説明
一昔前のペルー産コーヒーは、正直言って特徴的に推せる品がそれほど多くありませんでした。
コロンビアの良品ほど甘酸っぱさが強くないとか、ザラつきのあるナッティなブラジルの不良品っぽいとか…
‘優しい’とか‘しっとり’とかは、香味特性の弱さをごまかす謳(うた)い文句でもあったのです。
だが、しかぁーし! 近来の南米ペルーのコーヒー生産の伸張はすさまじく、ついに中米一の生産量を誇るホンジュラスを抜いてしまいました。
そして、悪印象を払拭する真に美味しい品が続々と現われ始めています。
このルイス・デ・ラ・クルス・ロペス農園産のロットも、そうしたマトモなスペシャルティの一つです。
だから珈琲遊戯は、「バカン」(‘Bacán’ =ペルーの俗語で「最好!」、英語でいえば‘Cool’クールの意)と名付けました。
【生豆と焙煎の仕立て】
ペルー共和国 ランバイエケ県ペナチ区
ルイス・デ・ラ・クルス・ロペス(Luis de la Cruz López)農園
ESHP 16up
ティピカ・カティモール ウォッシュト(湿式精製) 100%
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、21分30秒で深煎りに仕立てました。
ハーバルな甘い香りとコクのある深い味わい。
「なるほどペルーだけれどもペルーじゃないほど美味しいペルー」です。
では、‘Bacán!’=「最好!」と叫ぶために、「バカン」をご笑味ください。