説明
【動画:本焙煎】
「カシスの酸味!」
今年のケニアは、キリニャガ地区のミトンドです。
前回のカグモイニAAーTOPはニエリ地区でしたが、キリニャガ地区も高品質なコーヒーの生産地です。
生豆は、カグモイニよりもやや柔らかく焙煎しやすいコーヒーです。コーヒーとしての透明感は抜群です。
昨今、酸味が溢れ出すようなケニアは皆無です。
「焙煎しやすいコーヒー」だからと言って、簡単に酸味等の香味を引き出せるということではありません。
個性がはっきりしたコーヒーの香味を引き出すことは簡単です。
水洗式のコーヒーはNaturalのコーヒーに比べて、キャラクターが明確でない分、焙煎の技量で香味が引き出せるかがポイントとなります。
今回のミトンドは、「焙煎で香味を引き出すことに注力した珈琲」です。
焙煎度も浅煎りから深煎りまで焼き分けました。
それぞれの焙煎度の「香味」を飲み比べ、お楽しみくださいませ。
浅煎りは、酸味・甘味・香りを強く引き出すよう焙煎しました。
明るい酸味は、「カシス」。
ただ、酸っぱい訳でなく、甘さを感じるよう焙煎していますので、甘酸っぱいカシスに感じます。
「これぞ、ケニアの浅煎り」と言える珈琲です。
久しぶりにケニアを浅煎りにして、「果実感を感じるケニア」に仕上げました。
「美味しい酸味」を求めている方にお薦めしたい逸品です。
ご賞玩くださいませ。
===ミトンド ファクトリー===
Mitondo Coffee Factory は1966年に設立されました。
Mwerua生産者組合は、複数のFacctoryを束ね、1000軒以上の農家から構成される組合です。
5人の正社員によって経営され、繁忙期には収穫したチェリーの運搬や生産処理の監督、農家への支払い等の業務のために追加で人を雇います。
Mitondo Factoryは1486mの標高に位置し気温は13-25℃、農地は赤い土壌です。
ケニアは雨季が年に2回あり、1300mmの降水量があります。
このようにコーヒー生産に最適な環境で育てられたコーヒーは、Mitond Coffee Factoryで素晴らしいカップクオリティに仕上げられます。
Washedプロセスに使われる水は浄化され再利用可能になっており、環境への負荷を抑える取り組みがなされています。