以下、ファティマ)をブレンドして、飲み易い珈琲に致しました。
冷凍庫で寝かせた甲斐あって、深煎り珈琲は、香味、特に香りが円やかになりました。
ファティマも他の3種の深煎りと相性が良く、どんなブレンド比率でも大きく香味が崩れることがなく、まとめてくれます。
比率を変えて、ブレンドの試作を何度も繰り返し、「やっぱり普通が美味しい」と感じて頂ける珈琲が完成しました。
ブレンド比率は、Natural(35%):ファティマ(35%):Washed(20%):タンザニア・タリメ・ゴールドマイン(10%)。
Natural の甘い香り、透き通るクリアな喉越し、適度な重厚感と優しすぎる苦味、軽やかな酸味の後味。
どれをとっても、正に「正統派珈琲」。
これだけでも充分美味しいと感じて貰えますが、勿論、「当店らしさ」を表現することも忘れていません。
珈琲が完全に冷めると、戻り香が淡く甘い洋酒香に変わり、上品な余韻となります。
一度に大量抽出して、一日かけて味わうのもお薦めです。
昨今の流行である「アナエロビック等の特殊な精製」では出せない上品な甘さとスッキリとした軽やかな酸味の喉越しだからこそ、
飽きずに「がぶ飲み」出来るのです。
今年は夏だけでなく、秋も「美味しくがぶ飲み」してくださいませ。