のんびりブレンド作り日記④

【予想していなかったブレンドの完成】

まだまだあまり手を付けずに残っていた
・マンデリン
・キリマンジャロ
・メキシコ
の3種類のコーヒー豆。
誤解を恐れずに言ってしまえば、マンデリンは深煎りをドリップで、キリマンジャロやメキシコはストレートで飲むもの、と言う決めつけが僕の頭にはありました。
『ブレンドには合わないのではないか?』と。

だからなのか、ブレンドを考えるときにマンデリンは完全に外して、キリマンジャロとメキシコも少ししか使っていなかったのです。
ぶっちゃけて言うと、マンデリンをエスプレッソで飲んだ経験は殆どなく、特にこれと言って良い印象も持っていませんでした。

「では、この3種類の豆でエスプレッソを試してみるか…」

特に期待感のないままマンデリンのエスプレッソを淹れてみました。
(※この頃になると、ストレートでのエスプレッソをちゃんと作るようになっておりますw)

「悪くない。別にいいじゃん。そんなに癖も強くないじゃん!」
(※本当に申し訳ないのですが、美味しさを表現する語彙に乏しくて情けなくなります…。)

こうして今までの固定観念が、ゆっくりと溶けていきました。
キリマンジャロやメキシコに関しても大体同じような感想で、無意識の決めつけや苦手意識というのは、厄介なものだと学ばされました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「僕の最初のブレンドをマンデリンベースで考えてみるか。」
全く当初の予定になかった考えが固まっていき、マンデリンをベースに・キリマンジャロ、・メキシコ、(※残り少ないですが・コロンビア、・ガテマラ、・ブラジル)などの豆を比率を変えてブレンドし、検証する日々が始まっていきます。

そんな中で決まったのが、今回のブレンド「Smooth Espresso(スムーズエスプレッソ)」です。
検証の過程をバッサリと省きましたが、このブレンドに決めた理由は「エスプレッソの味のブレがあまりなかった。」というところ。

「なにそれ?」

と思うかもしれませんが、約5年ぶりにエスプレッソマシンを持ち出してきて、約5年ぶりにエスプレッソを淹れている訳ですから、安定した抽出が出来ているとはさすがに僕も思っておりません。
そんな中で、
・苦み酸味のバランスがちょうどよく、飲みやすい。
・ミルクと合わせても甘くておいしい、コーヒー感も負けてない。
・アメリカーノ(エスプレッソのお湯割り)もさらっと飲める。
このような印象を最も強く感じられたのがこのブレンドです。

「これなら各家庭でエスプレッソを出しても、飲みやすいものが出来るのではないか?」
と言う思いから、商品名をSmooth Espresso とさせていただきました。

今回のブレンドは、淹れやすさと飲みやすさを意識して作らせていただきましたので、エスプレッソ初心者の方には特におススメです。
是非手に取っていただけたらなぁと願いつつ、今回の「のんびりブレンド作り日記」は一旦終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

※3月19日のCoffee Pro TVにて、こちらのブレンドの検証、飲み比べ、時間があればデザインカプチーノの披露などをしたいと思います。
よろしかったら見てくださいね!もちろんアーカイブも残ります!